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故事成語教材考 樋口 敦士(著) - 文学通信
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故事成語教材考 (コジセイゴキョウザイコウ)

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発行:文学通信
A5判
344ページ
並製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-86766-015-7   COPY
ISBN 13
9784867660157   COPY
ISBN 10h
4-86766-015-9   COPY
ISBN 10
4867660159   COPY
出版者記号
86766   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年8月20日
書店発売日
登録日
2023年6月3日
最終更新日
2023年8月29日
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紹介

先人たちは「故事成語」とどう向き合い、どう使用してきたか。国語教育的観点から、漢文教材の魅力を伝える。
「矛盾」「臥薪嘗胆」「狐借虎威」「塞翁馬」等、江戸時代の諸書を通して成立の時代背景を詳しく解説し和漢の用例を多く取り上げ、日本語としての実態に重点を置き解説していくことで、「故事成語」の教材観を深く掘り下げる。教えるヒントになるコラム多数収録。
国語教育関係者のみならず、故事成語に関心のある方にもお読みいただける本です。

【本書は「故事成語」の定番教材の考察を主題に掲げているが、成立における時代背景や和漢の用例を取りあげているため、国語教育の関係者のみならず、故事成語関連の一般書籍としてもお読みいただくことも可能である。先人たちが「故事成語」とどのように向き合い、どのように使用してきたのか、読者諸賢にその一端だけでもお伝えすることができれば幸甚の至りである。本書が「故事成語」を取り扱ううえでの一助となることを願ってやまない。】…序章より

目次

序 章 「故事成語」の教材観―漢文教材の魅力を伝えるために―
一 国語教材としての「故事成語」
二 近年の学習指導要領と古典科目
三 近世までの「故事成語」観
四 近代以降の「故事成語」観
五 現代中国の「故事成語」観
六 本書の三つの特徴
七 本書の構成
八 「故事成語」から漢文の魅力を見つめ直す

第一章 「矛盾考」―漢文教材における反証的観点に照らして―
一 はじめに
二 故事成語「矛盾」の成立と受容
三 反証的視点から読み解く漢文教材
四 学習指導要領から見る漢文教材の「批判力」の要素
五 まとめとして

第二章 「臥薪嘗胆考」―「引用型成語」と「摘要型成語」の観点に照らして―
一 はじめに
二 漢籍における「臥薪嘗胆」用例
三 和書における「会稽之恥」用例(近世以前)
四 和書における「臥薪嘗胆」用例(近代以降)
五 まとめとして

COLUMN  高校生の「心を摑む」故事成語・五選

第三章  「江南橘考」―本草学と言語学の観点に照らして―
一 はじめに
二 漢籍における「江南橘為江北枳」用例
三 本草書における「橘」と「枳」―「橘枳変異」の考察―
四 和書における「江南橘為江北枳」用例
五 まとめとして

COLUMN  「歴史的仮名遣い」と「文語表現」

第四章 「先従隗始考」―「引用型成語」における人称的観点に照らして―
一 はじめに
二 漢籍における「先従隗始」用例
三 和書における「先従隗始」用例
四 その人称的視点をめぐって
五 まとめとして

COLUMN  日本漢詩と漢詩創作指導

第五章 「狐借虎威考」―「摘要型成語」における成立背景の観点に照らして―
一 はじめに
二 漢籍における「狐借虎威」用例
三 和書における「狐借虎威」の用例
四 文語「借る」の考察及び漢文教材における観点
五 まとめとして

COLUMN  「小説」の系譜

第六章 「塞翁馬考」―「摘要型成語」における比較読みの観点に照らして―
一 はじめに
二 漢籍における「塞翁馬」用例―「塞翁失馬」と「人間万事塞翁馬」―
三 和書における「塞翁馬」用例―「人間」の読みから―
四 故事成語「塞翁馬」教材考―比較読みの観点に照らして―
五 まとめとして

COLUMN  「渾沌」変容考

第七章 「燕雀鴻鵠考」―「引用型成語」における文体指導の観点に照らして―
一 はじめに
二 和漢諸書における「燕雀鴻鵠」用例
三 漢文教育史における文体指導
四 「引用型成語」におけるエクリチュール
五 まとめとして

第八章 「三国志考」―故事成語を用いた言語活動への取り組み―
一 はじめに
二 漢文教材としての『三国志(演義)』―『史記』《項羽と劉邦》と比較して― 
三 『三国志(演義)』の言語活動に向けた取り組み
四 『三国志(演義)』を用いた韻文指導
五 まとめとして

あとがき
参考文献一覧
初出一覧
索引(人名・書名)

著者プロフィール

樋口 敦士  (ヒグチ アツシ)  (

1973年千葉県出身。狭山ヶ丘高等学校教諭。専門は漢文教育。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得済退学。学生時代は近世(江戸)文学を専攻していたが、教職に就いてからは国語教育に照らした漢文教育の研究につとめる。これまで多くの教材や問題集の執筆にも携わる一方で、勤務校では有志の生徒に漢詩創作指導にも取り組む。伊藤園おーいお茶新俳句大賞ユニーク賞や諸橋轍次博士記念全国漢詩大会秀作賞受賞。共著には『あらすじで読む日本の古典』(中経出版・新人物往来社)、『古典「漢文」の教材研究』(学文社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。