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随訓釈訳 黄帝内経霊枢序説 西村 甲(著/文 | 編集) - 三和書籍
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9784862514509

随訓釈訳 黄帝内経霊枢序説

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発行:三和書籍
B5判
1196ページ
上製
価格 24,000円+税
ISBN
978-4-86251-450-9   COPY
ISBN 13
9784862514509   COPY
ISBN 10h
4-86251-450-2   COPY
ISBN 10
4862514502   COPY
出版者記号
86251   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2021年11月19日
最終更新日
2022年1月17日
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紹介

 『随訓釈訳 黄帝内経霊枢序説』は、東洋医学における古典中の古典である『黄帝内経』を理解するために叙述された.従来の古典解説書では、原文、和訓、現代語訳の順に、各項目が連携なく記載されることが多い.和訓による読み下し文と原文との対比については、まだ追従できるであろう.また、この両者を対応させる配慮がなされた解説書もある.しかし、読み下し文と現代語訳の対比においては、理解が困難となることが多いのではないかと危惧してきた.すなわち、現代語訳の中に、読み下し文の直接的解説に加えて補充説明の語句が多く挿入されることがある.こうなると、直接的説明と補充的説明を区別することが煩雑で、漢文を通した内容理解が遠退いてしまう.煩雑さを回避して、現代語訳のみを参照する程度に解説書を利用することが多くなるのではないだろうか.これでは、折角上梓された古典解説書の本領が発揮されないことになる.
 本書では翻訳に関して従来の解説書にはない工夫を施し、また、従来の解説書における不十分な解説に対して著者の研究を通して新たな説明を加えた.翻訳に関する特徴として、二点が挙げられる.一点には、読み下し文を通して内容を理解することである.読み下しの文中に解説を挿入してあるので、読み下し文を読み進めていく過程で、随時挿入された解説を通して理解できることになる.読み下し文と現代語訳を見比べる必要がないのである.二点には、解説に関して直接的説明と補充的説明を区別したことである.解説には、古典用語自体の説明のほか、文意を明確にするために補充すべき語句が必要になる.この両者の区別を行うことは、通常の表記法では困難である.本書では、文字の書体を区別することで解決した.
 本書を通して、東洋医学の基本概念における『黄帝内経』の位置づけを捉えることも、本書を執筆した目的である.

目次

黄帝内經靈樞序

巻第一
九鍼十二原篇 第一
本輸篇 第二

巻第二
小鍼解篇 第三
邪氣藏府病形篇 第四

巻第三
根結篇 第五
壽夭剛柔篇 第六
官鍼篇 第七

巻第四
本神篇 第八
終始篇 第九

巻第五
經脉篇 第十

巻第六
經別篇 第十一
經水篇 第十二

巻第七
經筋篇 第十三
骨度篇 第十四

巻第八
五十營篇 第十五
營氣篇 第十六
脉度篇 第十七
營衞生會篇 第十八
四時氣篇 第十九

巻第九
五邪篇 第二十
寒熱病篇 第二十一
癲狂篇 第二十二
熱病篇 第二十三

巻第十
厥病篇 第二十四
病本篇 第二十五
雜病篇 第二十六
周痺篇 第二十七
口問篇 第二十八

巻第十一
師傳篇 第二十九
決氣篇 第三十
腸胃篇 第三十一
平人絶穀篇 第三十二
海論篇 第三十三
五亂篇 第三十四
脹論篇 第三十五

巻第十二
五?津液別篇 第三十六
五閲五使篇 第三十七
逆順肥痩篇 第三十八
血絡論篇 第三十九
陰陽清濁篇 第四十

巻第十三
陰陽繋日月篇 第四十一
病傳篇 第四十二
淫邪發夢篇 第四十三
順氣一日分爲四時篇 第四十四
外揣篇 第四十五

巻第十四
五變篇 第四十六
本藏篇 第四十七

巻第十五
禁服篇 第四十八
五色篇 第四十九
論勇篇 第五十
背?篇 第五十一

巻第十六
衞氣篇 第五十二
論痛篇 第五十三
天年篇 第五十四
逆順篇 第五十五
五味篇 第五十六

巻第十七
水脹篇 第五十七
賊風篇 第五十八
衞氣失常篇 第五十九
玉版篇 第六十
五禁篇 第六十一

巻第十八
動輸篇 第六十二
五味論篇 第六十三
陰陽二十五人篇 第六十四

巻第十九
五音五味篇 第六十五
百病始生篇 第六十六
行鍼篇 第六十七
上膈篇 第六十八
憂恚無言篇 第六十九

巻第二十
寒熱篇 第七十
邪客篇 第七十一
通天篇 第七十二

巻第二十一
官能篇 第七十三
論疾診尺篇 第七十四
刺節眞邪篇 第七十五

巻第二十二
衞氣行篇 第七十六
九宮八風篇 第七十七

巻第二十三 
九鍼論篇 第七十八
歳露論篇 第七十九

巻第二十四
大惑論篇 第八十
癰疽篇 第八十一

前書きなど

東洋医学が注目されているが,その根本的な理解はなされているのであろうか.全人的医療の重要性,西洋医学的治療の限界,医療経済的問題が取り上げられ,その解決の糸口として東洋医学を含めた伝統医学が登場している.漢方,鍼灸治療の有効性も報告されている.しかし,漢方処方,鍼灸施術に関する運用法が脚光を浴びているにすぎないのではないだろうか.このような伝統医学の本質を把握するための環境は整っていないと感じられる.
伝統医学は,古典の記載,権威者の主義主張に固執するものではなく,これらを咀嚼して時代あるいは環境などに適合,発展させていくべきものである.しかし,単なる経験の積み重ねのみで変更されるべきものでもない.様々な研究成果と基礎概念の比較検討をなさねばならない.そのためには,基本原理の把握が大前提であり,古典を理解することが必要不可欠となる.
『随訓釈訳 黄帝内経霊枢序説』は,東洋医学における古典中の古典である『黄帝内経』を理解するために叙述された.東洋医学の基盤は,漢から三国六朝時代には完成している.『黄帝内経霊枢』は,その基本原理,特に人体の生理,解剖,経絡など基礎医学の他,鍼灸治療について詳細に解説しており,現代においても東洋医学の根本を記した書として揺るぎない地位を保っている.しかしながら,この古典は漢文で記述されており,現代人には親しみ難い存在である.このような古典を最小限の労力で理解するためには,どうような解説がよいのであろうか.
従来の古典解説書では,原文,和訓,現代語訳の順に,各項目が連携なく記載されることが多い.和訓による読み下し文と原文との対比については,まだ追従できるであろう.また,この両者を対応させる配慮がなされた解説書もある.しかし,読み下し文と現代語訳の対比においては,理解が困難となることが多いのではないかと危惧してきた.すなわち,現代語訳の中に,読み下し文の直接的解説に加えて補充説明の語句が多く挿入されることがある.こうなると,直接的説明と補充的説明を区別することが煩雑で,漢文を通した内容理解が遠退いてしまう.煩雑さを回避して,現代語訳のみを参照する程度に解説書を利用することが多くなるのではないだろうか.これでは,折角上梓された古典解説書の本領が発揮されないことになる.
本書では翻訳に関して従来の解説書にはない工夫を施し,また,従来の解説書における不十分な解説に対して著者の研究を通して新たな説明を加えた.翻訳に関する特徴として,二点が挙げられる.一点には,読み下し文を通して内容を理解することである.読み下しの文中に解説を挿入してあるので,読み下し文を読み進めていく過程で,随時挿入された解説を通して理解できることになる.読み下し文と現代語訳を見比べる必要がないのである.二点には,解説に関して直接的説明と補充的説明を区別したことである.解説には,古典用語自体の説明のほか,文意を明確にするために補充すべき語句が必要になる.この両者の区別を行うことは,通常の表記法では困難である.本書では,文字の書体を区別することで解決した.
本書を通して,東洋医学の基本概念における『黄帝内経』の位置づけを捉えることも,本書を執筆した目的である.東洋医学の基本概念は,『黄帝内経』に網羅されているわけではない.『黄帝内経』以外の古典によっても支えられている.しかし,東洋医学に関する最古の古典が成した土台作りを理解することも重要である.本書では,原典の篇をさらに内容に応じて節に区分して解説しており,その冒頭には,その節の説明する東洋医学基本概念の項目を提示している.その項目は,拙著『東洋医学序説 温故定礎』の見出しと一致している.本書と『東洋医学序説 温故定礎』を相互に観覧することは,『黄帝内経』の東洋医学概論形成における役割を俯瞰的に理解するうえで有用と思われる.

版元から一言

 本書は、東洋医学における古典中の古典である『黄帝内経』を理解するために、著者が研究を通して従来の解説書にはない工夫を施して作り上げたものです。
 まず、第一に読み下し文を通して内容を理解すること.読み下しの文中に解説を挿入してあるので、読み下し文を読み進めていく過程で、随時挿入された解説を通して理解できるので、読み下し文と現代語訳を見比べる必要がありません。第二に、解説に関して直接的説明と補充的説明を区別したことです.解説には、古典用語自体の説明のほか、文意を明確にするために補充すべき語句が必要になります.この両者の区別を、本書では文字の書体を区別することで解決しました.
 現代人には親しみにくい古典ではありますが、本書の解説書により理解を深めるための一助となれば幸いです。

著者プロフィール

西村 甲  (ニシムラ コウ)  (著/文 | 編集

昭和62年 東京医科大学 卒業
昭和62年 慶應義塾大学医学部小児科研修医
 浜松赤十字病院小児科部長,慶應義塾大学医学部小児科専任講師などを経て
平成17年 慶應義塾大学医学部漢方医学講座講師
平成22年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部教授
平成28年 鈴鹿医療科学大学東洋医学研究所所長
令和 2年 伊勢慶友病院小児科部長

【専門医】
 小児科専門医 小児神経専門医 漢方専門医
【指導医】
 漢方指導医
【著書】
『漢方処方と方意』共著、南山堂
『絵でわかる東洋医学』単著、講談社
『疾患症候別漢方薬最新ガイド』単著、講談社
『東洋医学に活かす臨床疾患学』単著、中外医学社
『症候別漢方治療論 冷え症』共著、南山堂
『症候別漢方治療論 不眠症』共著、南山堂
『症候別漢方治療論 月経関連症候』共著、南山堂
『臨床漢方小児科学』単著、南山堂
『東洋医学序説 温故定礎』単著、三和書籍
『随訓釈訳 黄帝内経素問序説』単著、三和書籍

上記内容は本書刊行時のものです。