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世界目録をつくろうとした男 アレックス・ライト(原著) - みすず書房
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世界目録をつくろうとした男 (セカイモクロクヲツクロウトシタオトコ) 奇才ポール・オトレと情報化時代の誕生 (キサイポールオトレトジョウホウカジダイノタンジョウ)

社会科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 430g
416ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-622-09702-0   COPY
ISBN 13
9784622097020   COPY
ISBN 10h
4-622-09702-8   COPY
ISBN 10
4622097028   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0000  
0:一般 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年6月3日
書店発売日
登録日
2024年4月25日
最終更新日
2024年5月27日
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書評掲載情報

2024-07-13 日本経済新聞  朝刊
評者: 山本貴光(ゲーム作家)
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紹介

世界書誌、国際十進分類法、世界宮殿、
そして「ムンダネウム」。
知識ネットワークによる世界平和の実現に挑み、情報学の土台を築いた型破りな奇才の生涯。

20世紀初頭、人類のあらゆる知識を収集して分類し、だれもが利用できるようにするという壮大な夢に取り組んだベルギーの起業家、平和活動家ポール・オトレ(1868-1944)。
国家主義が台頭するこの時代、オトレが同志アンリ・ラ・フォンテーヌと共にめざしたのは、世界的知識ネットワークによって世界をひとつにする、というヴィジョンの実現だった。
オトレたちは、世界中の出版物の情報を索引カードを用いて収集する巨大目録「世界書誌」の編纂に着手し、「国際十進分類法」を考案する。さらに、言葉や図、写真、映像やものなどあらゆる「ドキュメント」を収集・保管・編纂するための国際センター「世界宮殿」も具現化した。第一次大戦の後には、国際政府の拠点とすべく、国際図書館、大学、博物館、会議場、展示場をそなえた「世界都市(ムンダネウム)」を計画し、建築家ル・コルビュジエと協働を始める――。
同時代人M. デューイ、P. ゲデス、O. ノイラート、 H. G. ウェルズといった知のイノベーターたちとも交流し、最後に、一台の機械的集合頭脳として「ムンダネウム」を夢想し生涯を閉じたオトレは、インターネット時代の予見者であり、そしてまた未来を指し示す過去からの使者でもある。
時代を超越する型破りな理想主義者の人生と業績を紹介する、初の本格的評伝。

目次

はじめに
第1章 バベルの図書館
第2章 迷宮の夢
第3章 ベル・エポック
第4章 マイクロフィルムの本
第5章 インデックス博物館
第6章 空中の楼閣
第7章 失われた希望と新たな希望
第8章 ムンダネウム
第9章 集合頭脳
第10章 輝く図書館
第11章 銀河間ネットワーク
第12章 流れに乗る
おわりに
謝辞

解説(根本彰)

参考文献
索引

著者プロフィール

アレックス・ライト  (アレックスライト)  (原著

(Alex Wright)
1966年生まれ。アメリカのジャーナリスト、情報デザイナー、情報技術研究者。ブラウン大学で英文学を学んだ後、シモンズカレッジで図書館情報学大学院修了。カーネギーメロン大学でトランジションデザインの博士号を取得。ハーバード大学の学術図書館員、コック、バンジョー奏者などの遍歴を経て、IBM、マイクロソフトなどのグローバル企業のウェブ設計に関わる。現在はグーグルニュースのユーザーエクスペリエンス部門の責任者を務めつつ、『ニューヨーク・タイムズ』「サロン・ドット・コム」などに寄稿。情報技術関連の講演も行う。そのほかの著作に、Informatica: Mastering Information through the Ages(Glut[National Academies Press, 2007]の新版。Cornell University Press, 2023)がある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

鈴木和博  (スズキカズヒロ)  (翻訳

(すずき・かずひろ)
1975年生まれ。筑波大学第三学群情報学類 情報工学専攻。全日空システム企画株式会社(現ANAシステムズ株式会社)のエンジニアを経て、現在、翻訳者。主な訳書に、ルーニー『天空の地図――人類は頭上の世界をどう描いてきたのか』(日経ナショナルジオグラフィック社、2018)、ブラウン編『ナショナルジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと』(共訳、日経ナショナルジオグラフィック社、2019)、シズマン『ジョン・ル・カレ伝』上・下(共訳、早川書房、2018)、ノール『たった1日でわかる46億年の地球史』(文響社、2023)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

根本彰  (ネモトアキラ)  (解説

(ねもと・あきら)
1954年生まれ。1984年東京大学大学院教育学研究科修了。博士(図書館・情報学)。図書館情報大学、東京大学大学院教育学研究科、慶應義塾大学文学部で図書館情報学、教育学を担当。東京大学名誉教授。著書に、『理想の図書館とは何か――知の公共性をめぐって』(ミネルヴァ書房、2011)『シリーズ図書館情報学』全3巻(編著、東京大学出版会、2013)『情報リテラシーのための図書館――日本の教育制度と図書館の改革』(みすず書房、2017)『アーカイブの思想――言葉を知に変える仕組み』(みすず書房、2021)など。訳書に、ルービン『図書館情報学概論』(東京大学出版会、2014)などがある。ブログ「オダメモリー」https://oda-senin.blogspot.jp/を運用中。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。