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出版者情報
断片的なものの社会学
発行:朝日出版社
四六判
244ページ
定価
1,560円+税
- 書店発売日
- 2015年5月30日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2017-08-13 |
朝日新聞
朝刊 評者: 七尾旅人(シンガーソングライター) |
2017-08-06 |
産經新聞
朝刊 評者: 星野概念(精神科医) |
2016-02-21 |
朝日新聞
評者: 市川真人(批評家、早稲田大学准教授) |
2015-12-27 |
朝日新聞
評者: 荻上チキ(「シノドス」編集長、評論家) |
2015-08-23 |
読売新聞
評者: 唯川恵(作家) |
2015-07-12 | 日本経済新聞 |
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紹介
路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ……
人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。
社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。
◆「この本は何も教えてはくれない。
ただ深く豊かに惑うだけだ。
そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。
小石や犬のように。
私はこの本を必要としている。」
一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。
ランダムに何度でも読み返す本となりそうです。
――星野智幸さん
どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、
その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、
胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街で
すれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」
物語を生きている。
* * *
小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。
それらはただそこにある。[…]社会学者としては失格かもしれないが、
いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より)
目次
イントロダクション──分析されざるものたち
人生は、断片的なものが集まってできている
誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない
土偶と植木鉢
物語の外から
路上のカーネギーホール
出ていくことと帰ること
笑いと自由
手のひらのスイッチ
他人の手
ユッカに流れる時間
夜行バスの電話
普通であることへの意志
祝祭とためらい
自分を差し出す
海の向こうから
時計を捨て、犬と約束する
物語の欠片
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。