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果てしない余生 羅 新(著) - 人文書院
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果てしない余生 (ハテシナイヨセイ) ある北魏宮女とその時代 (アルホクギキュウジョトソノジダイ)
原書: 漫长的余生:一个北魏宫女和她的时代

歴史・地理
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発行:人文書院
四六判
縦192mm 横135mm 厚さ30mm
重さ 490g
372ページ
上製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-409-51105-3   COPY
ISBN 13
9784409511053   COPY
ISBN 10h
4-409-51105-X   COPY
ISBN 10
440951105X   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年12月23日
書店発売日
登録日
2024年9月5日
最終更新日
2024年12月20日
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書評掲載情報

2025-02-16 読売新聞  朝刊
評者: 岡本隆司(早稲田大学教授・歴史学者)
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紹介

墓誌からよみがえる宮女の軌跡と後宮の物語

北魏では子が皇太子となると、その生母が死を賜る「子貴母死」の制があり、後宮の権力争いの火種となるだけでなく、王朝全体を揺るがす政変へと繋がっていた。この激動の時代を生き抜いた一人の宮女の生涯を正史と墓誌を縦横に駆使し鮮やかに描く。

平城皇宮の一宮女となる前、王鍾児〔慈慶〕は南朝劉宋の中下層官僚の家庭に育ち、同じような階層の夫の家に嫁いだが、後に南北朝の戦争により、北方に拉致され、奚官の、卑賤の身で虫けらのような奴婢となり、平城に送られて宮女となった。王鍾児が三〇歳になったこのとき、彼女にとっては、人生で天を驚かせるほどの大事が発生し、正常な生命の軌跡はにわかに停止し、残ったのは暗く寄る辺のない余生であった。彼女が北魏皇宮で五六年も生活することを誰が予想できたであろうか。まさしく果てしない余生である。
(「緒言――慈慶の死」より)

原書:罗新『漫长的余生:一个北魏宫女和她的时代』北京日報出版社、2022年

◎目次
緒言――慈慶の死  

第1章 家は懸瓠に在り  
第2章 天に二日有り  
第3章 淮北 魏に入る  
第4章 淮西 変に驚く  
第5章 北魏の奚官  
第6章 青斉の女子  
第7章 宮女の人生  
第8章 斛律昭儀  
第9章 文明太后  
第10章 子貴ければ母死す  
第11章 祖孫政治  
第12章 文昭高氏  
第13章 馮家に女有り  
第14章 宮を奪い儲を廃す  
第15章 元恂の死  
第16章 懸瓠の長夏  
第17章 大馮 夢破る  
第18章 迹を四禅に投ず  
第19章 宣武皇帝  
第20章 暉光する戚里  
第21章 帝舅の尊  
第22章 皇子 昌さかんならず  
第23章 胡嬪充華
第24章 高肇の死  
第25章 霊后胡氏  

余韻――時間休止  

あとがき  
訳者あとがき  
図版出典一覧

目次

緒言――慈慶の死  

第1章 家は懸瓠に在り  
第2章 天に二日有り  
第3章 淮北 魏に入る  
第4章 淮西 変に驚く  
第5章 北魏の奚官  
第6章 青斉の女子  
第7章 宮女の人生  
第8章 斛律昭儀  
第9章 文明太后  
第10章 子貴ければ母死す  
第11章 祖孫政治  
第12章 文昭高氏  
第13章 馮家に女有り  
第14章 宮を奪い儲を廃す  
第15章 元恂の死  
第16章 懸瓠の長夏  
第17章 大馮 夢破る  
第18章 迹を四禅に投ず  
第19章 宣武皇帝  
第20章 暉光する戚里  
第21章 帝舅の尊  
第22章 皇子 昌さかんならず  
第23章 胡嬪充華
第24章 高肇の死  
第25章 霊后胡氏  

余韻――時間休止  

あとがき  
訳者あとがき  
図版出典一覧

著者プロフィール

羅 新  (ラ シン)  (

【著者】羅新
Luo Xin/1963 年、湖北省随県生まれ。北京大学歴史学系博士。現在、北京大学中国古代史研究中心・歴史学系教授。著書に『中古北族名号研究』(北京大学出版社、2009 年)、『殺人石猜想』(中華書局、2010 年)、『歴史的高原遊牧』(中華書局、2011 年)、『黒氈上的北魏皇帝』(海豚出版社、2014 年)、『従大都到上都 在古道上重新発現中国』(新星出版社、2014 年)、『有所不為的反叛者 批判、懐疑与想象力』(上海三聯書店、2019 年)、『王化与山険 中古辺裔論集』(北京大学出版社、2019年)、『月亮照的阿姆河上』(上海人民出版社、2022 年)などがある。

田中 一輝  (タナカ カズキ)  (

【訳者】田中 一輝(たなか・かずき)
1983 年、愛知県瀬戸市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。現在、椙山女学園大学外国語学部准教授。著書に『西晋時代の都城と政治』(朋友書店、2017 年)、訳書に霍宏偉・史家珍主編(岡村秀典監訳、田中一輝・馬渕一輝訳)『洛陽銅鏡(上下巻)』(科学出版社東京、2016 年)、田余慶(田中一輝・王鏗訳)『北魏道武帝の憂鬱――皇后・外戚・部族』(京都大学学術出版会、2018 年)、陳政・盧星・方志遠(向井佑介監訳、田中一輝訳)『埋もれた中国古代の海昏侯国――二十七日間の皇帝劉賀』(樹立社、2019 年)、楊鴻勛(向井佑介・髙井たかね・田中一輝訳)『唐長安大明宮(上下巻)』(科学出版社東京、2021 年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。