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カフカ素描集 フランツ・カフカ(原著) - みすず書房
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カフカ素描集 (カフカソビョウシュウ)

芸術
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発行:みすず書房
A4変形
重さ 1234g
344ページ
定価 13,000円+税
ISBN
978-4-622-09606-1   COPY
ISBN 13
9784622096061   COPY
ISBN 10h
4-622-09606-4   COPY
ISBN 10
4622096064   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1071  
1:教養 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年10月16日
書店発売日
登録日
2023年9月11日
最終更新日
2023年12月27日
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書評掲載情報

2024-06-29 毎日新聞  朝刊
評者: 池澤夏樹(作家)
2023-12-10 読売新聞  朝刊
評者: 郷原佳以(東京大学教授・仏文学者)
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紹介

〈カフカの遺品のうち、まさに素描のほとんどが含まれている部分が、何十年にもわたってまったく手の届かない状態に置かれていた。そのひと束の紙が、カフカの創作の最後の偉大な未知数であったと言っても、決して過言ではない。〉
――「前書き」より

チューリッヒの金庫に保管されていた160点余の素描。2019年、没後百年を目前にしてようやく姿をあらわした、もうひとりの、画家カフカ。実物大、オールカラーで収録。

・10年余におよぶ係争の末、2019年に公表され、世界的な話題となったカフカの素描群。その全てを初めて出版。
・全素描に加え、関連する資料図版・詳細な解説を付し、絵を描くことに熱を上げていた当時のカフカを浮かび上がらせる。
・ユダヤ文学研究者アンドレアス・キルヒャーによる詳細な学術的解説。
・哲学者ジュディス・バトラーによる独創的な論考。
・芸術家パーヴェル・シュミットによる全作品目録。

目次

前書き――カフカの素描 来歴と現状
アンドレアス・キルヒャー[訳 高橋文子]

素描
1. 紙片に描かれた素描と小さな作品群 1901年‒1907年頃(No. 1‒84)
2. スケッチ帳(No. 85‒119)
3. 旅日記に描かれた素描 1911年‒1912年(No. 120‒125)
4. 書簡中の素描 1909年‒1921年(No. 126‒136)
5. 日記とメモ帳の素描 1909年‒1924年(No. 137‒146)
6. 模様やオーナメントのある手稿 1913年‒1922年(No. 147‒163)

カフカにおける描くことと書くこと
アンドレアス・キルヒャー[訳 高橋文子]

「なんという地面、なんという壁だったことか!」――カフカの身体的生のスケッチ
ジュディス・バトラー[訳 清水知子]

解説付き作品目録
パーヴェル・シュミット[訳 高橋文子]


図版クレジット

著者プロフィール

フランツ・カフカ  (フランツカフカ)  (原著

(Franz Kafka)
1883-1924。小説家。オーストリア=ハンガリー帝国のプラハ(現在はチェコ)のユダヤ人の家庭に生まれる。法律を学んだのち労災保険局に勤めながら作品を執筆。著作は数編の長編小説と多数の短編、日記および恋人などに宛てた膨大な量の手紙から成る。生前に『変身』など数冊の作品が出版されたが、ごく限られた範囲で知られるのみだった。死後、中断された長編『審判』『城』『失踪者』をはじめとする遺稿が友人マックス・ブロートの編集により発表され、世界的な評価をうけた。今日では20世紀の文学を代表する作家と見なされている。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

アンドレアス・キルヒャー  (アンドレアスキルヒャー)  (編集

(Andreas Kilcher)
1963年バーゼル(スイス)に生まれる。専門は、ユダヤ文学・文化史、カバラ研究。バーゼルとミュンヒェンでドイツ文学・歴史・哲学を専攻。現在、チューリッヒ工科大学文学・文化学教授。著書・編書にSuhrkamp出版社(ドイツ)の伝記シリーズ『カフカ』『マックス・フリッシュ』、『エルゼ・ラスカー=シューラー全集』など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

パーヴェル・シュミット  (パーヴェルシュミット)  (解説

(Pavel Schmidt)
1956年ブラティスラバ(現在のスロバキア)に生まれ、スイスに移住。画家・彫刻家、詩人。ヨーロッパ各国を旅しながら創作を行う。カフカにインスパイアされた作品も制作している。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

ジュディス・バトラー  (ジュディスバトラー)  (解説

(Judith Butler)
1956年クリーヴランド(アメリカ)に生まれる。哲学者。現在、カリフォルニア大学バークレー校大学院特別教授。専門は、哲学、ジェンダー/クィア理論、批評理論。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

高橋文子  (タカハシフミコ)  (翻訳

(たかはし・ふみこ)
横浜に生まれる。上智大学とミュンヒェンでドイツ文学を学ぶ。上智大学非常勤講師。翻訳家。訳書に『クレーの詩』(平凡社、2004)、『クレーの日記』(みすず書房、2009、新装2018)、フランツ・マルク『戦場からの手紙 I-III』(東京パブリッシングハウス、2013-2014)、ヴォルフガング・ヘルンドルフ『砂』(論創社、2013)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

清水知子  (シミズトモコ)  (翻訳

(しみず・ともこ)
岡崎に生まれる。専門は、文化理論・メディア文化論。現在、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。著書に、『文化と暴力』(月曜社、2013)『ディズニーと動物』(筑摩選書、2021)。訳書に、バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社、2008)『アセンブリ』(共訳、青土社、2018)『非暴力の力』(共訳、青土社、2022)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。