書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
おかげさま図鑑
すごい人もひとりじゃなんにもできなかった!
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月5日
- 書店発売日
- 2024年11月25日
- 登録日
- 2024年9月20日
- 最終更新日
- 2025年2月4日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2025-01-27 |
MORE | |
LESS | |
発売1ヶ月で重版決定!! |
紹介
第5回ジャパンポッドキャストアワード カルチャー部門 優秀賞受賞!!
「あんまり役に立たない日本史」書籍化!!
みんないろいろな「おかげさま」で何かを達成できた!
すごい人の「おかげさま」から、自分をとりまく「おかげさま」が見えてくる
たぶんテストにもでない、知っていても得しないけど、
クスっと笑えてちょっとだけ自分と他人に優しくなれるかも?
ふりがなつきで、10代から読める!
子どもから大人まで、みんなのための人生の教科書
やりたいことがない……
やる気が出ない……
自信がない……
そんな人におすすめです。
伝記や教科書、事典や図鑑で「偉人」とされるすごい人たち。
でも、すごい人だって、全部自分ひとりの力で何かをやりとげたわけではありません。
お金や時間がなかったり、コンプレックスや弱点に悩んだり、コミュニケーションが苦手だったり、社会的に弱い立場だったり、時代の流れに飲みこまれたり……
そんなとき、誰かが助けてくれたり、意外なことが助けになったりして、なんとか乗り越えることができたのです。
そうした、みんなの「おかげさま」が積み重なって、いまの私たちの生活があります。
毎日のなかで、「これって何の役に立つんだろう……」「こんなことしても意味がないんじゃないか……」と思うことがあるでしょう。
でも、何が、いつ、誰の「おかげさま」になるかわかりません。
ただ、みんな「きっと誰かのためになる」と信じて、行動していたのではないでしょうか。
大切なのは「誰かにもらった『おかげさま』をこれからどう返していくか」です。
教科書に載っている人にも、そうでない人にも、いろいろな「おかげさま」があります。
○コンプレックスをバネに大出世 豊臣秀吉
○友人や部下に恵まれた 石田三成
○息子の手柄で家が栄えた 黒田官兵衛
○女子教育を発展させた 津田梅子
○命を大切にしようと広めた 桂昌院
○書いた小説が歴史を変えた 紫式部
みなさんの身のまわりには、どんな「おかげさま」があるか?
子どもも大人も、一緒に考えてみてください。
目次
【目 次】
はじめに
第一章 すごすぎる逆転力のおかげさま!?
時代の先を行きすぎ!? 織田信長
コンプレックスをバネに大出世! 豊臣秀吉
うんちとおしっこのおかげで成功!? 徳川家康
美貌がすごすぎた! 小少将
信長メジャーデビュー戦を支えた、助っ人たちとは? 桶狭間の戦い
コラム アレがなければ秀吉の大坂城は完成しなかった?
第二章 深すぎる絆のおかげさま!?
戦乱の世で人に恵まれすぎた男!? 石田三成
敵からも味方からも尊敬された!? 大谷吉継
戦国最強のフリー・エージェント? 可児才蔵
ツイてないけど、お酒と仲間に支えられた? 福島正則
弱すぎるのに、みんなからめちゃ愛された!? 小田氏治
コラム 武田信玄の強さはトイレのおかげ?
第三章 強すぎる運や能力のおかげさま!?
大誤算で大成功!? 黒田官兵衛
ウソ?ホント?つよつよエピソード満載! 加藤清正
人とのつながりで助かったうえに大成功!? 京極高次
パフォーマンス力で危機を乗り越えた!? 伊達政宗
いろいろな人が代わりを務めた? 影武者
コラム 終わりなき納豆論争!
第四章 濃すぎるキャラのおかげさま!?
主君のためなら宗派も変えちゃいます!? 藤堂高虎
全方向に気遣いができすぎた!? 本多重次
バカ殿を演じて疑いの目をごまかす! 前田利常
江戸時代のスーパーラッキーガール!? 桂昌院
ちょっとは「いいやつ」だったかも? 井伊直弼
コラム 二条城でドヤ顔はやめましょう!
第五章 豊かすぎる才能や情熱のおかげさま!?
一般人の頑張りによって完成した 奈良の大仏
現実と真逆なキラキラ世界を描いた 紫式部
推しのために才能をフル活用!? 清少納言
平安のシンデレラボーイ!? 藤原道長
名作は生んだけどひどすぎる!? 世界に誇る(?)日本の文豪たち
コラム ぶっとび怨霊! 平将門!
第六章 大きすぎる夢や欲望のおかげさま!?
第二の人生で大きすぎる夢を叶えられた! 伊能忠敬
会社を500社以上作ったけど、なかなかお札になれなかった 渋沢栄一
あらゆる日本初を切り開いた! 津田梅子
とにかくお金にだらしなかった! 野口英世
人間離れしたスキルで世を動かしていた!? 忍者
コラム ルイ・ヴィトンの二〇二四年の新作を買えるのは、福沢諭吉のおかげ!
おわりに
参考文献
前書きなど
はじめに
「いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび」
これは書家で詩人の相田みつをさんの言葉。
そして僕が人生で一番大事にしている言葉でもあります。
僕が歴史に興味を持ち始めたのは高校2年生の頃。本を読む習慣が全くなかった僕が、友人から勧められて初めて読んだのが、司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』という新撰組をテーマにした歴史小説でした。
あの本との出会いがなければ、僕が歴史好きになることはなく、この『おかげさま図鑑』を書くこともなかったと考えると、今の僕があるのはその友人の「おかげさま」なんですよね。
また、大人になった僕が改めて歴史と向き合うようになったのは、お笑い芸人として活動している中で担当したラジオ番組がきっかけでした。「何でも好きなことを喋っていいよ」という自由な時間を与えてもらい、興味のあった日本史についておしゃべりするようになったことで、大好きな歴史を仕事にすることができました。
その番組がなければ僕の歴史愛はただの趣味で終わっていたと考えると、今の僕があるのはラジオの「おかげさま」でもあるんです。
そしてこの本が生まれるきっかけとなったのが、ポッドキャストという音声コンテンツで立ち上げた「あんまり役に立たない日本史」という番組。はじめは1日10人聞いてくれればラッキーというようなコンテンツでしたが、いろんな方々が口コミで広げてくれ、現在は毎日1万人もの方々が聞いてくれるようになり、「おかげさま」で書籍化のお話が舞い込みました。
振り返ってみると僕の人生は「おかげさま」だらけなんですよね。
でも「おかげさま」ってそういった目に見えるものだけじゃないんです。
94歳のうちのおばあちゃんにたまに電話をかけることがあります。
「おばあちゃん、元気だった? 変わりない?」と僕が尋ねると、おばあちゃんはいつも決まって「しばらくでしたぁ。おかげさまで、元気にやってるよ」と返してくれます。
でもおばあちゃんが元気でいてくれるのは、別に僕のおかげじゃありません。遠く離れて暮らしているので1年に一度会えるかどうかだし、子どもの頃からかわいがってもらったのに、僕がおばあちゃんに何かをしてあげたことなんてたぶんないんじゃないかと思います。
でもおばあちゃんはいつも「おかげさまで」と言ってくれるんです。
目に見える形で直接何かをしてあげられているわけではないけれど、僕がおばあちゃんを大事に思っていることが伝わっているからきっとおばあちゃんにとっては「おかげさま」なんでしょうね。
この本は歴史上の「おかげさま」を集めたもの。
歴史に名を残すようなすごい人も、ひとりじゃ何にもできなかったんです。親、兄弟、上司、部下、友人、見知らぬ人、時代や運……。目に見える「おかげさま」もあれば、目には見えないけれど巡り巡ってという「おかげさま」もありますが、どちらにしても僕たちが知っている歴史はどれも「おかげさま」の上に成り立ってきたんです。
まぁ一部、「身から出たさび」で失敗しちゃった人もいますけど。
そう考えると教科書に載っているような歴史上の人物も、遠い存在ではなく、現代を生きる僕らとそんなに変わらない、身近な存在に思えてきませんか?
この『おかげさま図鑑』に出てくるエピソードは、たぶんテストにも出ない、知っていても得しないようなものばかりですが、みんな誰かの「おかげさま」で生きているんだということを知ってもらうことで、明日からの皆さんの暮らしがちょっとだけ、自分と他人に優しいものになってくれたらと思います。
しろっぷじゅんぺい
上記内容は本書刊行時のものです。