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出版者情報
予防接種へ行く前に {改訂版}
受けるこどもの側に立って
- 初版年月日
- 2006年7月
- 書店発売日
- 2006年7月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2012年3月12日
紹介
予防接種法が2006年4月に大きく変わりました!
さあ、何をどう受けさせましょうか?
この本は、厚生労働省が親向けに配っている『予防接種と子どもの健康』というパンフレットの、ずばり「攻略本」です。
つまり、予防接種についての理解を深め、あのパンフレットを、どのように読み、使いこなしたらよいか?――そういうことに役立てるための「手引き書」です。
なにしろ、あのパンフレットは、予防接種を受けさせる立場からだけ書かれているので、受ける側の疑問とか不安とか迷いに、十分に応えるものにはなっていません。
また、あのパンフレットには、多くの落とし穴が仕掛けられてもいます。病気への恐怖をあおったり、予防接種の効果を過大視したり、副作用を軽視したり目立たないようにしたり。かなり、巧妙です。それらに、だまされないようにしなければなりません。ですから、この本はあくまで、「予防接種を受ける側」の立場にたって、手に入るかぎりの科学的真実を提供しようとつとめました。
目次
10
受ける側と受けさせる側との考え方のちがい
12
この本の見方
第一章 定期接種 あなたのこどもには、なにが必要?
16
◆厚生労働省 はじめに
■わたしたち マイナス面の情報が少なすぎます
21
◆厚生労働省1 予防接種を受けましょう
■わたしたち 必要と思う予防接種だけを受けましょう
24
◆厚生労働省2 予防接種とは
■わたしたち 予防接種とは、ウイルスや細菌の毒素を弱めてつくったワクチンで軽く病気にかからせることです
32
◆厚生労働省3 定期の予防接種の対象者(接種時期)
■わたしたち 接種対象年齢はあくまで目安です
36
◆厚生労働省4 異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔
■わたしたち 同時接種はなるべく避けたほうが安全です
38
◆厚生労働省5 予防接種の計画を立ててみましょう
■わたしたち 計画どおり受けさせようとあせるのは危険です
42
◆厚生労働省6 予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応
■わたしたち 審査基準の甘い日本のワクチン、「世界の中でも優秀」とはかぎりません
49
◆厚生労働省 ポリオ
■わたしたち 一九八〇年以降、患者はすべてワクチンによる被害者です
64
◆厚生労働省 ジフテリア・百日せき・破傷風
■わたしたち 三種混合は、もっとも副作用が多いワクチンです
78
◆厚生労働省 麻しん(はしか)・風しん
■わたしたち 亡くなるこどもが減ったのは、予防接種の効果ではありません
96
◆厚生労働省 日本脳炎
■わたしたち ブタの流行と人での流行は別問題、 必要のないワクチンです
104
◆厚生労働省 結核
■わたしたち BCGで予防することはむずかしいのです
114
◆厚生労働省7 ワクチンの種類と特徴
■わたしたち ワクチンはどれも劇薬です
116
◆厚生労働省8 予防接種の有効性
■わたしたち はっきりしない予防接種の有効性
120
◆厚生労働省9 予防接種を受けに行く前に
■わたしたち 受けるこどもの側にたった判断をするために必要なこと
128
◆厚生労働省10 副反応がおこった場合の対応
■わたしたち もし、副作用が起こったら医師への受診から被害届まで七つのポイント
136
◆厚生労働省11 その他
■わたしたち 無理をして標準期間に受ける必要はありません
第二章 任意接種 病気を防ぐ? 軽くすむ?
140
水痘(水ぼうそう)効果は五〇パーセントからせいぜい七〇パーセント
142
おたふくかぜ 専門家も知らなかった副作用被害救済の実態
146
B型肝炎 一般の赤ちゃんに接種はいりません
150
インフルエンザ 乳幼児には「おすすめできるものではない」と厚労省
158
予防接種に関連ある小児感染症の年齢別死亡者・患者統計
160
予防接種健康被害認定状況
162
予防接種を受ける身になって相談にのってくれるところ
162
インターネット上のおすすめサイト
163
予防接種を考えるときに参考になる本
コラム
「他の人にうつさないようにしましょう」/MMR薬害事件から私たちが学ぶこと/二次感染に備えて必要ですか? ~ポリオをめぐる小児科医の考え/私が考えるDPT、DTワクチンの問題点 /強引なMR導入に日本中が混乱しています/「こうあってほしい」を現場へ /インフルエンザをめぐる疑問をきっかけに/一本の予防接種が……
上記内容は本書刊行時のものです。