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平等の方法
原書: La méthode de l'égalité
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年10月
- 書店発売日
- 2014年10月10日
- 登録日
- 2014年7月24日
- 最終更新日
- 2021年3月31日
書評掲載情報
2015-01-18 | 東京新聞/中日新聞 |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2015-02-25 |
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紹介
ランシエール自身によるランシエール――
世界で最も注目される思想家が、みずからの思想を平易なことばで語るロング・インタビュー。
2012 年までの全著作の自著解説。
「分け前なき者」の分け前をめぐる政治思想と、映画や文学、アートなど「感覚的なものの分割」をめぐる美学思想は、いかに形成され、いかに分けられないものとなったか。
ランシエール思想、待望の入門書。
目次
はじめに
第Ⅰ章 生成過程
幼年時代と青年時代 / 高師時代の教育 / 『資本論を読む』 / 共産党路線との関係 / 六八年五月、ヴァンセンヌ、プロレタリア左派 / 分岐 / 『プロレタリアの夜』のなかで / 方法の誕生: 読み書きの仕方 / ミシェル・フーコー / 『論理的反乱』と「五月」の退潮 / 映画、左翼フィクション、民衆の記憶
第Ⅱ章 いくつもの線
相続と特異性 / 反体系的体系性 / 空間の優先、時間の再考 / 過剰あるいは出来事 / シーンをどう定義するか / 発話による主体化 / 能力あるいは可能性 / 美学革命か民主主義革命か / 哲学的エクリチュールと普通の言説 / 効果としての哲学 / 残りはあなたのもの / 思考の笑い
第Ⅲ章 閾
脱神秘化あるいは脱構築 / コンセンサスと愚鈍 / 支配を払いのける / 無意識を位置づける / 象徴秩序の平等な喪失 / プロレタリアの過去と現在 / 平等/ 不平等 / 〈共〉の動的編成 / 脱アイデンティティと主体化 / 政治と制度 / 社会の場所 / 新しさと歴史性 / イメージの散乱はもう一つの芸術体制であるか / ポピュラーカルチャー
第Ⅳ章 現在
可能なものの地図作成 / 現在の姿、「ポリス」のあり方 / 切断、革命、反乱 / 新たなインターナショナリズム? / 移住する身体、苦しむ身体 / 人間、人間でないもの: 政治的エコロジーについて / 脱現実化した世界: どのように情報を得るか? / 三面記事、ありふれた生、調査 / 不安定で庶民的な生の技法 / 感覚的なものの分割と現代アート / 社会主義の未来 / 政治経済学 / インタビューと対話
版元から一言
(「はじめに」より)
われわれインタビュアーは、二つのことを目標とした。
この4部構成のロング・インタビューを、世界でさかんに読まれ言及されている理論家の思想入門とすること。それゆえ、読み手が機械的に繰り返し、なんとなく使うだけになりやすい概念やスローガン(感覚的なものの分割、無知な教師、不和、分け前なき者の分け前など)について、起源・役割・定義をはっきりさせるため、ジャック・ランシエール本人に詳しい説明を求めた。
こうした狙いは第2の目標、ランシエールの哲学プロジェクトを「政治」の時期と「美学」の時期とに区分せず、統一的に再構成することにつながる。ランシエールは、見ることと考えることがいかに干渉しあい、たがいに循環するか、またそれらがどのように連携して闘うかを研究してきた。これは平等の方法の定義でもある。領土と能力の再配置、そこから出てくる語と事物の意味の変化に注目することに、平等の方法は方法としての一貫性を見いだす。
上記内容は本書刊行時のものです。