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ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと 伊藤 雄馬(著/文) - 集英社インターナショナル
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ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと (ムラブリ/モジモコヨミモモタナイシュリョウサイシュウミンカラゲンゴガクシャガオソワッタコト)

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四六判
縦188mm 横131mm 厚さ21mm
重さ 340g
256ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7976-7425-5   COPY
ISBN 13
9784797674255   COPY
ISBN 10h
4-7976-7425-3   COPY
ISBN 10
4797674253   COPY
出版者記号
7976   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月17日
最終更新日
2023年2月23日
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書評掲載情報

2023-12-23 朝日新聞  朝刊
評者: 磯野真穂(文化人類学者)
2023-06-03 東京新聞/中日新聞  朝刊
2023-05-28 産經新聞  朝刊
2023-05-06 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
2023-04-15 日本経済新聞  朝刊
評者: 小川さやか(立命館大学教授)
2023-03-25 朝日新聞  朝刊
評者: 柄谷行人(哲学者)
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紹介

就活から逃げ出した言語学徒の青年は、美しい言語を話す少数民族・ムラブリと出会った。文字のないムラブリ語を研究し、自由を愛するムラブリと暮らすうち、日本で培った常識は剥がれ、身体感覚までもが変わっていく……。
言葉とはなにか? そして幸福、自由とはなにか? ムラブリ語研究をとおしてたどり着いた答えとは……?
人間と言葉の新たな可能性を拓く、斬新極まる言語学ノンフィクション。

★高野秀行(ノンフィクション作家、『語学の天才まで1億光年』著者)
「不思議な本。ただ面白いだけでなく、別の世界にトリップしたような感覚に襲われる。」

★川添愛(作家・言語学者、『言語学バーリ・トゥード』著者)
「生きる力を削がれた現代人のために、言語学者に何ができるのか。その答えがここにある。」

【ムラブリとは】
タイやラオスの山岳地帯に暮らす少数民族。人口は500名前後と推測される。
「ムラ」は「人」、「ブリ」は「森」を指すため、「森の人」を意味する。タイ国内では「黄色い葉の精霊」とも呼ばれる。
かつては森のなかで狩猟採集をしながら遊動生活をしていたが、定住化が進んでいる。
ムラブリ語には文字がなく、話者数の減少にともない、消滅の危機にある「危機言語」に指定されている。言語学的に希少な特徴が複数確認されている。

【ムラブリ(語)の不思議】
・あいさつがない?
・「上」は悪く、「下」は良い?
・暦も年齢もない?
・過去と未来が一緒?
・意図的に方言をつくった?
・数を数えるのは宴会芸? etc……

【内容の一部抜粋】
・初調査は突然の「帰れ」で終了
・お金がなさすぎて、ムラブリにおごってもらう
・5年かけて、ムラブリの「家族」になる
・人食い伝説によって分断されたムラブリのグループに100年越しに再会してもらい、その様子を映画にする
・ムラブリ語を話せるようになったことで、身体もムラブリ化していく
・日本でムラブリのように暮らしてみる etc……

【著者略歴】
伊藤雄馬(いとう・ゆうま)
言語学者、横浜市立大学客員研究員。
1986年、島根県生まれ。2010年、富山大学人文学部卒業。2016年、京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、富山国際大学現代社会学部講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員などを経て、2020年より独立研究に入る。
学部生時代からタイ・ラオスを中心に言語文化を調査研究している。ムラブリ語が母語の次に得意。
2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。本作が初の著書。

上記内容は本書刊行時のものです。