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散るを別れと
発行:小学館
B6判
212ページ
定価
650円+税
- 初版年月日
- 2024年5月14日
- 書店発売日
- 2024年5月9日
- 登録日
- 2024年3月19日
- 最終更新日
- 2024年11月1日
書評掲載情報
2024-12-14 |
毎日新聞
朝刊 評者: 荒川洋治(現代詩家) |
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紹介
小説と伝記を融合させた珠玉の3作品
「自分はむろんのこと、読者にもすこしは楽しんでもらえるような伝記文学の方法はないものかと考えた末にたどり着いたのが、想像や空想も挿入できる小説と伝記のドッキングというスタイルであった。」(あとがきに代えてより)
「日本近代文学史上に巨大な足跡を印した永井荷風の文学的開眼に決定的な影響をあたえた」井上唖々の足跡をたどり墨田川界隈を訪ねる「夜の烏」、悪妻といわれたラフカディオ ハーン夫人・小泉節子の真実に迫る「残りの雪」、パロディ精神にあふれる批評や小説で名を成したものの貧しさから抜けられず、「本日を以て目出度死去仕候」という新聞広告を出して生涯を閉じた斎藤緑雨を描いた「散るを別れと」――。
いずれも事実を丹念に追いつつ、小説仕立てにして想像の羽を大胆に広げる構成で、読む者を魅了する。
上記内容は本書刊行時のものです。