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ナターシャの踊り(下) オーランドー・ファイジズ(著) - 白水社
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ナターシャの踊り(下) (ナターシャノオドリ) ロシア文化史 (ロシアブンカシ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
508ページ
定価 5,000 円+税   5,500 円(税込)
ISBN
978-4-560-09854-7   COPY
ISBN 13
9784560098547   COPY
ISBN 10h
4-560-09854-9   COPY
ISBN 10
4560098549   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年5月31日
最終更新日
2021年7月14日
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書評掲載情報

2021-09-04 毎日新聞  朝刊
評者: 沼野充義(名古屋外国語大学副学長・スラブ文学)
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紹介

ロシア文化を主人公とした一大叙事詩

 「ロシアは頭ではわからない」――「ロシア」をめぐるイメージ=神話の典型のひとつだ。本書では、そうした「ロシア」という「神話」が生み出してきた豊饒たるロシア文化の歴史が、国家や社会を主体とするマクロな歴史を縦糸、個人の生に関わるミクロな歴史を横糸として織りなされる。文学、音楽、美術、演劇、バレエといった大文字の文化のみならず、宮廷の様子や農村の習慣、食や入浴文化、フォークロアまで、ロシア史のさまざまな局面における日常生活を垣間見られるのも本書の魅力だ。
 本書が射程に入れるのは、1703年のピョートル大帝による新都建設から、1962年のストラヴィンスキーの亡命先からの一時帰還という250年を超える時間であり、さらに亡命ロシア人社会にもその筆は及んでいるため、膨大な時空間にわたる「ロシア文化」を読者は旅することになる。「ロシア文化」において「ロシア」という「神話」がいかに大きな問題として底流にあったのか、また逆に「ロシア」という「神話」を支えるのにいかに「文化」が重要な役割を担ったのかを、本書で描かれる人物たちを追体験しながら感得することになるだろう。

著者プロフィール

オーランドー・ファイジズ  (オーランドー ファイジズ)  (

1959年ロンドン生まれ。ロシア史研究者。ロンドン大学バークベック・カレッジ教授。主要著作に『囁きと密告――スターリン時代の家族の歴史』『クリミア戦争』(以上、白水社刊)のほか、Peasant Russia, Civil War: The Volga Countryside in Revolution, 1917–21 (1989)、A People's Tragedy: The Russian Revolution 1891–1924 (1996)、Interpreting the Russian Revolution: The Language and Symbols of 1917 (1999、共著)、Just Send Me Word: A True Story of Love and Survival in the Gulag (2012)、Revolutionary Russia, 1891–1991: A History (2014)がある。

鳥山 祐介  (トリヤマ ユウスケ)  (

【鳥山祐介】東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は18-19世紀ロシア文学、文化史。【巽由樹子】東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。専門はロシア文化史。【中野幸男】同志社大学グローバル地域文化学部助教。専門は亡命ロシア文学。

上記内容は本書刊行時のものです。