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秘仏の扉
発行:文藝春秋
四六判
重さ 300g
296ページ
定価
1,600円+税
- 書店発売日
- 2025年1月8日
- 登録日
- 2024年11月15日
- 最終更新日
- 2024年12月5日
書評掲載情報
2025-01-19 |
産經新聞
朝刊 評者: 細谷正充(文芸評論家) |
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紹介
200年の間、固く閉ざされていた扉。
それはフェノロサと岡倉天心の手によって開かれた――
飛鳥時代に聖徳太子の姿を模して造られたと言われる、
法隆寺夢殿・救世観音像。
その厨子は鎌倉時代以降、固く閉ざされ、
扉を開けば直ちに仏罰が下ると信じられていた。
「金のために秘仏を見せるというのか」
「支援がなければ、法隆寺はもう保てません」
国内では廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、
しかし、欧米では東洋美術が評価され始めている。
近代化と伝統の狭間で揺れる明治時代に、
秘仏開帳に関わったものたち、それぞれの思いとは。
直木賞作家が描き出す歴史群像劇の傑作。
上記内容は本書刊行時のものです。