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指揮棒の魔術師ロジェストヴェンスキーの“証言” ブリュノ・モンサンジョン(著/文) - 株式会社音楽之友社
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指揮棒の魔術師ロジェストヴェンスキーの“証言” (シキボウノマジュツシロジェストヴェンスキーノショウゲン)

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四六判
320ページ
価格 3,900円+税
ISBN
978-4-276-20383-9   COPY
ISBN 13
9784276203839   COPY
ISBN 10h
4-276-20383-X   COPY
ISBN 10
427620383X   COPY
出版者記号
276   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年6月6日
最終更新日
2024年8月23日
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書評掲載情報

2024-10-13 読売新聞  朝刊
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紹介

共産主義体制下のソ連を生き抜いたロシアの大指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931~2018)が、稀代の映像作家ブリュノ・モンサンジョンを相手に、ソ連時代の音楽教育、劇場やコンサートの理不尽な運営・管理システム、そして芸術家たちが置かれた過酷で不条理な状況について赤裸々に語った衝撃の証言集。モンサンジョンは、ロジェストヴェンスキーによって語られた言葉を素材に複数の映像作品を制作したが、その驚くべき内容を“文献”による書籍として残すべく、より詳細かつ克明に再構成、まさに「歴史の証言」として真に後世に語り継がれるべき書物が誕生した。その語り口は、怒りと苦悩に満ちつつユーモアとペーソスに溢れ、ショスタコーヴィチやロストロポーヴィチとの交流、官僚からの弾圧や嫌がらせ、それらを阻止するための手口などが――彼の指揮棒さながら――極めて生々しく、かつ鮮やかに語られる。東西をしたたかに往還した巨匠指揮者が見た驚愕のドキュメント。

目次

序曲 偉大なるママムーシ
1 指揮者???!!!
2 遥かなる思い出
3 ボリショイ劇場でのデビュー
4 リゾート地で
間奏曲Ⅰ つかの間の考察
5社会主義リアリズムのドクトリン
6 外国デビュー
間奏曲Ⅱ 指揮者にとっての楽器とは
7出国ヴィザ
8 村祭り
間奏曲Ⅲ リハーサル
9共産党
10 随伴者たち
11 関わってはならない人々
間奏曲Ⅳ クレンペラーと、その他数人の指揮者たち
12 ユダヤ人の物語
13 前代未聞の任命
序曲Ⅱ ヴィクトリア・ポストニコワ
14 トリオ・ソナタ
15 90日
間奏曲Ⅴ ペルシムファンス
16 ダヴィド・オイストラフのこと
間奏曲Ⅵ ウィリー・フェレロ
17 批評
18 興行主たち
19 レパートリー
間奏曲Ⅶ ロシア風とは
20 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチについて
21 悲喜劇的な三つのエピソード
間奏曲Ⅷ 教育活動
22 ティホン・フレンニコフとソ連作曲家同盟
23 モスクワのストラヴィンスキー
24 人、そして作曲家としてのドミトリー・ショスタコーヴィチ
25 セルゲイ・プロコフィエフ
間奏曲Ⅸ 旅行代理店長
エピローグ
訳者あとがき
索引

著者プロフィール

ブリュノ・モンサンジョン  (モンサンジョンブリュノ)  (著/文

1943年12月5日生まれ。フランスの映像作家、作家、ヴァイオリニスト。グールド、リヒテル、オイストラフ、アンデルジェフスキ、メニューイン、リベッタ、グレゴリー・ソコロフ、フレイ、マケラなど20世紀の有名音楽家のドキュメンタリー映画を多数制作している。またリヒテルやナディア・ブーランジェとの対談も書籍として出版されている。グールドに関しては、1973年から81年にかけて映像作品を複数制作した。著書に『ぼくはエクセントリックじゃない グレン・グールド対話集』(音楽之友社)、『リヒテル』(筑摩書房)等。グールドの著作集『Le dernier puritain(最後のピューリタン)』『Contrepoint a la ligne(線の対位法)』をフランス語で翻訳出版するなど、フランスにおけるグールド紹介の第一人者としても知られる。

船越 清佳  (フナコシ サヤカ)  (

ピアニスト・音楽ライター。岡山県出身。京都市立堀川音楽高校卒業後渡仏。リヨン国立高等音楽院卒。長年日本とヨーロッパで演奏活動を行ない、現在はパリ郊外の公立音楽院でピアノ指導にも力を注ぎながら、『レコード芸術』「音楽の友』『ムジカノーヴァ』等に寄稿。著書に『ピアノ嫌いにさせないレッスン』『フランス人は仕事に振り回されない』(以上ヤマハミュージックメディア)。訳書に『マダム・ピリンスカとショパンの秘密』(音楽之友社)。CDはオクタヴィア・レコード(EXTON)より3枚リリースされている。

上記内容は本書刊行時のものです。