.
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
緒方洪庵の薬箱研究
マテリアルサイエンスで見る東西融合医療
発行:大阪大学出版会
B5判
292ページ
上製
価格
25,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年2月28日
- 書店発売日
- 2020年3月6日
- 登録日
- 2020年1月23日
- 最終更新日
- 2021年1月14日
書評掲載情報
2021-01-23 | 日本経済新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
紹介
幕末を代表する蘭方医、緒方洪庵の薬箱には当時の医療を知る多くの物品とともに正体不明の薬剤も収納されていた。蘭学等、洋学の受容から生み出された高水準の医療知識・技術が具現化されている薬箱の全容を初めてカラーで公開し、薬箱構成実体物の検証、収納物の特性解析と製剤技術の解明等について検討し、古文化財の分類、調査、分析、保存の具体的方法論を、「医療文化財」という新規の分類で明確にし提案するものである。
目次
口絵 壮年期・晩年期使用の薬箱
序 章 本書の視角 ~緒方洪庵の薬箱研究~
第1章 緒方洪庵と臨床薬学
第2章 壮年期使用薬箱に収納された薬物
第3章 晩年期使用の薬箱に収納された薬物
第4章 薬箱が語る東西融合療法の実践と応用
第5章 恒久保存にむけた薬箱研究
終 章 統括と展望
版元から一言
薬箱に遺された生薬類は長い時間を経て保存状態の悪いものもあり、漢字一文字が記された木筒やガラス瓶類は蓋を開けることも困難なものもありますが、著者の調査、検証と考察により多くの内容物が推定されました。それらの現在の生薬とその基原植物も美しいカラー写真を同時掲載しており、別途調べることなく見比べることができます。内容物を詳細に非破壊調査し、現行法では扱いが困難なケシ、あへん等の保存についても触れており、標本、博物館に関わる方にもおすすめです。
上記内容は本書刊行時のものです。