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海外好き公僕技官のビール紀行 吉井 厚志(著) - 中西出版
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海外好き公僕技官のビール紀行 (カイガイズキコウボクギカンノビールキコウ)

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発行:中西出版
四六判
縦188mm 横131mm 厚さ13mm
重さ 286g
233ページ
並製
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-89115-401-1   COPY
ISBN 13
9784891154011   COPY
ISBN 10h
4-89115-401-2   COPY
ISBN 10
4891154012   COPY
出版者記号
89115   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年7月31日
書店発売日
登録日
2021年7月28日
最終更新日
2021年7月31日
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紹介

でもまあ、これさえあれば幸せだもんね。
アジアで、ヨーロッパで、そして世界で仕事をしたら、さあビールだ!!

国土保全と環境保全の技術専門家として、約40年にわたり主に北海道の現場を支えてきた筆者。
その筆者が1988年のフィリピン・マニラ赴任から2015年の退官までに書き連ねてきた、海外とビールにちなんだエピソードを紀行文にまとめた一冊。

2020年刊の前著『国土のゆとり』が、水辺から起こる自然災害への対応策の実現に向けた「実践の書」とするならば、本書はその裏話。
四苦八苦、疲労困憊しながらも、家族と仲間たち、そしてビールに支えられ、世界と日本の現場を駆け回った足跡です。

目次

はじめに

第一章 一九八八年~一九九一年 アジアのビール
一 フィリピンどこでもサンミゲル
二 海外出張でビールを楽しむ
三 ビールで乗り切る綱渡り海外出張
四 国際機関のビール呑み

第二章 一九九三年~一九九五年 アメリカと北欧のビール
一 アメリカ コロラド川
二 北欧にたどり着くまで
三 スウェーデンからノールウェー
四 再びノールウェー

第三章 一九九四年~二〇〇六年 日本国内でもビールを堪能する
一 釧路のビール
二 公僕のビール話
三 画家とビールを
四 霞ヶ関と地方のビールの味
五 ビール呑みの報復

第四章 二〇〇〇年~二〇〇四年 有珠山対応とビール
一 有珠山噴火対応でビールを断つ
二 危機管理の疲れをビールで癒やす
三 有珠山との縁(一九七七~一九七八年噴火)
四 有珠火山防災教育副読本
五 泥流実験
六 有珠山火山砂防フォーラム
七 有珠山キッズスクールと学ぶ会

第五章 二〇〇七年~二〇一〇年 研究国際交流でも飲み続ける
一 ニュージーランド
二 カナダ トロント
三 オーストラリア メルボルン
四 スロバキア
五 オランダ

第六章 二〇〇七年~二〇一五年 アジアのビール再び
一 マレーシアの旧友との再会
二 マレーシアとの共同研究
三 マレーシア クアラルンプールとムアル川
四 香港からのサイクリングツアー
五 香港の結婚式
六 マレーシアのランカウイ島とクアラルンプール

おわりに

前書きなど

はじめに

 このたび、書き続けてきたビールにこだわる紀行文を集め加筆し、出版することにした。原稿を整理してみると、いろいろな場面で飲んできたものだと、われながら感心する。
 本書の題名「ビール紀行」に「海外好き公僕技官」を付け加えたように、わたしは海外赴任経験を持つ技術職の公務員だった。二〇一五年に退官するまで、主に北海道の現場で国土保全と環境保全の技術的な業務に従事してきた。公務員生活三十六年のうち二年八ヶ月間、わたしはフィリピンのマニラにある国際機関の末端組織に勤務する機会を得た。家族とともにマニラに住んで、東アジアを巡り、すっかり国際派を気取るようになった。また、十年近く研究所に勤務し、国際的な研究交流にも参加したので、いっぱしの研究者を装うこともある。
 わたしが、このような経験を楽しく書けるのは、ただ運が良かっただけなのかもしれない。公務員という安定した立場で、組織に守られていたから、国内でも海外でも仕事を続けてこられたのだろう。やりがいのある仕事に巡り会えたのは、様々な機会を与えていただいたおかげだ。だから暢気なことばかりをここに書けるのだと言われても否定できない。
 しかし、海外では命の危険を感じたこともあったし、絶望的な状況に悲観したことも、自己嫌悪で逃げたくなったことも多々ある。なんとか立ち直って元気で楽しく過ごしてこられたのは、家族や仲間たち、応援してくれた方々のおかげだ。
 特に海外で働いているときには、何のために働いているのだろう? そもそも仕事とは何なのだろう? と考え込んだ。公僕としてお国のために働くなんて、偽善的でおこがましく感じられ、ただ義務的に仕事を続けていた時期もある。
 仕事以前の問題として、生きていること自体が何のためで、どのように生活を送ってきたのだろう? 海外赴任したての頃は、家族の安全が第一で、次から次に起こる問題を解決していくだけで精一杯だった。そして慣れるに従って、どうせなら楽しく過ごし、少しでもまわりの方々のためにもなれば幸いと思えてきた。まわりの方々を味方につけなければ、危険を回避できないし、生活を続けられないというのも事実だった。
(中略)
 本書の出版に向けて動き始めた二〇二一年、世の中はコロナ禍で自粛ムード、旅にも出られないし、みんなで集まり大騒ぎしてビールを飲むことは制限されている。ひょっとして、ここに述べたような愉快なことは二度と味わうことができないのかと心配になる。でもきっと、また海外旅行をして、仲間と大笑いしながら美味しいビールを飲める日が来る、と信じよう。

 お楽しみはこれからだ。

版元から一言

前著『国土のゆとり』は専門的な内容も多くありましたが、この本はいわばその裏話的な内容。吉井氏の実体験が盛り込まれており、人柄と仕事に向かう姿勢がうかがえる本となっています。

著者プロフィール

吉井 厚志  (ヨシイ アツシ)  (

みずみどり空間研究所主宰、農学博士。
株式会社ハタナカ昭和取締役副社長、萌州建設株式会社最高顧問・最高技術責任者。
1957年2月20日博多生まれ。札幌育ち。
1979年に北海道開発庁に採用され、2015年まで河川・砂防・海岸などの公共事業に関する業務や研究に携わる。1988年にはESCAP/WMO台風委員会事務局(在マニラ)に水文専門家として派遣され、東アジア諸国の洪水被害軽減のための技術協力に2年8ヶ月間従事する。
著書に、北海道科学大学の岡村俊邦名誉教授との共著「緑の手づくり」(2015年、中西出版、電子書籍)、「国土のゆとり」(2020年、中西出版)があり、本書はその裏話でもある。今回、ビール絵を描いてみた。

上記内容は本書刊行時のものです。