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大学改革―自律するドイツ、つまずく日本 竹中亨(著/文) - 中央公論新社
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大学改革―自律するドイツ、つまずく日本 (ダイガクカイカクージリツスルドイツ、ツマズクニホン)

新書
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新書判
224ページ
定価 860円+税
ISBN
978-4-12-102832-7   COPY
ISBN 13
9784121028327   COPY
ISBN 10h
4-12-102832-5   COPY
ISBN 10
4121028325   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C1237  
1:教養 2:新書 37:教育
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年10月1日
最終更新日
2024年11月22日
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書評掲載情報

2025-01-11 日本経済新聞  朝刊
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紹介

2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。
だが、目標を達成したとは言いがたい。
原因は国からの交付金の先細りなのだろうか。
同様の改革を進めたドイツの国立大学は、厳しい予算下でも、複数校が競争しつつ世界大学ランキングの上位を占めている。
学長のリーダーシップなど、日本で礼賛されてきた英米モデルを見つめ直し、日独の明暗を分けた大学統治のあり方を比較検証する。

目次

はじめに―― なぜドイツと対比するのか

第1章 数字に踊らされる大学人
1  数値目標の広まり
2 ドイツの大学統制のゆるやかさ
3  数値指標は有効か
4  「メリハリ論」の特異さ
5  「外国」では大学予算が潤沢なのか?

第2章 古き良き「学者の共和国」から公的サービス機関へ
1  世界的潮流のなかの法人化
2  20世紀末における高等教育の課題
3  法人化はどこでつまずいたのか
4  経営管理の強化の必要性

第3章 「ゆるやかな目標管理」でうまくいくドイツ
1  ドイツの業績協定と日本の中期目標・中期計画
2  ゆるやかな目標管理
3  ドイツの大学における本部と学部の関係
4  自己規律が働くドイツの大学

第4章 多元的な評価軸の大学間競争を
1  大学コントロールの理論的整理
2  国際的に見た日本の大学コントロール
3  ユニバーサル段階の大学コントロール
4 日本の大学間競争の何が問題なのか
5 多元的な大学間競争

おわりに―― 大学・行政・社会の信頼関係に向けて

著者プロフィール

竹中亨  (タケナカトオル)  (著/文

竹中亨
1955年生まれ。83年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学助教授などを経て、93年より大阪大学助教授、2000年より教授。現在は大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)。著書に『近代ドイツにおける復古と改革――第二帝政期の農民運動と反近代主義』(晃洋書房、1996)、『帰依する世紀末――ドイツ近代の原理主義者群像』(ミネルヴァ書房、2004)、『明治のワーグナーブーム――近代日本の音楽移転』(中公叢書、2016)、『ヴィルヘルム2世――ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」』など。

上記内容は本書刊行時のものです。