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政治的神学
主権論四章
- 初版年月日
- 2024年11月15日
- 書店発売日
- 2024年11月19日
- 登録日
- 2024年10月10日
- 最終更新日
- 2024年11月13日
紹介
「主権者とは、例外状態に対して決定する者である」。「近代国家論の主要な概念はすべて神学的概念を世俗化したものである」。こうしたテーゼで知られる本書は、例外状態や決断主義、世俗化など、シュミットの主要な政治思想が初めて提示された初期の代表作である。一九二二年の初版と三四年の第二版の異同を示し、詳細な解説を付す。
目次
凡 例
政治的神学――主権論四章(一九二二年版)
第一章 主権の定義
一 主権と例外状態
二 ボダンと自然法的国家論における主権概念
――主権と例外状態が概念上結合する事例
三 自由主義的法治国家論における例外事例の無視
四 規則(規範)または例外に対する様々な種類の学問的関心の一般的意味
第二章 法形式及び決定の問題としての主権の問題
一 最近の国家論著作
――ケルゼン、クラッベ、ヴォルツェンドルフ、エーリッヒ・カウフマン
(1)ケルゼン (2)クラッベ (3)プロイス
(4)ヴォルツェンドルフ (5)カウフマン
二 技術的・審美的形式に対する法形式の特性は決定に基づく
三 決定の内容、決定の主体と決定自体の自立的意味
四 「決断主義的」思考の例としてのホッブズ
第三章 政治的神学
一 国家論における神学的観念
二 法学的概念の社会学、特に主権概念の社会学
三 ある時期の社会構造とその形而上学的世界像との一致、
特に君主政と有神論的世界像
四 超越観念から内在へ、一八世紀から一九世紀への移行
――民主政、有機的国家論、法と国家の同一性
第四章 反革命の国家哲学(ド・メーストル、ボナール、ドノソ・コルテス)
一 反革命の国家哲学における決断主義
二 「性悪的」人間と「性善的」人間の対立テーゼに基づく
権威主義理論と無政府主義理論
三 自由主義的市民階級の地位とコルテスによるその定義
四 正統性から独裁への理念史的発展
訳 注
第二版序言(一九三四年版)
訳 注
訳者解説
文献一覧
あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。