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すごいジャズには理由がある 岡田 暁生(著) - アルテスパブリッシング
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すごいジャズには理由がある (スゴイジャズニハワケガアル) 音楽学者とジャズ・ピアニストの対話 (オンガクガクシャトジャズピアニストノタイワ)

芸術
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四六判
248ページ
上製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-86559-000-5   COPY
ISBN 13
9784865590005   COPY
ISBN 10h
4-86559-000-5   COPY
ISBN 10
4865590005   COPY
出版者記号
86559   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年5月
書店発売日
登録日
2014年4月19日
最終更新日
2022年12月27日
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重版情報

7刷 出来予定日: 2019-07-25
4刷 出来予定日: 2015-07-24
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紹介

日本を代表する音楽学者・音楽評論家の岡田暁生がついにジャズ界に殴り込み!?
「録音や人間関係にまつわるエピソード」ではなく、あくまでも音楽そのものに即して、モダン・ジャズの巨人たちの「すごさ」を分析する。
指南役は岡田の師でもあるジャズ・ピアニストのフィリップ・ストレンジ。
キース・ジャレットについての論文で博士号を得、シェーンベルクやストラヴィンスキーなど20世紀音楽全般に通ずる「知性派ジャズ・ピアニスト」は、“あの”名演の魅力をどう解明するのか──。
アート・テイタム、チャーリー・パーカー、マイルズ・デイヴィス、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズ──
6人のジャズ・ジャイアントが何を考えてプレイしていたのかが、いま明らかになる!

目次

 読者のみなさんへ──[フィリップ・ストレンジ]
 はじめに──[岡田暁生]

1 アート・テイタム “ザ・モダン・ミュージシャン”
2 チャーリー・パーカー モダン・ジャズの“父”
3 マイルズ・デイヴィス モティーフ的思考
4 オーネット・コールマン 自由
5 ジョン・コルトレーン 自由とプロセスとしての音楽
6 ビル・エヴァンズ スコット・ラファロとの異次元のアンサンブル
終章 ジャズにはいつもopen spaceがある

 あとがき──[岡田暁生]

前書きなど

読者のみなさんへ

 ジャズは彩り豊かな長い歴史をもっています。エンタテイナーたち、コメディアンたち、とてつもない美女たち、カッコイイ男たち、麻薬患者、金持ちのパトロン、奴隷だった人々、ダンサー、ヨーロッパのセレブ、ボクサー、牧師、背後にマフィアがいる連中、レコード会社の重役、独学のミュージシャン、音楽院を卒業した人たちなどなど……。
 多くのジャズ・ミュージシャンは物語のような人生を送ってきました。口コミの楽しいエピソード、とりわけ事実とも作り話ともつかないご乱行の物語のオーラが、ルイ・アームストロング、チャーリー・パーカー、マイルズ・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズといった伝説のミュージシャンたちを彩ってきました。多くの伝記が彼らのキャリアについての一般的な説明に加えて、その個人生活の興味深く生き生きしたポートレイトを提供してくれます。
 しかしながら、アーティストの真価とは最終的には彼らの芸術のクオリティにもとづくものです。ジャズはいわば、プレ・コンポジションとリアルタイムでなされるコンポジションとが混ざり合ったような音楽です。ジャズの「実質」とは、リズム、メロディ、ハーモニー、形式、そして音色にほかなりません。
 ジャズの歴史の明快な把握は、音楽そのものについての実践的な深い理解、とりわけ偉大な先人たちの手によって、時代とともに音楽がどのように変化し発展してきたかについてのそれにもとづかねばならないのです。真の理解こそが混乱を取り除き、この驚嘆すべき芸術形式への真摯にして持続的な愛への道をひらいてくれると、私は考えています。
 この本の中で私と岡田暁生氏は、偉大な芸術家たちを例にとりながら、音楽そのものの発展にもとづいたモダン・ジャズ史を描き出そうと試みました。

  2014年4月3日 フィリップ・ストレンジ、DMA

著者プロフィール

岡田 暁生  (オカダ アケオ)  (

1960年京都生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授、京都大学人文科学研究所准教授をへて、現在同研究所教授。専門は音楽学。著書に『〈作曲家◎人と作品〉リヒャルト・シュトラウス』(音楽之友社)、『楽都ウィーンの光と陰』(小学館)、『「クラシック音楽」はいつ終わったのか?』(人文書院)、『音楽の聴き方』(中公新書、第19回吉田秀和賞)、『ピアニストになりたい』(春秋社、平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『西洋音楽史』(中公新書)、『オペラの運命』(中公新書、第23回サントリー学芸賞)などがある。

 フィリップ・ストレンジ  (フィリップ ストレンジ)  (

1960年テキサス生まれ。アリゾナ州立大学(学士:音楽教育/修士:クラシック・ピアノ)で学ぶ。グレン・ミラー・オーケストラのメンバーとして1988年に初来日、10年間甲陽音楽院(神戸)で教鞭をとった後、1999年より奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれる。2003年にキース・ジャレットの即興についての論文で博士号を得る。2005年までマイアミ大学講師(ジャズ・ピアノ)。マイアミ時代には『ダウン・ビート』誌よりBest Instrumental Jazz Solist(2002、2003)、Best Jazz Original Composition(2002)、Best Jazz Instrumental Group(2001)を受賞。クレア・フィッシャー、ヴィンス・マッジョらに師事。ジョー・ヘンダーソン、ルー・タバキン、デイヴ・ホランド、ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジェイムズ・ムーディー、ケヴィン・マホガニーらと共演。リリースCD多数。現在大阪在住、梅田のライヴハウス「Azul」のハウス・ピアニスト。

上記内容は本書刊行時のものです。