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カメラは光ることをやめて触った 我妻俊樹(著/文) - 書肆侃侃房
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カメラは光ることをやめて触った (カメラハヒカルコトヲヤメテサワッタ)

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発行:書肆侃侃房
四六判
224ページ
並製
価格 1,900円+税
ISBN
978-4-86385-569-4   COPY
ISBN 13
9784863855694   COPY
ISBN 10h
4-86385-569-9   COPY
ISBN 10
4863855699   COPY
出版者記号
86385   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年3月29日
書店発売日
登録日
2023年3月2日
最終更新日
2023年3月27日
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紹介

装丁:山田和寛+佐々木英子(nipponia)

栞文:瀬戸夏子、平岡直子



夏の井戸(それから彼と彼女にはしあわせな日はあまりなかった)

我妻俊樹の短歌を初めて集成する待望の第一歌集。
誌上歌集「足の踏み場、象の墓場」から現在までの歌を含んだ唯一無二の686首。



わたしがポストニューウェーブ世代でもっとも影響を受けた歌人は我妻俊樹だ。

この歌集を前にして、可能な限り無力な読者として存在してみたかった、と思った。

──────瀬戸夏子





心がないものにこそ心があると思うから、こういう歌だけを信じられる。

我妻さんの歌は、無数の蛍が放たれた小さな暗がりのようで、一首の歌がいくつもの呼吸をしている。

──────平岡直子




2023年3月下旬発売。



【収録歌より】

名刺だよ 髪の毛を切って渡すと私のことに気づいてくれる

秋が済んだら押すボタン ポケットの中で押しっぱなしの静かな神社

渦巻きは一つ一つが薔薇なのに吸い込まれるのはいちどだけ

ガムを噛む私にガムの立場からできるのは味が薄れてゆくこと

橋が川にあらわれるリズム 友達のしている恋の中の喫茶店

目次

Ⅰ カメラは光ることをやめて触った

喫煙する顔たち  

偶然はあれから善悪をおぼえた

窓をみせる穴  

どちらも蜘蛛の巣の瞳  

花瓶からきこえてくる朗読  

学園への執着  

その緑地  

カメラは光ることをやめて触った  

サマーグリーン  

星に見えない何か  

猛獣  

ポップアップ殺し  

ストロボ・ストロンボリ

小鳥が読む文章  

想像  

水中を去れ、空中が受けとめる  

夜の二十四時間

飴玉がとけるという通信  

ビター・キャンディ・オークション  

愛唱性



Ⅱ 足の踏み場、象の墓場

きみが照らされる野草  

貝殻と空き家  

窓を叱れ 

大きなテレビの中の湖  

美談

完璧な野宿  

よろめきとして

光る旅  

ある県立  

煙る脚  

皮膚  

森へ映ろう  

午前2時に似ている  

神社+神社  

いらない炎を顔につけて

著者プロフィール

我妻俊樹  (アガツマトシキ)  (著/文

1968年神奈川県生まれ。2002年頃より短歌をはじめる。2003年から4年連続で歌葉新人賞候補。2008年、同人誌「風通し」に参加。平岡直子とネットプリント「ウマとヒマワリ」を不定期発行。2016年、同人誌「率」10号誌上歌集として「足の踏み場、象の墓場」発表。2005年に「歌舞伎」で第3回ビーケーワン怪談大賞を受賞し、怪談作家としても活動する。著書に『奇談百物語 蠢記』、〈奇々耳草紙〉シリーズ、〈忌印恐怖譚〉シリーズ(いずれも竹書房文庫)など。その他共著に『kaze no tanbun 特別ではない一日』『同 移動図書館の子供たち』(柏書房)、『平成怪奇小説傑作集2』(創元推理文庫)、『ショートショートの宝箱』(光文社文庫)、『てのひら怪談』(ポプラ文庫)など。

上記内容は本書刊行時のものです。