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出版者情報
隠された聖徳太子
近現代日本の偽史とオカルト文化
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月8日
- 書店発売日
- 2024年5月10日
- 登録日
- 2024年3月15日
- 最終更新日
- 2024年7月18日
書評掲載情報
2024-06-30 |
読売新聞
朝刊 評者: 苅部直(東京大学教授・政治学者) |
2024-06-22 |
朝日新聞
朝刊 評者: 佐藤雄基(立教大学教授) |
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紹介
異能者? 予言者? キリスト教の影響を受けている? 誰もが知る聖徳太子は、近現代このように理解されてきた。日本人が彼に求めたものの深層を読みとく。
救う太子……
呪う太子……
嘲笑う太子……
メシアか、怨霊か、超能力者か
封印された謎に迫る!
日本史上、最も神秘に満ちた「聖人」――聖徳太子。近代において「人間太子」も登場するが、それは無論ただの人間ではない。日本が「西洋化」する中、彼と西洋との繋がりが語られる。そして「オカルトブーム」では、前近代と異なる形で「超能力者」として新たな命を吹き込まれる。様々な姿の太子を描く人々は、何を求めてきたのか。太子の「謎」は、人間の「隠されたもの」への強い関心を?き立てる。本書では「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩みつつ、その真相を読み解く。
目次
まえがき
序 隠されたものへの視点―偽史から聖徳太子を考える
第一章 一神教に染まる聖徳太子
第一節 学術界における聖徳太子とキリスト教の「事始め」
第二節 秦氏はユダヤ教徒だった―佐伯好郎の業績によせて
第三節 フィクションへの展開―中里介山の聖徳太子観
第二章 乱立するマイ太子像
第一節 池田栄とキリスト教の日本伝来
第二節 聖徳太子と戦後日本のキリスト教
第三節 司馬?太郎と景教
第三章 ユダヤ人論と怨霊説
第一節 手島郁郎と一神教的古神道
第二節 梅原猛と怨霊説の登場
第三節 怨霊meets景教―梅原猛『塔』について
第四章 オカルト太子の行方
第一節 漫画の中のオカルト太子―山岸凉子『日出処の天子』
第二節 予言者としての聖徳太子の再発見
結 隠された聖徳太子の開示
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。