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人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科 橋本 治(著/文) - ホーム社
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人工島戦記 あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科 (ジンコウジマセンキ/アルイハ フシギトボクラハナニヲシタラヨイカノコドモヒャッカ)

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発行:ホーム社
A5判
縦222mm 横166mm 厚さ67mm
重さ 1720g
1404ページ
定価 9,800円+税
ISBN
978-4-8342-5350-4   COPY
ISBN 13
9784834253504   COPY
ISBN 10h
4-8342-5350-3   COPY
ISBN 10
4834253503   COPY
出版者記号
8342   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年6月30日
最終更新日
2021年9月23日
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書評掲載情報

2021-12-18 毎日新聞  朝刊
評者: 中島京子(作家)
2021-12-04 毎日新聞  朝刊
評者: 中島京子(作家)
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紹介

構想30年!! 橋本治が挑んだ、空前絶後・前代未聞の全体小説、3000枚超の遺稿と共に遂に刊行!

千州最大の都会である比良野市では、志附子湾を埋め立てて「人工島」を作る計画が着々と進んでいた。それを知った国立千州大学二年生のテツオとキイチは、すでにある市民運動に共感することが出来なかったので、新しい反対運動を立ち上げる。彼らにとって唯一ピンと来るのは、「人工島?そんなのいらないじゃん」という、そのことだけだったのだ。

大学ではテツオとキイチを中心に同好会が組織され、人工島建設への反対運動が動き始めるが、話はやがて彼らの父母、祖父母、兄弟、近所の人々の人生にまで脱線し、街全体の歴史とそこで生きる人々の姿が浮かび上がっていく。
架空の地方都市を舞台に、この国の姿を描いた未完の大長編!!

創作の秘密を明かす500枚を超える「人名地名その他ウソ八百辞典」と、本作品の舞台である架空の街、比良野市及びその周辺について著者自身が描いた「人工島戦記地図」付。
ページ数 1376頁。


【本文より】
平成四年の一九九二年の五月のある日、キイチの部屋でゴロゴロしながらテレビを見ていたテツオは、「こんなのいらねーよなー」と言った。
テレビは夕方のニュースで、「志附子湾人工島計画に反対する市民の動き」というのをやっていた。
比良野市長の辰巻竜一郎は、「比良野市の発展と志附子湾再開発のため」に志附子湾の四分の一を埋め立ててしまうような「人工島計画」を発表し、それに対して「環境派の市民団体」が反対を表明しているというのだった。

【著者】
橋本治
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。大学在学中よりイラストレーターとして活躍。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳等幅広く活動する。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70歳。

上記内容は本書刊行時のものです。