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「戦争がもたらすものを撮る」 堀ノ内雅一(著) - 泉町書房
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「戦争がもたらすものを撮る」 (センソウガモタラスモノヲトル) 沖縄戦映画『島守の塔』監督・五十嵐匠の軌跡 (オキナワセンエイガシマモリノトウカントクイガラシショウノキセキ)

芸術
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発行:泉町書房
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ18mm
重さ 20g
320ページ
並製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-910457-03-1   COPY
ISBN 13
9784910457031   COPY
ISBN 10h
4-910457-03-8   COPY
ISBN 10
4910457038   COPY
出版者記号
910457   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年8月2日
書店発売日
登録日
2022年7月18日
最終更新日
2022年11月12日
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書評掲載情報

2023-03-10 日刊ゲンダイ
評者: 日刊ゲンダイ記者「東京大空襲の日に読みたい本」
2022-09-06 東奥日報
評者: 川嶋大史
2022-08-23 毎日新聞  夕刊
評者: 毎日新聞記者
2022-08-13 沖縄タイムス
評者: 棚橋咲月(沖縄タイムス記者)
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紹介

コロナ禍による1年8カ月の中断を乗り越えて完成した奇跡の映画『島守の塔』。監督・スタッフ、萩原聖人・村上淳・吉岡里帆らのキャストが「命どぅ宝」(命こそ宝)を伝えたいと困難に挑んだ製作ドキュメント。貴重な製作過程を五十嵐匠監督のロングインタビューを中心に記す。
映画『島守の塔』はウクライナ危機で世界が緊迫する2022年夏から秋に公開される。第二次世界大戦末期に、兵庫県出身の島田叡と栃木県出身の警察部長・荒井退造といった本土から派遣され戦火に散った二人の官僚と沖縄県民の姿を描き、命の大切さを訴える映画。
またこの本は、厳しい日本映画界で30年以上、自分の企画でお金を集めて映画を作り続けてきた監督・五十嵐匠の物語でもある。室田日出男を起用した劇場デビュー作『津軽』から『島守の塔』までの制作秘話を満載。映画人、支援者たちが、映画にかける思いを語る。監督・五十嵐匠の軌跡を立教大学時代からの盟友であるライターの堀ノ内雅一がインタビューした。日本の映画制作の現場で奮闘してきた一映画監督の姿をとおして、日本のコンテンツ作りのあり方にも一石を投じる書です。
登場作品
『津軽』『ナンミン・ロード』『兼高かおる世界の旅』『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』『天国までの百マイル』『みすゞ』『HAZAN』『アダン』『十字架』『二宮金次郎』『島守の塔』ほか 

目次

序章  映画『島守の塔』「1年8カ月の撮影中断を前に」
第1章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る① 撮影中断の経緯と「命どぅ宝」
第2章「生い立ち」混沌を愛する少年だった
第3章『津軽』『ナンミン・ロード』 「30歳手前で必ず劇場用映画を撮るんだ」
第4章『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』 戦争と向き合う
第5章 映画監督では食えない
第6章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る② 「瀕死の映画をみんなで救いあげる」第7章『天国までの百マイル』『みすゞ』『十字架』 『天国までの百マイル』の挫折から地方創世映画へ
第8章『二宮金次郎』 見えてきた新しい映画のかたち 
第9章『島守の塔』戦争がもたらすものを撮る③ 「生きろ! 生きてくれ! 生きて家に帰るんや!」
終章「自分の中の戦争への思いが『島守の塔』へ集約された」
コラム 木村泰文(ダイワ運輸代表取締役)、綱川仁士(下野新聞社営業局ビジネス開発室室長)、比企洋子(宇都宮駅前比企クリニック常務理事)など

前書きなど

初期の代表作である『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』では、ベトナムやカンボジアなど海外での戦争を背景にしながら活躍したカメラマンたちの生きざまを描いた。その後も各時代で真摯に生きた人物の姿に迫ってきた五十嵐匠が、新作『島守の塔』を手がけるにあたり口にしたのが、次の言葉だった。
「戦争そのものではなく、戦争がもたらしたものを描く」
 2022年は、沖縄の本土復帰50年の節目である。加えて、2月にはロシアによるウクライナ侵攻まで勃発。国内に目を向けても、にわかにきな臭い空気が充満しつつある。その年に、「命どぅ宝」をテーマとした映画『島守の塔』が公開されることを思うと、コロナ禍で撮影延期を余儀なくされた長い年月も、より一層重い意味を持つように思えるのだ。

版元から一言

映画『島守の塔』は2020年春の撮影開始からコロナ禍により1年8カ月にわたり中断。奇跡の復活を果たし、完成した作品です。そこにはスタッフ、キャストの「命どぅ宝」(命こそ宝)を伝えたいという強い思いがありました。監督がその制作秘話をロングインタビューで語ります。
また、この本は、厳しい日本映画界で30年以上、自分の企画でお金を集めて映画を作り続けてきた監督・五十嵐匠の熱い物語でもあります。室田日出男を起用した劇場デビュー作『津軽』から『島守の塔』までの制作秘話を満載。映画人、支援者たちが語る、平和と映画にかける思いにあふれた書です。監督・五十嵐匠の軌跡を立教大学時代からの盟友であるライターの堀ノ内雅一がインタビューしました。
日本の映画作りの現場で奮闘してきた一映画監督の姿をとおして、日本のコンテンツ作りの在り方にも一石を投じる書です。

著者プロフィール

堀ノ内雅一  (ホリノウチマサイチ)  (

1958年北九州市生まれ。小倉南高校を経て立教大学文学部日本文学科卒。ノンフィクションライターとして、「女性自身」の人物ドキュメント「シリーズ人間」をはじめ、さまざまな社会現象・事件のなかに息づく人間存在にスポットを当てて取材を続けている。著書に『阿部定正伝』『草原の人 美空ひばりからの手紙」など。

五十嵐匠  (イガラシショウ)  (著/文

1958年青森市生まれ。弘前高校を経て立教大学文学部日本文学科卒。在学中から映画制作を始め、89年『津軽』劇映画デビュー。岩波映画で四宮鉄男に師事。TBS『兼高かおる世界の旅』にもスタッフとして参加する。監督作品に『SAWADA』『地雷を踏んだらサヨウナラ』『みすゞ』『二宮金次郎』など。最新作に『島守の塔』。

上記内容は本書刊行時のものです。