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基軸通貨 土田 陽介(本文) - 筑摩書房
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基軸通貨 (キジクツウカ) ドルと円のゆくえを問いなおす (ドルトエンノユクエヲトイナオス)

ビジネス
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発行:筑摩書房
四六判
256ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-480-01809-0   COPY
ISBN 13
9784480018090   COPY
ISBN 10h
4-480-01809-3   COPY
ISBN 10
4480018093   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0333  
0:一般 3:全集・双書 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年11月13日
書店発売日
登録日
2024年9月21日
最終更新日
2024年11月18日
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書評掲載情報

2025-01-11 日本経済新聞  朝刊
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紹介

現在、米ドルは基軸通貨としてますます強くなっている。なぜドルは基軸通貨になったのか。そもそも基軸通貨とは何か。基軸通貨の定義や成立経緯と、米ドルを中心に構築された現代の世界経済体制を解説し、米ドルの覇権に挑戦してきた国際通貨の歴史を検証。さらに近年における新興国のドル離れ、脱ドル化について分析し、将来的に米ドルの基軸通貨としての位置づけが揺らぐ可能性についても検討。そして日本円が米ドルとの関係の中でどうなってゆくのか、そのゆくえを展望する。

===
米ドルが基軸通貨であり続けようと、あるいは新たな基軸通貨が生まれようと、日本を含めた圧倒的多数の国は、基軸通貨を発行する国に対して受け身の存在である。そうした圧倒的多数の国は、基軸通貨を発行する覇権国を頂点とする世界経済体制に組み込まれ続ける。そして、基軸通貨を発行する覇権国の存在を念頭に、健全なマクロ経済運営に努めることができる経済だけが、為替レートを安定させることができるのである。果たして、日本にそれが可能だろうか?(本文より)
===

目次

はじめに――基軸通貨としての米ドルの位置づけを問い直す意義

第1章 基軸通貨とは何か
1 基軸通貨の定義と条件
2 基軸通貨の歴史
3 国債本位制と世界経済
4 米ドルの基軸通貨としての現状

第2章 ルーブル、円、ユーロと米ドル
1 ルーブル――ソ連型計画経済の挫折
2 円――財政維持の犠牲者
3 ユーロ――通貨統合の限界

第3章 BRICSによるドル離れ
1 進まぬ人民元の国際化
2 ロシアの急速な人民元化
3 BRICS共通通貨構想

第4章 脱ドル化の試みとその挫折
1 暗号資産と脱ドル化
2 トルコの脱ドル化
3 メキシコの脱ドル化

第5章 米ドルは盤石なのか
1 健全性を失う米国の経済運営
2 経済制裁と米ドルの信用力
3 CBDCの登場と米ドル

終 章 基軸通貨と日本円
1 利上げと日本円
2 日本円と株式市場
3 基軸通貨と日本経済

参考文献
あとがき

著者プロフィール

土田 陽介  (ツチダ ヨウスケ)  (本文

土田 陽介(つちだ・ようすけ):1981年生まれ。一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。浜銀総合研究所を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部副主任研究員。海外マクロ経済調査(主に欧州)を担当。日本大学、関東学院大学などで非常勤講師を務めるほか、学会誌や経済誌への投稿多数。著書『ドル化とは何か』(ちくま新書、2019年)、『コロナ危機とEUの行方(Web日本評論e-book)』(共著、日本評論社、2021年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。