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出版者情報
マリアさま
発行:筑摩書房
文庫判
272ページ
定価
840円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月10日
- 書店発売日
- 2024年4月12日
- 登録日
- 2024年2月10日
- 最終更新日
- 2024年4月25日
書評掲載情報
2024-06-16 |
読売新聞
朝刊 評者: 石井千湖(書評家) |
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紹介
幻想と現実のあわいに仕舞われた、すこし変てこで愛しいできごと。一つひとつのおはなしが静かな奇蹟をよぶ、光にみちた小説集。書き下ろし短編も!
一編ずつが、空気のいい場所への日帰りの遠出。
いしいしんじと書いて融通無碍と読みたい。
――江國香織
何があったのか根堀り葉掘り訊くのではなく、静かに、一緒に、時間を過ごす。
究極の優しさのように思えた。
――松永美穂(解説より)
眠る前にそっと撫でたくなる、光にみちた小説集
体がぽろぽろと土に変わってしまう病気をわずらう兄と、その土を一粒のこらずあつめてバラを育てる弟(「土」)。不思議な花びらがいざなう"おはなしと水でできている島"(「ジュプン」。遠い異国を、ひみつの記憶を、大切な思い出を旅するように紡がれるいしいしんじの世界。小さなきらめきをとじ込めた29のおはなし集。単行本未収録1編&特別書き下ろし短編「光あれ」を増補!
片隅にひそむ小さな光をやさしく掬い上げてくれる――これは、そんなおはなし。
目次
犬のたましい
とってください
土
せせらぎ
きこえてくる音、自然と
虎天国
ウミのウマ
煙をくゆらせる男
私の心臓
クンさん
園子
すっぽんレゲエ
氷の国
森のドレス
窓
黄
スモウ
チェス
野性の馬
オリーブの木
エヘン窟
船
おとうさん
子規と東京ドームに行った話
やすしと甲子園に行った話
ユリシーズ
ジュプン
犬
光あれ
解説 松永美穂
上記内容は本書刊行時のものです。