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在日サッカー、国境を越える 木村 元彦(本文) - 筑摩書房
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在日サッカー、国境を越える (ザイニチサッカーコッキョウヲコエル) 国籍ってなんだ? (コクセキッテナンダ)

ヤングアダルト
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発行:筑摩書房
四六変形判
128ページ
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-480-25153-4   COPY
ISBN 13
9784480251534   COPY
ISBN 10h
4-480-25153-7   COPY
ISBN 10
4480251537   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0375  
0:一般 3:全集・双書 75:体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年10月3日
書店発売日
登録日
2024年8月22日
最終更新日
2024年12月2日
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書評掲載情報

2024-12-07 毎日新聞  朝刊
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紹介

アン・ヨンハは、プロのサッカー選手になる夢を持つまったく無名の19歳の在日朝鮮人。
選手権大会は予選敗退だし、Jリーグではチームに一人の「在日枠」を目指すしかないし、日本代表には絶対なれないけど、走り続けた先には世界があった!
国境を越えて輝く魂の物語。

 1990年代に入ると、日本サッカーがプロ化された。Jリーグが誕生したのだ。
 ここからJリーグの舞台に進んで実力でプロ選手への道筋を作り、北朝鮮代表にも選出されてW杯に出場した在日サッカー選手がいる。以降、多くの在日Jリーガーや北朝鮮代表選手が続いた。サッカー選手として生きていくパイオニアとなり、後輩の将来を照らした彼は高校時代、まったく無名の選手だった。彼は、「自分の選手としての原点は浪人をしていた19歳のときです」と言う。
 19歳。現在のサッカーの世界ではとうにプロ契約を済ませて代表デビューを飾っていてもおかしくない年齢である。この年で中田英寿はアトランタ五輪で活躍し、メッシはゴールデンボーイ賞を受賞し、ネイマールはリベルタドーレス杯優勝の立役者になっている。いわばすでに完成されて脚光を浴びている世代である。しかし、彼はその頃、プロどころか、どこのチームにも所属していない一人の少年にすぎなかった。
そんな男がやがて国家代表になり、W杯へ出場した。このドラマのようなストーリーを支えたのはサッカー部の出身ではなく、コーチ経験のない、これまたまったく無名のただのサッカー好きの男だった。
 浪人生とただの男。二人は何もないところから、夢を見て実現させた。私は今からその物語を書いていこうと思う。(本文より)

目次

第1章 安英学(アン・ヨンハ)が少年の頃
第2章 韓国でプレーする在日の北朝鮮代表
第3章 もう一つの夢
第4章 ConIFA――W杯に出場できない人々の大会
第5章 在日サッカー代表、ロンドンへ行く

著者プロフィール

木村 元彦  (キムラ ユキヒコ)  (本文

木村 元彦(きむら・ゆきひこ)1 9 6 2年生まれ。ノンフィクションライター。著書に旧ユーゴスラビアのサッカーをテーマにした『誇り』『悪者見参』『オシムの言葉』(2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞)、『コソボ 苦闘する親米国家』などがある。『無冠、されど至強――東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代』『橋を架ける者たち』では、在日サッカー選手たちの肖像を描いた。

上記内容は本書刊行時のものです。