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〈動物をえがく〉人類学 山口 未花子(著/文) - 岩波書店
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〈動物をえがく〉人類学 (ドウブツヲエガクジンルイガク) 人はなぜ動物にひかれるのか (ヒトハナゼドウブツニヒカレルノカ)

社会科学
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発行:岩波書店
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ20mm
重さ 432g
286ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-00-061678-2   COPY
ISBN 13
9784000616782   COPY
ISBN 10h
4-00-061678-1   COPY
ISBN 10
4000616781   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年12月24日
書店発売日
登録日
2024年11月10日
最終更新日
2024年12月20日
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書評掲載情報

2025-01-25 (予定) 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
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紹介

人はなぜ動物をえがくのか。動物にひかれる人間とは何者か――。古今東西の絵や詩、演劇や音楽、舞踏等の表現を素材に、人類学をはじめとする多分野から集った研究者15名が考察し、11名の多彩なアーティストが語る。人と動物の間に生まれたイメージの軌跡を辿り直し、両者の関係の新たな可能性を探る画期的論集。カラー図版多数。

目次

  はじめに  山口未花子

Ⅰ 動物を観察してえがく

 1 イメージの中の動物たち――大学生の絵から考える……………盛口 満
  コラム1 自然史標本の役割と動物たちをめぐる文化……………西澤真樹子
  コラム2 学者と協働で挑む古生物の復元図……………小田 隆
 2 暮らしの中の毛皮――西シベリア・ハンティの女性の生き方……………大石侑香
  コラム3 モンスターデザイン……………長谷川朋広

Ⅱ 動物を想ってえがく

 3 取り残された動物になる――核災害後の表現実践から……………丹羽朋子
  コラム4 動物を踊る・動物で躍る――バリ舞踊の表現をめぐって……………吉田ゆか子
 4 狩られる動物を想う――子どもの絵からグイ・ブッシュマンの語りまで……………菅原和孝
  コラム5 えがかれた動物としての私たち――今貂子の舞踏……………ケイトリン・コーカー
 5 動物詩序説――生命に直面する詩の問い……………管啓次郎

Ⅲ 動物イメージの変容をえがく

 6 「共異体」としてのキメラ――人間と動物のあいだに……………石倉敏明
  コラム6 間にて真を眼ざせば――真似び、学び、愛む、ミメーシスとしての制作行為……………大小島真木
 7 「驚異の部屋」の怪物たち――不思議な生きものが生まれる現場……………山中由里子
 8 ヒトはなぜ動物を描くのか――人類進化とアートの起源……………齋藤亜矢
  コラム7 ドリーム ハンティング グラウンド……………鴻池朋子
 9 「彫られた」動物とともに生きる――ライオンの彫刻が守り、癒し、導く存在になるとき……………長坂有希
  コラム8 土で動物をつくること、焼くこと……………根本裕子

Ⅳ 動物とつながるためにえがく

 10 動物にうたう歌――カナダ・ユーコン先住民と動物が織りなす音の共同体……………山口未花子
  コラム9 描くことの根源に動物がいた……………土取利行
 11 動きを描くことの意味――動物表象とアニマシー……………竹川大介
  コラム10 動物を漫画に描く……………五十嵐大介
 12 動物、人、風景をつなぐ歌――ギンゴーが響く草原……………サリントヤ
  コラム11 「空気を読む」馬……………瀧本彩加

 おわりに――共に動物である私たち……………石倉敏明
 執筆者一覧

著者プロフィール

山口 未花子  (ヤマグチ ミカコ)  (著/文

山口未花子(やまぐち・みかこ)
1976年,京都府生まれ.奈良教育大学教育学部総合文化科学課程環境科学コース卒業,北海道大学大学院文学研究科博士課程修了.東北大学東北アジア研究センター,北九州市立大学,岐阜大学を経て,現在,北海道大学大学院文学研究院・文化多様性論講座文化人類学研究室教授.専門は人類学,動物論.著書に『ヘラジカの贈り物』(春風社),共著書に『生きる智慧はフィールドで学んだ』(ナカニシヤ出版).

石倉 敏明  (イシクラ トシアキ)  (著/文

石倉敏明(いしくら・としあき)
1974年,東京都生まれ.中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程単位取得後退学.多摩美術大学芸術人類学研究所,明治大学野生の科学研究所などを経て,現在,秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授.専門は芸術人類学,神話学.共著書に『野生めぐり』(淡交社),共同制作による作品展示・展覧会企画に《Cosmo-Eggs|宇宙の卵》(第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展,ジャルディーニ会場・日本館)ほか.

盛口 満  (モリグチ ミツル)  (著/文

盛口 満(もりぐち・みつる)
1962年,千葉県生まれ.千葉大学理学部生物学科卒業.自由の森学園中学校・高等学校理科教員,NPO法人珊瑚舎スコーレ講師,沖縄大学学長を経て,現在,沖縄大学人文学部こども文化学科教授.専門は生物学・理科教育.著書に『マイマイは美味いのか』『ものが語る教室』『ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検』『めんそーれ!化学』(いずれも岩波書店),『僕らが死体を拾うわけ』(ちくま文庫),『自然を楽しむ』(東京大学出版会)ほか多数.

上記内容は本書刊行時のものです。