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口癖の心理学 千石涼太郎(著/文) - 柏艪舎
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口癖の心理学 (クチグセノシンリガク) 言葉の裏を読み、本音を見抜くコツ (コトバノウラヲヨミ、ホンネヲミヌクコツ)

哲学・宗教
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発行:柏艪舎
四六判
192ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-434-16408-8   COPY
ISBN 13
9784434164088   COPY
ISBN 10h
4-434-16408-2   COPY
ISBN 10
4434164082   COPY
出版者記号
434   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年2月
書店発売日
登録日
2012年2月1日
最終更新日
2012年3月23日
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紹介

本書は、長年、精神科医や心療内科医、心理学者の著作に携わってきたノウハウや理論に基づき、ビジネス
の場で、あるいはプライベートなお付き合いのなかで、みなさんに投げ掛けられる言葉の裏側に「隠れてい
る意味」を見出すために生まれた本です。
口癖だけで、人間を百パーセント分析することは不可能ですが、ヒントのひとつになってくれることと確信
しています。気になる「あの人」や、気に入らない「アイツ」を思い出しながら、お読みいただけると幸い
です。(本書「まえがき」より)

目次

 口癖の心理学 〈言葉の裏を読み、本音を見抜くコツ〉 目次

    
    まえがき 1


第一章 言葉の裏には、もうひとつの意味が隠されている

    
    「悪いようにしないから」という人は、
    自分自身に、悪いようにしない人   16

    「人の気持ちを考えなさい」という人は、
    「オレの気持ちを考えろ」が本音の人  18

    すぐに「イエス」という人は、
    あっという間に「ノー」に変わる人  20

    「要するに」「要は」というのは、
    自分がまとめ役になりたい人   22

    「なるほど、なるほど」と繰り返す人は、
    人の話の上っ面しか聞く気がない人  25 

    「すいません」を連発する人は、
    申し訳ないとは思っていない人  28

    「考えておきます」という人は、
    もしかしたら、考えてくれるかもしれない人  31

    「私は」「オレは」と主語を多用する人は、
    自分の立場を明らかにしたい人   33   
 
    「ここだけの話」という人は、
    協調を求めている人     36

    「~だと思ったから」という人は、
    反省も学習もしない人     38  

    「常識だろう?」という人は、
    相手を理解しようとしない人  41

    「~してやった」という人は、
    内心、自分が偉いと思っている人  43

    「世の中はそんなに甘くない」という人は、
    失敗を人一倍恐れている人     45  

    「~は終わってる」という人は、
    当事者意識の希薄な人  48

    「とりあえず」連発の人は、
    何事も真剣に考えない人  51

    「オレの若いころは」という人は、
    いまを生きていない人     54  

    「あの~」「え~と」が多い人は、
    もっとうまく表現したい人   56  

    「本当にいいんですね?」の人は、
    責任を持ちたくない人     59

    いちいち「~だよね?」「~でいいですね?」の人は、
    失敗し、非難されることを恐れている人   62    



第二章 言葉の端々に、本音が顔を出している


    「いいたいことがいえない性格なの」という人は、
    案外、好き勝手なことをいっている人   66   

    「周りにはいい男がいないの」という女性は、
    己も他人も理解していない人      68  

    「私、運が悪いの」という人は、
    論理的な思考が苦手な人     70

    「男って生き物は…」という人は、
    他人に責任を押しつける人    72

    「私とは合わない」という人は、
    人に合わせるつもりがない人   75

    「いや」からはじめる人は、
    周囲にうんざりしている人   77

    「私を信用してください」という人は、
    信じてはいけない人      80  
 
    当たり前のことに「え~?」という人は、
    目の前しか見えていない人       83  

    「いいなあ、いいなあ」という人は、
    頑張る気力に乏しい他力本願の人 85  

    「次はちゃんとやります!」という人は、
    いつまでもちゃんとやらない人  88   

    「それ、どこの(ブランド)?」という人は、
    自分の価値観より、人の評価が気になる人 91
 
    「あれ」「それ」「こっち」という人は、
    相手サイドに立つ気がなくなった怠惰な人  93

    「だから~」という人は、
    不満がいっぱいたまっている人  96

    「絶対」を多用する人は、
    思い込みの激しい人    99

    「私、B型だから」という人は、
    自分を改める気がない人 101   

    「ママが~」という人は、
    幼稚な自分を受け入れて欲しい人  104
 
    「非常に~」という人は、
    注目を浴びたい人   106 

    「なんで?」「どうして?」連発の人は、
    自分で物事を考えようとしない人  108
 
    「どうせ」「所詮」という人は、
    自分に希望を持っていない人 111 

 

第三章 なぜ言葉通りの意味にとってはいけないのか


    「私ですか?」という人は、
    何を確認しているのだろう? 116

    「逆にいうと」といいながら、
    まったく逆でないのはなぜか?  118

    「本当に几帳面だね」といわれたら、
    自分の行動を振り返る必要あり? 122  

    「大丈夫、大丈夫」は、
    本当に大丈夫なのか?  125

    「興味ない」は本当か、
    心の老化現象を疑ってみよう 128

    「ちょっとニュアンスが違う」は、
    本当にちょっとした違いか? 131  

    「元気ないな」という言葉は、
    慰めの言葉とは限らない  133  

    「いつも」や「みんな」には、
    願望や不満が多分に含まれている 135

    「あなたの方が詳しいから」は、
    あなたを立てている言葉か? 139 

    女性が使う「かわいい!」は、
    本当にかわいいという意味なのか? 141  

    「すごい、すごい」は、
    本当にすごいのか?  144

    「とにかく」というときは、
    結論を焦っている? 147   


第四章 口癖は書き癖にも現れる


    形式を無視する人は、
    オレ流の人か、それとも… 150

    「~様」「~さま」「~さん」には、
    どういう意味があるのか?  154  

    宛名に役職を入れる人と、
    社名も入れない人 157   

    長いメールと短いメール、
    その違いとは?    159
 
    ほとんど改行しないメールと、
    こまめに改行するメール   163  

    メールを箇条書きにする人は、
    仕事人間なのか?  166     

    「?」や「!」を使う心理とは、
    いかなるものなのか  169    

    根がわがままな人の文章に見える
    特徴的なこととは……    172  

    いつも同じフレーズを使う人より、
    メールの度に変える人がいい  174  

    絵文字は使ったほうがいいか、
    絶対に使わないほうがいいか 177  

    読点や漢字を多用する人と、
    しない人はどう違うのか 180
 
    形容詞の多い人と、
    シンプルな文章を書く人 183
    

   あとがき 188



前書きなど

まえがき


編集者を経て作家になった私は、取材する側の人間として、あるいは取材を受ける側として、たくさんの方々とお話する機会を得てきました。
取材対象は、有名人の場合もありますが、見ず知らずの人の場合も多々あります。著名な人物から話を聞くときは、事前に資料を調べることで、経歴や人柄を理解し、どういう種類の話をすべきか考えることも可能ですが、取材先で偶然出会った相手から話を聞き出さなくてはいけない場合は、予め入念な準備をすることができません。
まさに行き当たりばったりのときもあります。手探りに近い状態のまま会話をはじめるわけですから、頼りになるのは、自分の「感じる力」です。その人の表情やしぐさ、姿勢、服装、リアクション等の様々な情報から、素早くどんな人物かを見抜こうとします。
観察し、分析していることを悟られると、構えられてしまうので、まるで世間話でもするように振る舞いながら、感じとる努力をします。
そんな状況で、相手を分析する要素のひとつとして役立ったのが「口癖」でした。
たとえば、質問に対して、否定的な言葉からはじめる癖を持った人がいます。
「歴史を感じる建物ですね。これは明治時代に建てられた家屋ですか?」と聞くと、
「いや、竣工は明治五年だったかな? 古いのはいいんだけど、維持費ばっかりかかってねえ」と返すような人です。
明治時代の建物を明治時代に建てられたのかと聞かれているのですから、「いや」などと否定する必要はありませんね。でも、彼らはつい否定語を用いてしまうわけです。
このように冒頭に「いや」という否定形を用いる人は、人の意見を素直に聞けない精神状態にあります。言葉の裏を深読みして悪くとったり、勘ぐったり、卑屈になったりして、楽な会話ができないのです。私は取材を通し、こういう相手から、いい話を聞き出すには、「同意し、共感している姿勢を示すこと」だと、体験的に学びました。
もうひとつ、口癖の例をあげましょう。
「~すべき」という癖です。「~すべき」を多用する人は、理屈っぽく、強迫観念が強い人。強迫観念が強いと、自分の行動だけでなく、他人にも同じ行動を強要してしまいます。
みなさんの周りにいる「~すべき」「~しなくてはいけない」という口癖のある人も、おそらく「真面目で正義感が強いのはいいけれど、融通の利かない義務感に駆られた窮屈な人」ではないでしょうか。
私は彼ら「すべき人間」に会う度に、「もっと楽に生きようよ」と思うと同時に、自分自身にも彼らに近い性質があることを自覚させられるのです。
言葉は顔の表情と同じです。作り笑顔は見る人が見ればわかってしまうように、いくら言葉を飾っても、必ずどこかにボロが出ます。欲望や不満、自己顕示欲や不安感、好意や敵意、そのときの心理状態や人間性というものが、言葉となって現れるのです。
本書は、長年、精神科医や心療内科医、心理学者の著作に携わってきたノウハウや理論に基づき、ビジネスの場で、あるいはプライベートなお付き合いのなかで、みなさんに投げ掛けられる言葉の裏側に「隠れている意味」を見出すために生まれた本です。
口癖だけで、人間を百パーセント分析することは不可能ですが、ヒントのひとつになってくれることと確信しています。気になる「あの人」や、気に入らない「アイツ」を思い出しながら、お読みいただけると幸いです。

二〇一二年春
                                   逍遙館にて

著者プロフィール

千石涼太郎  (センゴクリョウタロウ)  (著/文

ノンフィクション作家・エッセイスト。執筆活動の傍ら、精神科医や心療内科医、心理学者等の著作を多数
プロデュース。自らも自己啓発に関する著作を上梓、北海道新聞紙上で「人生相談」のアドバイザーをつと
めるなど、「人間分析」と「心豊かな生き方」の啓蒙活動を行う。近年はホスピタリティの伝道師として、
街づくりや観光振興、教育の分野での講演活動も積極的に行っている。
『県民性交際術』『県民性の謎』『元気が湧いてくる言葉、心が軽くなる言葉』『なまら楽しい!! 北海道事
典』『不思議の大地 なまら北海道』『旅のらくがき』など、著作多数。
ウェブサイト:http://indenaikai.com
ブログ:http://ch10216.kitaguni.tv/
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上記内容は本書刊行時のものです。