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芸人短歌
- 初版年月日
- 2024年12月20日
- 発売予定日
- 2024年12月11日
- 登録日
- 2024年9月19日
- 最終更新日
- 2024年11月8日
紹介
個人製作冊子で話題沸騰! 芸人による短歌連作「芸人短歌」をオール新作で書籍化
若手からベテランまで、芸人32名の短歌がよめる1冊
【執筆者一覧】
赤嶺総理 しらす(牛女) 大久保八億 加賀翔(かが屋) ガクヅケ 木田・サスペンダーズ 古川彰悟・フランツ 土岐真太郎(キモシェアハウス) ぴろ・清水誠(キュウ) 水川かたまり(空気階段) 蛇口捻流・アオリーカ・ジョンソンともゆき・FAN・田野・ぺるとも・警備員(こんにちパンクール) ゆッちゃんw・松永勝忢(十九人) 西野諒太郎・よしおか(シンクロニシティ) 鈴木ジェロニモ 春とヒコーキ 土岡哲朗・マタンゴ 高橋鉄太郎・町ルダさん(スタンダードヒューマンハウス) 野澤輸出(ダイヤモンド) 谷口つばさ 糸原沙也加(つぼみ大革命) 布川ひろき・みちお(トム・ブラウン) 村上健志(フルーツポンチ) 吉田大吾(POISON GIRL BAND)
「あとがきにかえて」より
『芸人短歌』は2021年11月にzine(個人で制作した冊子)として文学フリマ東京にて発売されました。2023年11月には『芸人短歌2』を同様に文学フリマ東京で発表します。2冊の芸人短歌の販売部数は2024年6月現在、合計2000部を超えました。
(中略)
ここ数年で芸人さんと短歌の距離は近づいたように思います。
わたしが繰り返し言っていきたいことは、すべての芸人さんが短歌が得意ではないとい
うことです。しかし、短歌の才能を秘めているひとが芸人さんのなかにはたくさんいると
考えます。表現者としての気質が短歌の方向にむかいやすい芸人さんがいるという意味で
す。そのような方に短歌を書いてもらうことにより、仕事の幅が広がっていけばいいなと
いう気持ちで活動をしています。
わたしはお笑いライブによく通っていますが、とくにライブシーンの芸人さんの活路に
なればいいと思っています。
芸人さんには芸人さんの人生があります。その人生の時間を使ってもらう覚悟を決めて、使っていただいた時間のぶん芸人活動へのお返しができるように、芸人短歌という本をつくっています。いつかは短歌をつくった経験が芸人さんのためになると信じてやっています。
それはわたしの心持ちの話なので、芸人さんには軽率に短歌をつくってほしいです。軽率にやめても構いません。思い出したころにまたやってもいいです。芸人さんにとって短
歌は逃げないものです。と言いながらも、一方で、いま捕まえなくてはならない衝動を捕
まえられる方が強いということはお笑いをやっている方はご存知と思います。
(中略)
短歌が芸人さんの活動の後押しになるのだと思うととても嬉しいです。ただそれは芸人
さんの掴み取ったものであり、あくまでわたしはごくわずかなきっかけや場をつくったに
過ぎないと考えています。
いつも表現者の立場を忘れずにありたいと思います。そのために自分の創作する手を休
めずやっていきたいという気持ちがあります。
同時に鑑賞者としてお笑いライブを見ることも続けていきたいと思っています。見えな
いものを見ていきたい、知らない芸人さんに出会いたい、なにかをたくらんで動き続けていたい、そういう素朴な欲求でわたしは動いています。
目次
【目 次】
生活と呼ぶには活が足りない 蛇口捻流(こんにちパンクール)
日常になる 谷口つばさ
行き場のなくなった言葉をいつか迎えにいってあげる 糸原沙也加(つぼみ大革命)
上海やってるおじさん 松永勝忢(十九人)
今日はいい天気 ゆッちゃんw (十九人)
脳汁 大久保八億
キモシェアハウス キモシェアハウス(ガクヅケ 木田・サスペンダーズ 古川彰悟・フランツ 土岐真太郎)
再会 吉田大吾(POISON GIRL BAND)
FAN(1) FAN (こんにちパンクール)
良い所を見つけたことがない 田野(こんにちパンクール)
一人七首 野澤輸出(ダイヤモンド)
短歌みちお みちお(トム・ブラウン)
人生七色 布川ひろき(トム・ブラウン)
ハートとしか言いようがない 鈴木ジェロニモ
本八幡 水川かたまり(空気階段)
トートバッグのサイズ ジョンソンともゆき(こんにちパンクール)
10 代 加賀翔(かが屋)
集団無意味 スタンダードヒューマンハウス(春とヒコーキ 土岡哲朗・マタンゴ 高橋鉄太郎・町ルダさん)
鍾乳洞 アオリーカ(こんにちパンクール)
短歌まんじゅう(7個入)680 円 警備員(こんにちパンクール)
城のビデオ しらす(牛女)
日常 清水 (キュウ)
0 ぴろ(キュウ)
指折りの指 村上健志(フルーツポンチ)
家から出ない 赤嶺総理
2024/07/XX ぺるとも(こんにちパンクール)
コラム 芸人短歌教室 井口可奈×シンクロニシティ(西野諒太郎・よしおか)
あとがきにかえて
前書きなど
「あとがきにかえて」より
『芸人短歌』は2021年11月にzine(個人で制作した冊子)として文学フリマ東京にて発売されました。2023年11月には『芸人短歌2』を同様に文学フリマ東京で発表します。2冊の芸人短歌の販売部数は2024年6月現在、合計2000部を超えました。
(中略)
ここ数年で芸人さんと短歌の距離は近づいたように思います。
わたしが繰り返し言っていきたいことは、すべての芸人さんが短歌が得意ではないとい
うことです。しかし、短歌の才能を秘めているひとが芸人さんのなかにはたくさんいると
考えます。表現者としての気質が短歌の方向にむかいやすい芸人さんがいるという意味で
す。そのような方に短歌を書いてもらうことにより、仕事の幅が広がっていけばいいなと
いう気持ちで活動をしています。
わたしはお笑いライブによく通っていますが、とくにライブシーンの芸人さんの活路に
なればいいと思っています。
芸人さんには芸人さんの人生があります。その人生の時間を使ってもらう覚悟を決めて、使っていただいた時間のぶん芸人活動へのお返しができるように、芸人短歌という本をつくっています。いつかは短歌をつくった経験が芸人さんのためになると信じてやっています。
それはわたしの心持ちの話なので、芸人さんには軽率に短歌をつくってほしいです。軽率にやめても構いません。思い出したころにまたやってもいいです。芸人さんにとって短
歌は逃げないものです。と言いながらも、一方で、いま捕まえなくてはならない衝動を捕
まえられる方が強いということはお笑いをやっている方はご存知と思います。
(中略)
短歌が芸人さんの活動の後押しになるのだと思うととても嬉しいです。ただそれは芸人
さんの掴み取ったものであり、あくまでわたしはごくわずかなきっかけや場をつくったに
過ぎないと考えています。
いつも表現者の立場を忘れずにありたいと思います。そのために自分の創作する手を休
めずやっていきたいという気持ちがあります。
同時に鑑賞者としてお笑いライブを見ることも続けていきたいと思っています。見えな
いものを見ていきたい、知らない芸人さんに出会いたい、なにかをたくらんで動き続けていたい、そういう素朴な欲求でわたしは動いています。
版元から一言
zine(個人製作冊子)で2,000部売れた芸人による短歌連作「芸人短歌」をオール新作で書籍化。若手からベテランまで、「短歌の才能を秘めている」芸人32名の短歌を収録。
お笑い好きの方も短歌好きの方も満足頂ける内容です。
上記内容は本書刊行時のものです。