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三文オペラ ベルトルト ブレヒト(著) - 共和国
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三文オペラ (サンモンオペラ)
原書: Die Dreigroschenoper

文芸
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発行:共和国
菊変形判
縦188mm 横150mm 厚さ19mm
重さ 300g
224ページ
上製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-907986-49-0   COPY
ISBN 13
9784907986490   COPY
ISBN 10h
4-907986-49-1   COPY
ISBN 10
4907986491   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年10月18日
書店発売日
登録日
2018年9月21日
最終更新日
2019年1月5日
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書評掲載情報

2019-02-15 週刊読書人  第3277号
評者: 松村浩行
2018-11-02 東京新聞/中日新聞  夕刊  2018年11月2日付  大波小波
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紹介

“最悪。マジ最悪。うちの娘の性欲はパンッパンだぞ!”

ロンドンの貧民街に暗躍する乞食たちを描き、《ドイツ黄金の20 年代》の光と闇を切り裂いたブレヒト不朽の名作を、気鋭の演出家がキレッキレの日本語で訳しおろす。
クルト・ヴァイルの名曲群がファシズム前夜の都市を照射する、痛快無比の音楽劇!
《東京芸術祭2018》の『野外劇 三文オペラ』で採用された最新日本語訳。

目次

 三文オペラ

 訳注


 解説
 『三文オペラ』へのコメント(ベルトルト・ブレヒト)
  世界がブレヒトに近づく(平井 玄)
 『三文オペラ』と二人のクルト・ヴァイル(大熊ワタル)
  
 訳者あとがき
 マックヒースとは何者か(大岡 淳)

前書きなど

この新訳は、単に移ろいやすい若衆コトバにおもねるものではない。例えばイギリスのアンダークラスが吐き出すスラングであるチャヴ語だ。ブレイディみかこが、ロンドンから南へ約七五キロ行ったブライトンの貧民街から筆者の住む東京新宿まで、九六四一キロをネットで超えて送ってくる「地べた」の言葉のことである。〔……〕ブレイディだけではない。栗原康があくことなく綴る奇妙な「ひらがな説法」。廣瀬純のとりわけ語りに現れる回し蹴りのような「逆説」の連発。左派といっても三人の論者たちは微妙に立場が違う。場合によっては相容れない。それでも一人一人の語りの戦略に、私は同じような壁を突破しようとする努力を感じる。大岡淳による新訳もそうしたものだ。
――平井玄(音楽批評)

今回の大岡訳の画期的なところは、〔ブレヒト=ヴァイルによる〕ソングの歌詞が限りなく生きた言葉として、そのままメロディーにはまるように考えられているところだ。意味が成り立つだけでなく、サウンドとしての聞こえ方まで原曲に近いのは凄い。これぞ「超訳」!
――大熊ワタル(ジンタらムータ)

版元から一言

カバーはリバーシブル。ご購入後はお好みの方に変えてお楽しみください。
装釘=宗利淳一



日本で最も親しまれている現代劇のひとつといっていいブレヒトの代表作を、気鋭の劇作家であり演出家である訳者が、わたしたちの同時代語に置き換えた最新訳です。いままで戯曲って読みにくいと思っていた読者も、これなら読み通すことができること請け合いです。
本作が書かれた時代はまさに世界恐慌下にしてナチス・ヒトラーの登場前夜。いまこれを読むと、本作の登場人物たちが、俗悪で、長いものに巻かれやすく、中途半端な正義感にあふれ、しかし世のなかを生き抜くヴァイタリティにあふれ……と、まさに自分たちの同時代人であることを再確認させられます。
こんな時代だからこそ、いまこそ再読をおすすめしたい不朽の名作です。

著者プロフィール

ベルトルト ブレヒト  (ベルトルト ブレヒト)  (

1898年、バイエルン王国アウクスブルクに生まれ、1956年、東ベルリンに没する。近現代ドイツを代表する劇作家、詩人。第一次世界大戦に従軍後、劇作家として活動。『夜打つ太鼓』(1922)でクライスト賞。1933年、ナチス政権樹立後はデンマーク、アメリカ合衆国などに亡命、1948年、プラハを経由して東ベルリンに帰国。
主な作品に、『マハゴニー』(1927)、『処置』(1930)、『第三帝国の恐怖と悲惨』(1937)、『肝っ玉お母とその子供たち』(1939)、『暦物語』(1949)など多数がある。
日本でも戯曲全集や書簡集など、その仕事のほとんどが刊行されている。

大岡 淳  (オオオカ ジュン)  (

1970年、兵庫県に生まれる。演出家、劇作家、批評家。早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。現在、SPAC‐静岡県舞台芸術センター文芸部スタッフ、静岡文化芸術大学非常勤講師、河合塾COSMO東京校非常勤講師を務める。
編著に、『21世紀のマダム・エドワルダ』(光文社、2015)がある。
http://ookajun.com

上記内容は本書刊行時のものです。