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緒方洪庵の薬箱研究 髙橋 京子(著) - 大阪大学出版会
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緒方洪庵の薬箱研究 (オガタコウアンノクスリバコケンキュウ) マテリアルサイエンスで見る東西融合医療 (マテリアルサイエンスデミルトウザイユウゴウイリョウ)

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B5判
292ページ
上製
価格 25,000円+税
ISBN
978-4-87259-700-4   COPY
ISBN 13
9784872597004   COPY
ISBN 10h
4-87259-700-1   COPY
ISBN 10
4872597001   COPY
出版者記号
87259   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月28日
書店発売日
登録日
2020年1月23日
最終更新日
2021年1月14日
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書評掲載情報

2021-01-23 日本経済新聞  朝刊
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紹介

幕末を代表する蘭方医、緒方洪庵の薬箱には当時の医療を知る多くの物品とともに正体不明の薬剤も収納されていた。蘭学等、洋学の受容から生み出された高水準の医療知識・技術が具現化されている薬箱の全容を初めてカラーで公開し、薬箱構成実体物の検証、収納物の特性解析と製剤技術の解明等について検討し、古文化財の分類、調査、分析、保存の具体的方法論を、「医療文化財」という新規の分類で明確にし提案するものである。

目次

口絵 壮年期・晩年期使用の薬箱

序 章 本書の視角 ~緒方洪庵の薬箱研究~
第1章 緒方洪庵と臨床薬学
第2章 壮年期使用薬箱に収納された薬物
第3章 晩年期使用の薬箱に収納された薬物
第4章 薬箱が語る東西融合療法の実践と応用
第5章 恒久保存にむけた薬箱研究
終 章 統括と展望

版元から一言

薬箱に遺された生薬類は長い時間を経て保存状態の悪いものもあり、漢字一文字が記された木筒やガラス瓶類は蓋を開けることも困難なものもありますが、著者の調査、検証と考察により多くの内容物が推定されました。それらの現在の生薬とその基原植物も美しいカラー写真を同時掲載しており、別途調べることなく見比べることができます。内容物を詳細に非破壊調査し、現行法では扱いが困難なケシ、あへん等の保存についても触れており、標本、博物館に関わる方にもおすすめです。

著者プロフィール

髙橋 京子  (タカハシ キョウコ)  (

大阪大学共創本部社学共創機構/総合学術博物館・資料基礎研究系/大学院薬学研究科・伝統医薬解析学分野 准教授。薬学博士、薬剤師。専門は、漢方薬学、薬用資源学、文化財科学。
1955年香川県生まれ。1977年富山大学薬学部卒、1977年大阪大学医学部附属病院薬剤部入局。神戸学院大学薬学部助手(1980年)、大阪大学医学部第三内科学研究員(1986年)、USA カンサス大学薬学部研究員(1992年)、大阪大学大学院薬学研究科助手(1995年)、同総合学術博物館資料基礎研究系助教授(2006年)を経て現職。大阪大学適塾記念センター、男女協働推進センター准教授、富山大学和漢医薬学総合研究所協力研究員、高知県立牧野植物園アドバイザー、適塾記念会幹事、東大阪市文化財保護審議会委員を兼担。薬用資源の品質に関する国際的標準化と持続可能な安定供給を実現するため、①伝統医療文化に根ざした本草学的基原の解明と実地臨床・治療戦略の検証、②非侵襲的解析による生薬品質評価法の開発と文化財資料への応用、③環境保全に向けた植物相の環境社会学的調査を学際的に推進している。近著に『森野藤助賽郭真写「松山本草」:森野旧薬園から学ぶ生物多様性の原点と実践』(研究成果公開促進費、大阪大学出版会、2014)、ほか著書・原著論文多数。

上記内容は本書刊行時のものです。