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女の子たち風船爆弾をつくる
発行:文藝春秋
四六判
重さ 470g
400ページ
定価
2,500円+税
- 書店発売日
- 2024年5月15日
- 登録日
- 2024年4月2日
- 最終更新日
- 2024年11月7日
書評掲載情報
2024-12-21 |
毎日新聞
朝刊 評者: 東直子(歌人・作家) |
2024-12-14 |
毎日新聞
朝刊 評者: 沼野充義(名古屋外国語大学教授・スラブ文学)) |
2024-12-14 |
毎日新聞
朝刊 評者: 池澤夏樹(作家) |
2024-07-07 |
産經新聞
朝刊 評者: 清水良典(文芸評論家) |
2024-06-01 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中島京子(作家) |
2024-05-25 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 山崎ナオコーラ(作家) |
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紹介
第78回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞作。
日露戦争30周年に日本が沸いた春、その女の子たちは小学校に上がった。できたばかりの東京宝塚劇場の、華やかな少女歌劇団の公演に、彼女たちは夢中になった。彼女たちはウールのフリル付きの大きすぎるワンピースを着る、市電の走る大通りをスキップでわたる、家族でクリスマスのお祝いをする。しかし、少しずつ、でも確実に聞こえ始めたのは戦争の足音。冬のある日、軍服に軍刀と銃を持った兵隊が学校にやってきて、反乱軍が街を占拠したことを告げる。やがて、戦争が始まり、彼女たちの生活は少しずつ変わっていく。来るはずのオリンピックは来ず、憧れていた制服は国民服に取ってかわられ、夏休みには勤労奉仕をすることになった。それでも毎年、春は来て、彼女たちはひとつ大人になる。
ある時、彼女たちは東京宝塚劇場に集められる。いや、ここはもはや劇場ではない、中外火工品株式会社日比谷第一工場だ。彼女たちは今日からここで、「ふ号兵器」、すなわち風船爆弾の製造に従事する……。
膨大な記録や取材から掬い上げた無数の「彼女たちの声」を、ポエティックな長篇に織り上げた意欲作。
上記内容は本書刊行時のものです。