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大学は何処へ 未来への設計 吉見 俊哉(著/文) - 岩波書店
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大学は何処へ 未来への設計 (ダイガクハドコヘミライヘノセッケイ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
縦173mm 横107mm 厚さ13mm
重さ 202g
316ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-00-431874-3   COPY
ISBN 13
9784004318743   COPY
ISBN 10h
4-00-431874-2   COPY
ISBN 10
4004318742   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月20日
書店発売日
登録日
2021年3月10日
最終更新日
2021年9月26日
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書評掲載情報

2021-06-26 東京新聞/中日新聞  朝刊
2021-06-05 日本経済新聞  朝刊
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紹介

パンデミックで窮状が白日の下に晒された日本の大学。襲いかかるオンライン化の奔流、不可避の人口減、疲弊する教員、逼迫する資金、低下する国際評価――。存続の危機の根本原因はどこにあるのか。本来の大学を追究し続けてきた著者が、「時間」をキー概念に提案する再生のための戦略とは。ロングセラー『大学とは何か』待望の姉妹編。

目次

序 章 大学の第二の死とは何か――コロナ・パンデミックのなかで
 コロナ危機が浮かび上がらせた大学の窮状
 オンライン化で授業の質は劣化する?
 大学に、バブル崩壊が遅れてやってくる
 自らの首を絞め続ける大学の苦悩
 大学は企業のように「経営」されるべきなのか?
 大学入試にしか関心のない日本社会
 グローバル化と日本の大学の存在感低下
 第二世代の大学が迎えつつある死とは

第一章 大学はもう疲れ果てている――疲弊の根源を遡る
 大学は疲れ果てている
 もう一つの平成失敗史――三大改革の顚末
 「選択と集中」の支配 文系の困難
 戦時の須要に応じる知――科学技術研究の大躍進
 総力戦と理系高等教育の爆発的拡張
 東京帝大第二工学部の「戦時」と「自由」
 私学における理系拡張と文系縮小
 高等教育における複線と単線
 阿部重孝の改革案と東京帝大の反発

第二章 どれほどボタンの掛け違いを重ねてきたのか――歴史のなかに埋め込まれていた現在
 占領期改革における継続と断絶
  大学概念はすでにパラダイム転換していた
 旧制高校を吞み込んだ旧制帝大
 東大コマバの脱植民地主義的な挑戦
 リベラルアーツは専門知の基礎なのか?
 学部タテ割りを増殖させた旧制高校廃止
 カレッジとしての新制大学――未完のビジョン
 和田小六と東京工業大学の挑戦
 ボタンの掛け違いはやがて複雑骨折に至る
 なぜ、単位制が理解されなかったか
 大学基準協会における曲折

第三章 キャンパスは本当に必要なのか――オンライン化の先へ
 オンライン化の津波が大学を襲う
 大教室授業のオンライン化は本当に可能か
 オープン・エデュケーションにおける日本の遅滞
 オープン・エデュケーションとしてのOCW
 大規模オンデマンド配信型授業としてのMOOC
 ミネルバ大学の挑戦――キャンパスなき全寮制大学
 オンラインが生む時間と空間の再編
 オンラインとともに町へ出よう

第四章 九月入学は危機打開の切り札か――グローバル化の先へ
 危機のなかの九月入学案
 繰り返されてきた九月入学構想
 東京大学における秋入学構想
 クオーター制という補助線
 困難列挙主義と越えられなかった壁
 入口問題の解決だけが壁突破を可能にする
 「空間の壁」の消失と「時間の壁」の浮上

第五章 日本の大学はなぜこれほど均質なのか――少子高齢化の先へ
 オンライン化、グローバル化、そして少子高齢化
 マルチステージ化する長寿化社会の人生
 それでも大学は期待されていない――通過儀礼でしかない日本の大学
 人生で三回大学に入学する――トランスミッションとしての大学
 「通信制大学」という回路
 「高専」という回路
 金沢工業大学・国際高専の挑戦
 ダイバーシティとコミュニティの両立に向けて――大学の本分

第六章 大学という主体は存在するのか――自由な時間という稀少資源
 大学とは誰か――カレッジ、ファカルティ、ユニバーシティ
 若手研究者たちの絶望と疲弊
 「学長のリーダーシップ」が孕む逆説
 ホモ・アカデミクスたちの大学人生
 大学における教授の四類型
 学長のリーダーシップと構造改革派
 時間という稀少資源と大学構造改革
 時間の劣化を反転させる大学の横断的構造化

終 章 ポストコロナ時代の大学とは何か――封鎖と接触の世界史のなかで
 反復するパンデミックとグローバル化
 大学の場所はどこにあったのか
 「自粛」の日本政治を支える「世間」
 メディア環境化する「世間」
 日本の「大学」はそもそも官吏養成機関?
 オンラインは新たな銀河系?――何が大学を殺すのか

 あとがき
 主な引用・参考文献

上記内容は本書刊行時のものです。