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スポーツ医学を志す君たちへ
- 初版年月日
- 2021年6月1日
- 書店発売日
- 2021年6月1日
- 登録日
- 2021年5月18日
- 最終更新日
- 2021年5月18日
紹介
水泳日本チームドクター・日本整形外科スポーツ医学会会長等を歴任した著者が,スポーツ医・スポーツトレーナーを目指す若手に語るスポーツ医学の入門書.水泳をはじめ武道・舞台芸術をも含むスポーツ障害・外傷・事故の予防から,子どもの発達と運動の関係,超高齢社会におけるスポーツ医学の応用としての転倒予防・介護予防,スポーツ・コンプライアンスまで,スポーツ医学の多面的な内容を解説する.著者45年間の実践の集大成.
目次
まえがき
序章 スポーツ医学の世界へ
一.青春の水しぶき
二.臨床医学、そしてスポーツ医学へ
第1章 スポーツ医学の役割とスポーツ思想
一.スポーツ医学の二面性
二.整形外科学の立場
三.先人からのメッセージ
第2章 予防に勝る治療はない―スポーツ外傷・障害・事故の予防
一.予防医学の基本
二.まちがったスポーツの常識・トレーニングを正す
⑴ウサギ跳び―百害あって一利なし
⑵いわゆる「腹筋運動」(上体起こし運動)
三.重大なスポーツ事故の予防―水泳のスタート動作による頚椎・頚髄損傷
四.疲労骨折
五.スポーツ外傷・障害、重大事故の要因分析と予防対策
六.アスレティック・リハビリテーションと再発予防
⑴アスレティック・リハビリテーションとは
⑵機能の回復
⑶スポーツトレーナー(アスレティックトレーナー)
⑷心のリハビリテーション
七.健康のため水を飲もう
⑴「運動中に水を飲むな!」は誤り
⑵スポーツ中の熱中症による重大事故
⑶「健康のため水を飲もう」推進委員会
第3章 現場のためのスポーツ医学の応用
一.水泳の医学
⑴水泳の医学的特性
⑵泳げる人の「でき水」
⑶マスターズ水泳キーワード9
⑷日本水泳ドクター会議
二.高地トレーニング
⑴高地トレーニングとは
⑵日本初の高地トレーニングプール(GMOアスリーツパーク湯の丸)
⑶高地トレーニングの医事管理
三.スポーツ・コンプライアンス教育
⑴スポーツが健康であるように
⑵スポーツ界のひずみ―体罰・暴力・ハラスメントなど
⑶ドーピング
⑷スポーツ・コンプライアンス教育振興機構
第4章 新たなスポーツ医学の提唱
一.舞台医学
⑴舞台医学の着想(原点)
⑵身体表現者の医学
⑶舞台上での重大事故
⑷日本舞台医学研究会
⑸『舞台医学入門』の書籍発刊
⑹舞台医学の展望
二.武道の医学
⑴中学校における武道の必修化
⑵安全管理のポイント
⑶種目ごとの外傷・障害・事故の予防
⑷武道における事故の発生要因の具体例
第5章 学校のスポーツ医学
一.「運動器の10年」世界運動と運動器の健康・日本協会
⑴二〇年にわたった世界運動
⑵『マンガ運動器のおはなし 大人も知らないからだの本』
二.運動器検診をよりよいものに(学校保健安全法施行規則の一部改正)
⑴子どもの身体の二極化 157
⑵国の規則の一行を変えよう!
⑶一一年間の取り組みと目標達成に至る経緯
⑷目標を達成して
三.スクール・トレーナー制度の整備
第6章 超高齢社会にもスポーツ医学を
一.高齢者の転倒予防
⑴骨代謝研究と転倒予防
⑵日本初の「転倒予防教室」
⑶日本転倒予防学会の設立
二.超高齢社会の日本の課題
⑴寿命の延びと子どもの減少
⑵介護負担を減らすために考えておくべきこと
⑶高齢労働者の増加に伴う問題
三.介護予防と健康推進事業の意義
⑴オールド・パーと天海僧正
⑵PPKとNNK
⑶介護予防へのスポーツ医学の応用
四.高齢者総合福祉施設(ケアポート)と身体教育医学研究所
⑴新しい高齢者総合福祉施設(ケアポート)の構想
⑵「ケアポートよしだ」と「ケアポートみまき」における温水プール作り
⑶シンクタンクとしての身体教育医学研究所の設立
⑷ネットワークによる仮想研究所
第7章 私が歩んだスポーツ医学
一.水泳―整形外科学―身体教育学
⑴水泳チームドクター
⑵国際経験
⑶身体教育学の視点
二.スポーツ医学の社会への発信と次世代の育成(学会活動を中心に)
⑴整形外科スポーツ医学研究会
⑵日本整形外科スポーツ医学会
⑶日本臨床スポーツ医学会
終章 人生は縁と運……そして恩
あとがき
年譜
著書一覧
索引
コラム一覧
スポーツ医学の多様性―すべてが学び
一人ひとりが自分らしく輝くために―女性のスポーツ医学と医療
日常生活とスポーツ医学
運動が苦手だったスポーツ医も充実しています
「得意技」でオンリーワンのトレーナーを目指そう!
精神科のスポーツドクター
水泳コーチ出身のドクターより
水泳トレーナーの醍醐味
スポーツと医学の架け橋を目指して―変わらぬ思い
スポーツドクターは温かい
ドーピング検査の現場体験からいただいた宝物
医剣一如
四五年間のスポーツ医としての歩み
スポーツ医学の魅力―初心に帰って
水中ウォーキングはリハビリテーションにもってこい!
後進のトレーナーに伝えたいこと
競技スポーツ医学から健康増進医学へ
次世代のスポーツドクターへ―ソフトバンクホークス・チームドクターより
上記内容は本書刊行時のものです。