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ワーグナーシュンポシオン 2021
特集 ワーグナーと古代ギリシア
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月25日
- 書店発売日
- 2021年7月22日
- 登録日
- 2021年6月28日
- 最終更新日
- 2021年8月13日
紹介
『ワーグナーシュンポシオン』は、わが国におけるワーグナー研究の成果やワーグナー芸術にかんする多様な情報を発信する年刊誌。
「シュンポシオン」とは、古代ギリシャで酒を酌み交わしながら行われていた議論のことで、プラトンの対話篇『饗宴』の原題でもあります。
本誌を、ワーグナーについて真摯かつ自由闊達に語り合う場にしたいとの願いが、この誌名にこめられています。
本号では、まず巻頭インタビューとして、ピアノ伴奏による独自のワーグナー公演を重ねてきた「わ」の会代表で指揮者の城谷正博氏とピアニストの木下志寿子氏へのインタビューを掲載。
特集は「ワーグナーと古代ギリシア」と題し、丸橋裕氏、安川智子氏、フォルカー・メルテンス氏の論文を掲載。ワーグナーが少年時代から傾倒し、作品のモティーフや作劇の理念と技法などにおいて影響を色濃く受けた古代ギリシアとの関係を明らかに。
たかの舞俐氏の寄稿は《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を作曲家の視点から分析する意欲的な論文。
エッセイは、観世清和氏(能楽)、村上湛氏(古典演劇評論)、佐野隆氏(音楽学)、杉谷恭一氏(ドイツ文学)がヴァラエティ豊かで充実した4編を寄稿。
「海外・国内ワーグナー上演2020」は、コロナ禍のなか中止または延期された公演も含むかたちでの掲載。その他、国内外の文献紹介ほか最新情報も満載しています。
目次
■巻頭インタビュー ワーグナー今年の顔
「わ」の会──城谷正博氏・木下志寿子氏(聞き手:鈴木伸行)
まえがき(杉谷恭一)
■特集 ワーグナーと古代ギリシア
失われた原像の探究 再論──劇作家としてのワーグナーとアイスキュロス(丸橋裕)
フランスにおけるワーグナー受容と古代ギリシア悲劇再創造への道──新たなる音楽劇を求めて(安川智子)
[連載『ワーグナースペクトラム』誌掲載論文]
衝撃-肯定-アリバイ 戦後期におけるギリシア悲劇上演──その前提とヴィーラント・ワーグナーの新バイロイト様式との照応(フォルカー・メルテンス/杉谷恭一訳)
■寄稿
《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の再発見──作曲家の視点による一考察(たかの舞俐)
■エッセイ
ワーグナーと能楽(観世清和)
私のワーグナー──ニルソンから藤村実穂子へ(村上湛)
中世・ルネサンス音楽とワーグナー(佐野隆)
ワーグナー-デカダンス-ニーチェ──チューリヒ時代の一断片をめぐって(杉谷恭一)
■書評
国内ワーグナー文献2020(江口直光)
海外ワーグナー文献2020(フランク・ピオンテク/松原良輔訳)
執筆者紹介
■海外・国内ワーグナー上演2020(曽雌裕一)
日本ワーグナー協会2020年度活動記録
上記内容は本書刊行時のものです。