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世界を救うための教訓
発行:彩流社
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ18mm
重さ 281g
304ページ
定価
2,700円+税
- 初版年月日
- 2024年2月14日
- 書店発売日
- 2024年2月16日
- 登録日
- 2023年12月20日
- 最終更新日
- 2024年4月5日
書評掲載情報
2024-06-23 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
地球温暖化、気候変動、医療過誤、幼児虐待、セックスレス、性的倒錯、コンピューターゲーム中毒、薬物乱用、内戦、爆弾テロなど、あらゆる問題が取り込まれた長編小説『Instrucciones para salvar el mundo』!発表当時、近未来的と取られた内容は15年後の現在では、まさに現代的問題となってそれが立ち現れる。
ストーリーの前半、妻のリタをがんで亡くしたタクシードライバーのマティアスは、妻の死が、コンピューターゲーム中毒の医師ダニエル・オルティスの誤診によるものであることを試行錯誤の末、突き止める過程が描かれる。後半では、マティアスがオルティスを誘拐する中で、今度はアフリカ出身の美しい娼婦ファトマの苦境に遭遇し、ファトマを二人で協力して救い出そうと試みる姿が描かれる。作品には、マティアスとオルティスのそれぞれの妻のリタ、マリーナのほか、シエラレオネの内戦の惨状を語るファトマ、売春クラブ経営者のドラコ、モロッコ人学生のラシッド、老女性科学者のセレブロらが登場する。セレブロは行きつけのバール・オアシスで毎晩、主人公のマティアスに、成功の後にのけ者にされた不運な科学者の話や原爆開発の舞台裏など科学史の興味深いエピソードを語り続け、物語に色を添える。
上記内容は本書刊行時のものです。