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文庫 文化大革命とモンゴル人ジェノサイド 上 楊 海英(著/文) - 草思社
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文庫 文化大革命とモンゴル人ジェノサイド 上 (ブンコ ブンカダイカクメイトモンゴルジンジェノサイド ジョウ) 単行本版

文庫
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発行:草思社
文庫判
376ページ
定価 1,100円+税
ISBN
978-4-7942-2582-5   COPY
ISBN 13
9784794225825   COPY
ISBN 10h
4-7942-2582-2   COPY
ISBN 10
4794225822   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0136  
0:一般 1:文庫 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年6月8日
書店発売日
登録日
2022年5月12日
最終更新日
2022年6月9日
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書評掲載情報

2022-07-24 産經新聞  朝刊
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紹介

「1966年に中国文化大革命が始まったとき、
内モンゴル自治区には150万人近くのモンゴル人が暮らしていた。
だが少数民族のモンゴル人は全員が粛清の対象とされ、少なくとも
34万6000人が逮捕され、2万7900人が殺害され、12万人に身体障害が残った。
これは中国政府が大幅に被害者数を縮小して発表した公式見解である」(序章より)

本書は約6000頁にのぼる中国政府の公文書と被害者報告書、
加害者側と被害者側の記録など、ほとんどが中国では未公開で
研究者も閲覧できない資料をもとに、封印された殺戮の全貌を検証した決定版である。
『ジェノサイドと文化大革命――内モンゴルの民族問題』改題。

目次

はじめに

序章 隠されたジェノサイド

隠されつづけているモンゴル人ジェノサイド
モンゴル人ジェノサイドの原因
共産党中央委員会と同時進行した前門飯店会議
ジェノサイドの確証

第1章  ジェノサイドを煽動する共産党のヘイト・スピーチ

流氓政治
優秀な流氓の発言
北京からのジェノサイドの号砲
大量虐殺の目的を説く
中国人対モンゴル人の戦争
虐殺の急先鋒
情勢の変化と虐殺者の政治的嗅覚
「民族の消滅」を実現させたヘイト・スピーチ

第2章  受難のモンゴル人指導者ウラーンフー

ウラーンフーというモンゴル人政治家を研究する意義
中国共産党が描く「ウラーンフー同志」
中国周縁部に住むウラーンフー
中国共産党華北局前門飯店会議
「反大漢族主義運動」 に対する清算

第3章 粛清される民族自決の内モンゴル人民革命党員たち

内モンゴル人民革命党粛清事件とその性質
仕掛けられた「モンゴル人同士の内紛」
造反派領袖の経験
欧米が認識する内モンゴルの中国文化大革命
第一次資料が語る内モンゴル人民革命党粛清運動
大量虐殺に利用された民族自決の歴史
虐殺をはたらいた側からの報告
大量虐殺後の政府政策と矛先の転換
虐殺後の戦争動員
陰謀のための「名誉回復」と未解決の民族問題
モンゴル人ジェノサイドの性質

著者プロフィール

楊 海英  (ヨウ カイエイ)  (著/文

楊海英(よう・かいえい)
モンゴル名オーノス・チョクト。1964年、内モンゴル自治区(南モンゴル)オルドス生まれ。北京第二外語学院大学日本語学科卒。1989年来日。別府大学、国立民族学博物館・総合研究大学院大学で文化人類学を専攻、中京女子大学助教授を経て、現在、静岡大学教授。2000年に日本へ帰化、日本名は大野旭(おおの・あきら)。2010年『墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店)で第14回司馬遼太郎賞受賞。2018年には第19回正論新風賞受賞。著書に『逆転の大中国史―ユーラシアの視点から』(文春文庫)、『モンゴル人の中国革命』(ちくま新書)、『モンゴル最後の王女―文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、草思社文庫)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。