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抵抗者
ゲオルク・エルザーと尹奉吉
- 初版年月日
- 2019年10月25日
- 書店発売日
- 2019年10月28日
- 登録日
- 2019年9月17日
- 最終更新日
- 2019年10月23日
紹介
抵抗は権利であり義務である。
ナチ・ドイツと日帝植民地下の朝鮮。
自由・独立のために命を賭して闘った、 ゲオルク・エルザーと尹奉吉の人と思想。
目次
Ⅰ ゲオルク・エルザー
(1)ミュンヒェン一揆(ビアホール一揆)
(2)生存圏
①エルザーの遍歴時代 ②ビュルガーブロイケラーに狙いを定める③時限爆弾設置 ④見つかった招かれざる客-4度も
Ⅱ ナチス時代
(1)ナチス時代とは強制収容所時代
(2)ナチス時代とは緊急令による基本的人権の抹殺
(3)権力掌握から総選挙へ
①ヒトラー内閣の成立 ②ラジオによる画一化 ③総選挙へ ④大統領緊急令⑤国会議事堂炎上事件 ⑥大統領緊急令 ⑦保護検束制度 ⑧国会選挙 ⑨全権委任法
Ⅲ ゲオルク・エルザーの闘い
(1)単独犯か共犯か
①生かされ続けた「特別囚人」 ② 20 日後の生存
(2)尋問調書の発見
(3)マルティン・ニーメラーの「黒幕説」
(4)苦悩する遺家族
(5)『ある暗殺者の自伝』
Ⅳ ゲオルク・エルザーの評価
(1)記念碑の建設
(2)記憶の抹殺に抗して
(3)高等学校歴史教科書
(4)国立抵抗記念館
(5)ドイツ憲法(基本法)での抵抗権:「他の救済手段がない場合」
(6)ブレーメン他2州憲法:「公権力への抵抗は、権利であり、義務でもある」
(7)ヒトラー自身の「抵抗論」
(8)元ドイツ憲法裁判所長官の「抵抗論」
(9)政治指導者の「抵抗論」①ヘルムート・コール首相 ②ヴォルフガンク・ショイブレ内相 ③ヴァイツゼッカー大統領
(10)レジスタンスとは
(11)連邦政府(財務省)切手発行
(12)記念公園設置
(13)ゲオルク・エルザー賞
(14)「ゲオルク・エルザー・イニシャティーヴェ・ミュンヒェン」
(15)「誰が偉大なドイツ人か」─100人を挙げる
Ⅴ 「今以上の流血の惨事」
(1)企業
①アリアンツ保険企業:強制収容所の殺戮体制を保障②IG─ファルベン:ナチスへの最大の資金提供者
(2)女性政策
①総統のために子どもを産め ②結婚資金貸付制度 ③女性党員・候補者の排除④人手不足に敗北するナチ・イデオロギー ⑤夢という私利私欲⑥女性無線通信技士の「犯罪」 ⑦「夢」の実現─アウシュヴィッツへ⑧姿を消すロシア人捕虜 ⑨無線で殺戮列車の手配、毒ガス注文⑩「疎開」「処置」=追放─殺戮 ⑪罪を認め、許しを請う
Ⅵ 尹奉吉
(1)尹奉吉とは
(2)尹奉吉とゲオルク・エルザー
Ⅶ 植民地化へ
(1)江華島事件と日朝修好条規
(2)琉球併合
(3)利益線、生命線から大東亜共栄圏へ
(4)日清戦争
(5)東学農民革命
(6)「7月23日戦争」
(7)集団虐殺
(8)帝国主義国家へ
(9)連続する戦争行為
(10)義和団戦争
(11)日露戦争
(12)日韓議定書
(13)第1次日韓協約と竹島「領有」
(14)帝国主義国の勝手な相互承認
(15)ポーツマス条約(日露講和条約)
(16)第二次日韓協約(乙巳条約)
(17)第三次日韓協約(「丁未七条約」と軍隊解散)
(18)保安法
Ⅷ 韓国併合
(1)義兵運動
(2)土地、鉄道、森林の支配
(3)韓国併合
(4)朝鮮総督府
(5)憲兵警察制度
(6)同化政策
(7)土地調査事業
(8)会社令
(9)工場法
Ⅸ 独立運動
(1)自由平等思想と女性たち
(2)キリスト教
(3)贊襄会と女権通文
(4)文在寅大統領演説:女性独立運動家も列挙
(5)女性独立運動家、尹ユ ンヒスン熙順
①亡命前 ②最初の亡命生活:遼寧省桓仁へ ③第2の亡命生活:遼寧省包家屯へ④第3の亡命生活:遼寧省石城へ
Ⅹ 憲法・国会なき弾圧体制
(1)全権委任法
(2)立憲主義
(3)憲法を施行せず
(4)朝鮮人強制連行
(5)国会開設を許さず
(6)台湾でも憲法・国会を許さず
(7)3・1独立運動
(8)『朝鮮教育問題管見』
①植民地官僚の独立運動原因論 ②朝鮮人であることを忘れさせる ③皇国臣民化政策
(9)治安維持法
①初適用は朝鮮人に ②拡大解釈と曖昧な適用論理
Ⅺ 尹奉吉のレジスタンス
(1)理由の如何を問う
(2)儒教教育期
(3)山猫
(4)2年で自主退学
(5)再び儒教教育
(6)儒教から農村啓蒙運動家へ
(7)夜学の設立
(8)女子教育
(9)『農民読本』
(10)復興院
(11)布施辰治とエミール・ゾラ
(12)月進会を組織
(13)啓蒙運動家からレジスタンスへ
(14)上海へ
(15)大韓民国臨時政府
(16)韓人愛国団
(17)君が代にも命中
(18)戦傷病死
(19)上海─大阪─金沢─銃殺
(20)暗葬
Ⅻ 尹奉吉のレジスタンスの歴史的位置
(1)尹奉吉の目的
(2)レーニンの民族自決権
(3)中国政府要人の朝鮮独立運動支援
(4)中国民衆の対朝鮮感情の好転
XIII世界的視点でのレジスタンス、独立運動
(1)フランスにおけるレジスタンス
(2)ポーランドにおけるレジスタンス
①2つの武装蜂起 ②ローザ・ロボタの武力抵抗
(3)ヨーロッパの歴史教科書
XIV終わりに:尹奉吉の闘いの意味
上記内容は本書刊行時のものです。