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坂の中のまち 中島 京子(著/文) - 文藝春秋
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坂の中のまち (サカノナカノマチ)

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発行:文藝春秋
四六判
重さ 330g
208ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-16-391915-7   COPY
ISBN 13
9784163919157   COPY
ISBN 10h
4-16-391915-5   COPY
ISBN 10
4163919155   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年9月13日
最終更新日
2024年11月5日
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紹介

「隣に座るって、運命よ」
文豪ひしめく坂だらけの町の、不思議な恋の話。

大学進学を機に富山県から上京した、坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになった。
坂の中にある町――小日向に住み、あらゆる「坂」に精通する志桜里さん。書棚には「小日向コーナー」まであり、延々と坂について聞かされる日々が始まった。

ある日、同級生の誘いで文学サークルに顔を出すことになったが、集合先のアパートは無人で、ちょっと好みのルックスをした男の子が一人やってくる。
一緒に帰ることになった真智に、彼は横光利一の『機械・春は馬車に乗って』を「先生の本」といって渡して来、米川正夫、岸田國士、小林秀雄がいまも教鞭をとっているかのような口ぶりで……
ひょっとして、この人、昭和初期から来た幽霊なのでは?

江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(⁉)、
遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、
安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、
夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……

風変わりな人たちと、書物がいろどる
ガール・ミーツ・幽霊譚

目次

フェノロサの妻
隣に座るという運命について
月下氷人
切支丹屋敷から出た骨
シスターフッドと鼠坂
坂の中のまち

上記内容は本書刊行時のものです。