書店員向け情報 HELP
塩とコインと元カノと
シャドウライフ
- 初版年月日
- 2023年1月15日
- 書店発売日
- 2023年1月19日
- 登録日
- 2022年11月29日
- 最終更新日
- 2022年12月6日
書評掲載情報
2023-03-04 |
朝日新聞
朝刊 評者: 山脇麻生(ライター) |
MORE | |
LESS |
紹介
あやしい。お迎えが妙に早すぎる。そっちがその気な打つ手は選ばん。――比類なきグラフィックノベル
「こんなところで生きたくはない」。娘たちにケアつきホームに入れられてしまったクミコは76歳の日系カナダ人、夫はとうに亡い。よかれと思って決めてくれたのだからと一度は従ってみたものの、ひそかに逃げだしてイースト・バンクーバーの街なかに小さな部屋を借りた。長女とはメールで連絡をとっているものの、住所は明かしていない。
部屋を自分好みにしつらえ、食べたくなったものを食べ、公営プールで泳ぐささやかな楽しみを満喫するクミコを狙い、ケアホームからあとをつけてきたのは「死の影」だった。
死神の子分として働く「影」がクミコを連れ去るべく押し入ってきたその日、気楽な日常は一変する。持ち前の頭脳、ユーモアのセンス、新しく得た味方たち、昔なじみとの絆――すべてを動員して生きるための闘いが始まったが、老いの身でいつまで運命に抗えるだろうか?
【原著推薦文】
「人が老いていくということを、そして、精いっぱい生きる日々の喜びとままならなさとを見つめるその観察眼は、人々の内部に息づいていた感情をよびさます。読み終えたあとも心の片隅に食いこんで、あなたと共に長く生き続ける。そんな物語だ」――ジェフ・ヴァンダミア(『全滅領域』シリーズ他)
「ヒロミ・ゴトーの物語には類例がない。超自然を書きながらすさまじく人間くさく、神話や伝説を扱いつつもしっかりと今、ここに根をおろしている」――ジリアン・タマキ(『THIS ONE SUMMER』他)
目次
プロローグ
Chapter One
Chapter Two
Chapter Three
Chapter Four
Chapter Five
Chapter Six
Chapter Seven
Chapter Eight
Chapter Nine
Chapter Ten
Chapter Eleven
Chapter Twelve
Chapter Thirteen
Chapter Fourteen
Chapter Fifteen
Chapter Sixteen
スケッチ
著者あとがき
謝辞
上記内容は本書刊行時のものです。