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AI時代の都市伝説
世界をザワつかせる最新ネットロア50
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年6月5日
- 書店発売日
- 2024年5月28日
- 登録日
- 2024年4月4日
- 最終更新日
- 2024年5月27日
紹介
信じられないかもしれませんが--
こんな話、知っていますか?
イギリス版『きさらぎ駅』、ピエロの人形、コロナパーティ、ブラック・アイド・キッズ、This Man現象、チャーリー・チャーリー・チャレンジ、Annie96 is Typing、シャドー・ネットワーク、911その後、ウクライナのタイムトラベラー…… 世界の都市伝説・陰謀論研究の第一人者が贈る、ネットロアの最新形態。
「友だちの友だちが体験した奇妙な出来事」として語られる「都市伝説」。アーバン・フォークロアあるいはアーバン・レジェンドの訳語として登場した都市伝説は、ネット上でやりとりされるという特徴を盛り込んで、「ネットロア(net(インターネット)+folklore(民間伝承))」という新しい呼び名を得ることになった。
本書は、長年にわたり都市伝説・陰謀論を収集、研究する著者が、AI時代を迎えた現在、書き込みのみならず、画像や映像にまで広がる世界のネットロアの最新情報を、ジャンル別に分類し解説。日常の常識を破壊し、奇妙な世界の一端を垣間見させる一冊。
【目 次】
まえがき
CH1 最新ネットロアの章
イギリス版『きさらぎ駅』:ロンドンの地下鉄はタイムマシンなのか/LOAB:史上初のネット由来未確認生物/ザ・ブラインド・メイデン・ドット・コム:ユーザーにひたひたと近づいてくる恐怖/キャンドル・コーヴ:ローカル放送の洗脳人形劇?/ポリビアス:存在しなかったアーケードゲーム
CH2 ベビーシッター・ロアの章
ピエロの人形:等身大の人形の正体とは/ヒッピー・ベビーシッター:ベビーシッター・ロアの大定番/ロッキングチェアのおばあさん:幽霊は意外な形で姿を現す/家の中にいるんです:サイコパスはすぐ隣に/来なかったベビーシッター:本当にあった?悲劇的な事故
CH3 メディカルロアの章
エイズの世界へようこそ:ワンナイト・スタンドは絶対NG/コロナパーティ:今になって初めてわかる話/シリコン豊胸爆発:ご搭乗時、気圧にはお気をつけください/ブラウン・ベティ:日焼けマシンで内臓がレアステーキ状態/ホワイト・スレッド:アメリカでもバズった「ピアスの穴の白い糸」
CH4 キャラ系ロアの章
ブラック・アイド・キッズ:白目のない子どもたち/クリーピー・クラウン現象:本当は怖いピエロの話/シャドーピープル:突然死をもたらすもの/スレンダーマン:人気No1のネットロアキャラ/ナイトクローラー:地域限定型未確認生物
CH5 ダークなロアの章
This Man現象:世界中の人たちの夢の中に現れる男/この人は実在しません:ここまできたAI画像生成テクノロジー/ザ・バックルームズ:ネット上の無限空間/スナッフ・フィルム:殺人ライブビデオは実在する?/トーキング・アンジェラ:無邪気なアプリは誘拐犯の御用達
CH6 ゲームロアの章
エレベーターゲーム:魔界への入り口はごく普通のエレベーター/サッド・サタン:バーチャル迷路の出口に待つものは?/シケイダ3301:オンライン・メガクイズの真実/チャーリー・チャーリー・チャレンジ:デジタルこっくりさんがもたらす恐怖/ブルーホエール・ゲーム:自殺を求めるオンライン・チャレンジ
CH7 不条理なネットロアの章
Annie96 is Typing:リアルタイム記述で進むストーキング事犯/*Bird Aren’t Real:陰謀論を逆手に取ったオンラインキャンペーン/ブランクルーム・スープ:殺人事件の記録ビデオがアップされた?/ラベンダータウン症候群:日本発のメガヒットゲームに隠されたネットロア/ロシアン・スリーピング・エクスペリメント:非人道的人体実験の全記録?
CH8 陰謀論系ロア
シャドー・ネットワーク:メールも閲覧記録もすべてモニターされている/ピザゲート:政財界を揺るがす恐怖の事実の記録/プロジェクト・クロノス:過去に飛ぶテクノロジーは実現している?/人類はシミュレーション世界に生きている:バーチャルこそがリアルな時代の到来/プロジェクト・ブルービーム:最新テクノロジーを使った全人類洗脳計画
CH9 進化し続けるネットロアの章
911その後:主流派マスコミが報道する“事実”は“真実”ではない/ディア―・デイビッド:有名クリエイターが語る夢うつつの世界/ノックアウト・ゲーム:主流派マスコミが生んだネットロア/マンデラ効果の現在位置:偽記憶と刷り込み技術の境界線/メッセージ・フロム・マーク:国際ロマンス詐欺の原型
CH10 古くて新しいネットロアの章
AK858:有名SNSを舞台にしたサブリミナル実験/ファントムタイム仮説:人類が知っている歴史は真実ではない/ウクライナのタイムトラベラー:時間旅行が可能である証拠となる事件?/AIサブリミナル広告:今そこにあって、毎日触れざるをえない洗脳/『ザ・シンプソンズ』の予言:当たりすぎているエピソードが多すぎる!
あとがき
目次
【目 次】
まえがき
CH1 最新ネットロアの章
イギリス版『きさらぎ駅』:ロンドンの地下鉄はタイムマシンなのか/LOAB:史上初のネット由来未確認生物/ザ・ブラインド・メイデン・ドット・コム:ユーザーにひたひたと近づいてくる恐怖/キャンドル・コーヴ:ローカル放送の洗脳人形劇?/ポリビアス:存在しなかったアーケードゲーム
CH2 ベビーシッター・ロアの章
ピエロの人形:等身大の人形の正体とは/ヒッピー・ベビーシッター:ベビーシッター・ロアの大定番/ロッキングチェアのおばあさん:幽霊は意外な形で姿を現す/家の中にいるんです:サイコパスはすぐ隣に/来なかったベビーシッター:本当にあった?悲劇的な事故
CH3 メディカルロアの章
エイズの世界へようこそ:ワンナイト・スタンドは絶対NG/コロナパーティ:今になって初めてわかる話/シリコン豊胸爆発:ご搭乗時、気圧にはお気をつけください/ブラウン・ベティ:日焼けマシンで内臓がレアステーキ状態/ホワイト・スレッド:アメリカでもバズった「ピアスの穴の白い糸」
CH4 キャラ系ロアの章
ブラック・アイド・キッズ:白目のない子どもたち/クリーピー・クラウン現象:本当は怖いピエロの話/シャドーピープル:突然死をもたらすもの/スレンダーマン:人気No1のネットロアキャラ/ナイトクローラー:地域限定型未確認生物
CH5 ダークなロアの章
This Man現象:世界中の人たちの夢の中に現れる男/この人は実在しません:ここまできたAI画像生成テクノロジー/ザ・バックルームズ:ネット上の無限空間/スナッフ・フィルム:殺人ライブビデオは実在する?/トーキング・アンジェラ:無邪気なアプリは誘拐犯の御用達
CH6 ゲームロアの章
エレベーターゲーム:魔界への入り口はごく普通のエレベーター/サッド・サタン:バーチャル迷路の出口に待つものは?/シケイダ3301:オンライン・メガクイズの真実/チャーリー・チャーリー・チャレンジ:デジタルこっくりさんがもたらす恐怖/ブルーホエール・ゲーム:自殺を求めるオンライン・チャレンジ
CH7 不条理なネットロアの章
Annie96 is Typing:リアルタイム記述で進むストーキング事犯/*Bird Aren’t Real:陰謀論を逆手に取ったオンラインキャンペーン/ブランクルーム・スープ:殺人事件の記録ビデオがアップされた?/ラベンダータウン症候群:日本発のメガヒットゲームに隠されたネットロア/ロシアン・スリーピング・エクスペリメント:非人道的人体実験の全記録?
CH8 陰謀論系ロア
シャドー・ネットワーク:メールも閲覧記録もすべてモニターされている/ピザゲート:政財界を揺るがす恐怖の事実の記録/プロジェクト・クロノス:過去に飛ぶテクノロジーは実現している?/人類はシミュレーション世界に生きている:バーチャルこそがリアルな時代の到来/プロジェクト・ブルービーム:最新テクノロジーを使った全人類洗脳計画
CH9 進化し続けるネットロアの章
911その後:主流派マスコミが報道する“事実”は“真実”ではない/ディア―・デイビッド:有名クリエイターが語る夢うつつの世界/ノックアウト・ゲーム:主流派マスコミが生んだネットロア/マンデラ効果の現在位置:偽記憶と刷り込み技術の境界線/メッセージ・フロム・マーク:国際ロマンス詐欺の原型
CH10 古くて新しいネットロアの章
AK858:有名SNSを舞台にしたサブリミナル実験/ファントムタイム仮説:人類が知っている歴史は真実ではない/ウクライナのタイムトラベラー:時間旅行が可能である証拠となる事件?/AIサブリミナル広告:今そこにあって、毎日触れざるをえない洗脳/『ザ・シンプソンズ』の予言:当たりすぎているエピソードが多すぎる!
あとがき
前書きなど
都市伝説という言葉は、英語のアーバン・フォークロアあるいはアーバン・レジェンドの訳語として登場した。そもそもの定義は、以下のようなものだった―友だちの友だちという、比較的近い関係にあると思われる人間が体験したという奇妙な出来事に関する起承転結が見事に流れる話。
昔から語られている話も多く、モチーフそのものが100年くらい変わらないものもある。ただし、拡散や流布の方法は口伝からメール、そしてSNSへの書き込みというように変わってきており、その都度拡散の範囲を広げ、スピードを上げてきた。
そして奇妙な噂は、「都市伝説」「アーバン・フォークロア」「アーバン・レジェンド」というこれまで使われてきたボキャブラリーのすべてのニュアンスを含め、さらにネット上でやりとりされるという最大の特徴を盛り込んで「ネットロア」という新しい呼び名を得ることになった。
本書は、奇妙な話の現時点での最終進化形であるネットロアをジャンル別に集め、紹介していくという趣の一冊だ。ウィンドウズ95が普及した1995年を機に、都市伝説とかアーバン・フォークロアと呼ばれていた奇妙な噂の拡散の主な方法が口伝からメール/掲示板へと変化した。筆者は、この変化がネットロア誕生の直接的なきっかけになったと思っている。そういう意味も含め、各項目では意識してアーバン・フォークロア(アーバン・レジェンド)と都市伝説からネットロアへの変化のプロセスについて述べている。
昔からあるアーバン・フォークロアがネットロア化するパターンに対し、そもそもネットロアとして生まれ、拡散していくパターンもある。後者は、いわゆるデジタルネイティブ世代の間で拡散するネットロアの特徴だ。二つのパターンの違いを意識すると、拡散のメカニズムがよりよく理解できる。
かつては人それぞれの想像力に任される部分が多かったのだが、AI時代を迎えた今、ネットロアは誰が見てもすぐ理解できる画像や映像が媒体になる場合が多い。筆者も80年代さかんに語られていたアーバン・フォークロアのストーリーをプロンプトにして映像生成ソフトにかけてみたところ、かなり完成度の高い映像を作ることができた。
これから先のネットロアの進化をつまびらかにして、正確な言葉で形容することは、筆者にはできない。ただ、映像由来のものがかなり多くなることは間違いない。本書でも触れているが、怖い話を文字情報として集めて紹介するクリーピーパスタも、いずれは映像が主体になるはずだ。
ただ、ネットロアの基盤部分となるプロットは、アーバン・フォークロアとして伝えられていたもののまま生き続けていくのではないだろうか。そういう方向性のスタンダードとなりえる50本の話を、まずは楽しんでいただきたい。
上記内容は本書刊行時のものです。