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レイシズムを考える 清原 悠(編) - 共和国
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9784907986384

レイシズムを考える

社会一般
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発行:共和国
菊変型判
縦188mm 横150mm 厚さ28mm
重さ 450g
440ページ
並製
価格 3,000円+税
ISBN
978-4-907986-38-4   COPY
ISBN 13
9784907986384   COPY
ISBN 10h
4-907986-38-6   COPY
ISBN 10
4907986386   COPY
出版者記号
907986   COPY
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年5月31日
書店発売日
登録日
2021年3月28日
最終更新日
2021年5月31日
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書評掲載情報

2021-09-04 図書新聞  2021年9月11日付
評者: 中村一成+清原悠
2021-07-25 中日新聞  2021年7月25日付
2021-07-24 東京新聞/中日新聞  朝刊
2021-07-17 図書新聞  2021年7月24日号
評者: 崎山政毅
2021-07-12 日刊ゲンダイ  夕刊  2021年7月12日付
2021-06-26 朝日新聞    朝刊  2021年6月26日付
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紹介

 もはや政治家ですら公言し、社会を覆い尽くそうとしている、レイシズム、ヘイトスピーチや各種の差別問題を、わたしたちはどう考え、どう対抗すればいいのか。気鋭の研究者21名が、さまざまなテーマからアプローチを試み、この現実に楔を打ち込む決定的な論集。
 移民、北米合衆国のリンチの歴史、戸籍と国籍、ネット右翼、朝鮮人差別、英国のブラックアート、日中戦争期の文学表現、左翼と右翼、精神分析学、政治心理学、哲学など多岐にわたる論考を収録し、主要ブックガイドを附す。

執筆者(50音順)=明戸隆浩、安部彰、伊藤昌亮、遠藤正敬、兼子歩、金友子、清原悠、小林・ハッサル・柔子、五味渕典嗣、澤佳成、隅田聡一郎、高史明、竹田恵子、堀田義太郎、松本卓也、間庭大祐、百木漠、山崎望、山本興正、山本浩貴、梁英聖

目次




第一部 差別とは何か
 
 第1章 日常をとりまくレイシズム(金友子)
 第2章 一世紀前の「ヘイトの時代」から考える(兼子歩)
 第3章 レイシズムの精神分析(松本卓也)
 第4章 レイシズムの社会心理学的研究(高史明)
 第5章 差別とは何か(堀田義太郎)
 第6章 資本主義・国民国家・レイシズム(隅田聡一郎)
   
第二部 差別を支えるもの

 第7章 ヘイトスピーチとナショナリズム(山崎望)  
 第8章 ヘイトクライム、あるいは差別の政治化について(間庭大祐)
 第9章 国籍と戸籍(遠藤正敬)
 第10章 日本型ヘイトスピーチを支える一九五二年体制(梁英聖)
 第11章  「左翼的なもの」への憎悪(百木漠)
 第12章 ネット右派の起源(伊藤昌亮)
  コラム  多様性を祝う(竹田恵子)
   
第三部 差別に抗する

 第13章 差別否定という言説(明戸隆浩)
 第14章 朝鮮人差別克服のための闘い(山本興正)
 第15章 公的レイシズムとしての環境レイシズム(澤佳成)
 第16章 移民と宗教フォビア(小林・ハッサル・柔子) 
 第17章 リベラリズムにおけるヘイトスピーチへの対抗策(安部彰)
 第18章 ヘイトスピーチに対する大学の対応のあり方(堀田義太郎)
 第19章 トランスナショナル・ヒストリーとしての美術史に向けて(山本浩貴)
 第20章 プロパガンダの中の「日本人」(五味渕典嗣)
 第21章 戦後補償問題に取り組む社会運動(清原悠)

   本書のためのブックガイド

   あとがき

前書きなど

「差別的な気持ちも悪気もなかった」「差別ではない、区別である」
 政治家や著名人による差別発言とそれへの釈明でよく用いられる言葉である。何が、どのように「差別」に該当するのか/しないのかがきちんとメディア上で検証されないため、同じことが何度も繰り返される。そして、「差別」に該当するか否かを話者の言うところの「意図」でのみ測ることで、日本社会は「差別」とは何かを主体的に考える力を育んでこられなかったのではないだろうか。

 他方で、人種差別発言を公共の場で堂々と行なうヘイトスピーチ(差別扇動)のように明らかに差別的意図がある場合でさえも、日本社会は真摯に向き合ってきたとは言い難い。ヘイトスピーチに対して「無視していればよい」という「対処法」が述べられたり、ヘイトスピーチとが街の人々に聞こえないようにかき消そうとするカウンター運動の抗議の声に対して「(ヘイトスピーチとカウンターは)どっちもどっち」であると論評する人も少なくなかったのである。

 当たり前のことであるが、当人に自覚がなくとも差別的行為は成立するし、人を傷つけるものである。まして、それが意図的になされるならば、この社会ではもう生きていけないという恐怖を人に与え、社会を壊してしまう。そして、人を対等の人間と見なさない、扱わない「差別」は、それに加担する人間からも人間性を奪ってしまう。では、こういった理解が理の当然とされない日本社会とは一体何であろうか。

 このような惨状を前にしたとき、私は日本社会に「差別に抗する」力を養っていくためには、「差別」「レイシズム」についての多角的な知見を分かりやすく提供することが重要であると考え、2014年7月から2015年10月にかけて『図書新聞』にてリレーエッセイ「ヘイトスピーチ・レイシズムを考える」を企画・運営した(隔週で31回連載)。本書はこの連載での論考を大幅に拡充して一冊にまとめることで、読者が「差別」に関する多角的かつ重層的な理解を得ることを目的として編まれたものである。〔……〕

 本書は、レイシズム(人種/民族差別)について多角的に考えられるようになるために、社会学、政治学、哲学、文学、芸術学、環境学、精神医学、社会心理学といったさまざまな研究分野からのアプローチを紹介する、いわば「レイシズム・スタディーズ」への招待状である。

――「序」より

著者プロフィール

清原 悠  (キヨハラ ユウ)  (

1982年生まれ。立教大学兼任講師。専攻は、社会運動論、メディア論。論考に、「『ヘイト本』のメディア論」(『唯物論研究年誌』22号、2017)など。

上記内容は本書刊行時のものです。