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ある地方高校生の日記 一九五〇~一九五三
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年11月15日
- 書店発売日
- 2024年11月15日
- 登録日
- 2024年9月8日
- 最終更新日
- 2024年11月14日
書評掲載情報
2024-12-09 |
毎日新聞
夕刊 評者: 関雄輔 |
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紹介
石川啄木を継ぐ才と謳われた岩手県渋民村出身の秋浜悟史(1934–2005)──劇作家・演出家、そして演劇教育者として多大な功績を残し、演劇界の巨星としてその名を知られている。本書は、その所在が長らく未見となっていた、岩手高校時代に秋浜が綴った貴重な日記である。戦争の影を引きずる中、詩作に耽り、映画に没頭し、演劇に音楽に、そして、酒と恋に身を焦がした瑞々しい青春譜が、70年の時を経てここに蘇る。
目次
「ある地方高校生の日記 一九五〇~一九五三」
一九五〇年(昭和二五)
一九五一年(昭和二六)
一九五二年(昭和二七)
一九五三年(昭和二八)
注
「寄稿」
いのうえひでのり
大石時雄
秋津シズ子
岩崎正裕
橋本じゅん
古田新太
高田聖子
須川 渡
内藤裕敬
「年譜」
年譜作成にあたって
秋浜悟史 年譜
参考・引用文献一覧
附記
後記
前書きなど
青春、それは沈黙のうちに閉ざされたままでよいはずがない。
歌う勇気を持たねばならぬ。
手を空にかざし、再び、眩暈の記録をはじめよう。
(日記の冒頭)
版元から一言
「劇団☆新感線」のいのうえひでのりや古田新太、「南河内万歳一座」の内藤裕敬らが師と仰ぐ、劇作家・演出家であり、演劇教育者としても多大な功績を残した演劇界の巨星、秋浜悟史。本書は、そんな秋浜が高校生時代に綴った日記を収録したものである。そこには、膨大な読書や映画鑑賞、詩作に没頭する様子が描かれ、友と酒を酌み交わし、文学論を戦わせ、そして恋に身を焦がす独白が記されている。およそ高校生が綴ったとは思えない、炎のような情熱と氷のような理性が交錯した驚異の文章は、時代や世代を超えて読む者の心を捉えるだろう。
また、著者の薫陶を受けた9名の寄稿文からは、教育者としての側面だけでなく、豪放磊落で人情味があり、ユーモアに富んだ著者の人間性が浮かび上がる。
加えて、50ページに及ぶ年譜は、秋浜の生涯を本人および関係者の著述、親類縁者への聞き取り、各種媒体に発表された秋浜本人や演劇に関する文章を引用しながら構成された、圧巻のバイオグラフィーとなっている。
上記内容は本書刊行時のものです。