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世界を変えた勇気 伊藤千尋(著) - あおぞら書房
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世界を変えた勇気 自由と抵抗51の物語

四六判
縦188mm 横130mm 厚さ16mm
重さ 200g
190ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-909040-02-2
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年4月15日
書店発売日
登録日
2019年1月15日
最終更新日
2019年4月7日
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紹介

世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。

目次

沈黙しない、あきらめない――南米
歓喜の歌――チリ
明るい野党共闘――チリ
「NO!」という声をあげた市民――チリ
獄中のタイプライター――チリ
法王と青年――チリ
五月広場の母たち――アルゼンチン
救世主の町――ペルー
カーニバルはデモだ――ブラジル
「憲法」を買う若い母親――ベネズエラ
米軍を撤退させた折鶴――エクアドル

おおらかに前を向いて――中米・カリブ諸国
これが本当の「積極的平和」主義――コスタリカ
だれもが愛される権利がある――コスタリカ
民衆とともに生きた神父――ニカラグア
基地を撤退させたカリブの沖縄――プエルトリコ
逃亡奴隷の共和国――ジャマイカ
歌って踊って陽気な革命――キューバ
大国を翻弄するしたたかさ――キューバ
ピンチをチャンスに――キューバ

孤立することを恐れず――アメリカ
たった一人の闘い――アメリカ
兵士の忠誠心――アメリカ
名優の勇気と情熱――アメリカ
世界が驚いた当選――アメリカ

つながることで力が生まれる――ヨーロッパ
連帯の力――ポーランド
30万のVサイン――チェコ
市街戦の中で――ルーマニア
歴史を動かした最初の一声――ルーマニア
つながった人間の鎖――バルト三国
歌う革命――バルト三国
命のビザ――リトアニア
過去と決別するための記憶――ドイツ
原発を止めた憲法の力――オーストリア

受け継がれる抵抗の精神――アフリカ
アラブの女性力――チュニジア
君の瞳に乾杯――モロッコ
アフリカ沖の憲法9条――モロッコ
立ちあがった若者――エジプト

望むものは自分で勝ち取る――アジア
花束ではなく火柱を――韓国
闘う新聞の創刊秘話――韓国
元気の秘密――韓国
歌とスマートフォンと民衆総決起――韓国
モグラになってでも抵抗する――ベトナム
毅然たる小国――ベトナム
人民の軍隊――ベトナム
闘うクジャク――ミャンマー
クリエイティブ発想で基地撤去――フィリピン
原発から自然エネルギーへ――フィリピン
飢餓の島の夜明け――フィリピン
和解は人と人のつながりから――中国

「ないものねだり」をやめて「あるもの探し」――日本
沖縄戦の歴史に学ぶ――日本
国はあとからついてくる――日本
自由は土佐の山間より出づ――日本
グチを自治に変えよう――日本

前書きなど

はじめにこれまで新聞記者を40年、そしてフリーのジャーナリストを5年、計45年ジャーナリストとして仕事をし、世界82か国を取材しました。そこで見たのは、独裁や抑圧、差別や貧困といった劣悪な状況に置かれている人びとが、人間としての誇りをもち、自由を求め、だれもが輝ける社会をつくろうと努力する姿でした。
ひるがえって、いまの日本で若者に話しかけると、「なんだかんだ言っても日本が一番」「特に世界のことを知りたいとは思わない」といった言葉が多く返ってきます。
自分の社会が一番というのは傲慢です。知ろうとすることをやめるのは、知性をもった人間であることを放棄することです。
アメリカには特派員として3年近く住みましたが、アメリカに長く住んでいる日本人がこう言いました。「日本人は文句を言うだけ。アメリカ人は文句を言う前に行動する」
残念ながらその通りです。文句を言うだけで何もしなければ、社会は変わりません。
日本で長く取材してきたドイツ人の記者が最近、帰国しました。そのさい彼は、「昔の日本は前向きだった。いまはあらゆる面で後退している。会議など、最初から結論が決まっているようなものばかりだ。悲しい気持ちで日本を去らなくてはなりません」と言いました。
また、「戦後のドイツは民主主義を贈り物ととらえて活かそうとした。日本は押しつけととらえて形だけのものにした」とも苦言を呈しました。
いま、世界も日本も大きく変わりつつあります。市民がより良い社会をめざすことをあきらめ、政治に無関心になってしまったら、状況はいっそうひどくなります。
でも、変えようと思えば変えられます。変えようとする意志をもち、それを行動に移せば、世の中は変わります。
この本に書いたのは、行動した人びと、世界を変えた勇気の物語です。世の中何かおかしいと思うけれど、何がおかしいのかわからない。何かしたいけれど、どうしたらいいか見当がつかない。そんな思いをもっている人にこそ読んでいただきたいと思います。一人ひとりが自分にできることを見つけて行動すれば、社会を変えることができます。

版元から一言

世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。

著者プロフィール

伊藤千尋  (イトウチヒロ)  (

ジャーナリスト。1949年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業。1974年、朝日新聞に入社。サンパウロ支局長、バルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長などを歴任、40年にわたり主に国際報道の分野で取材を続けた。2014年に朝日新聞退職後も、フリーのジャーナリストとして各国の取材を続け、精力的に執筆と講演を行っている。「コスタリカ平和の会」共同代表。「九条の会」世話人。

大学時代、キューバで半年間、サトウキビ刈り国際ボランティアとして汗を流した。4年生の夏休みに朝日新聞社から内定を得るが、産経新聞社が進めていた冒険企画に応募。スペイン語とルーマニア語の知識があったことから「東大ジプシー調査探検隊」を結成して東欧へと旅立った。東欧では「日本のジプシー」を名乗り、現地のジプシーと交わって暮らした。日本初のジプシー語辞書を作り、帰国後は新聞にルポを連載、ジプシーを扱った映画『ガッジョ・ディーロ』ではジプシー語の翻訳を担当した。ジプシー調査でジャーナリズムの醍醐味を知り、1974年、再度入社試験を受けて朝日新聞社に入社した。

朝日新聞時代も、学生時代の突貫精神そのままに、市街戦の銃弾をかいくぐりながら、そしてときには会社とも闘いながら取材を続けた。フリーになった現在も変わらない記者魂を、本書の随所で感じることができる。

上記内容は本書刊行時のものです。