書店員向け情報 HELP
出版者情報
吉田謙吉が撮った戦前の東アジア
1934年満洲/1939年南支・朝鮮南部
- 初版年月日
- 2020年8月31日
- 書店発売日
- 2020年9月1日
- 登録日
- 2020年7月20日
- 最終更新日
- 2020年8月26日
書評掲載情報
2020-11-29 |
産經新聞
朝刊 評者: 小牟田哲彦(作家) |
MORE | |
LESS |
紹介
築地小劇場の舞台装置家、今和次郎とともに考現学の創始者として知られるデザイナー、
吉田謙吉が80年前に自前のライカで撮った写真900枚が、著者ほか遺族の手元に残されていた。
建国初期の満洲や日中戦争時の広州・海南島、日本統治下の朝鮮南部。
子どもたちの表情や女性たちの姿、街の賑わいや市場。
近代的視点の謙吉がとらえた占領下東アジアの一側面。
写真の解説は1章の満洲が満州史研究の松重充浩氏(日大文理学部教授)、
2章の南支(広州、華南島)が近現代史の小池聖一氏(広島大学教授)、
3章の朝鮮南部は塩澤珠江氏が担当。
解説者たちは、同時期の他の写真にはない、ありのままの現地をとらえていると
謙吉の写真を評価している。
写真史の研究家、白山眞理氏は本書の解説の中で、
「(当時の満洲)外地の日常生活をこんな風に虚飾なく追った写真は珍しい。
なにしろ、新しい国であった満洲は、大陸の異国情緒を強調し、
日満融和を表す演出写真を対内外宣伝に使っていたのだ。
内地からの撮影には現地案内者による監視や誘導があり、
撮影後に検閲やネガ提出を求められたり、発表時には媒体によるコントロール等もあった」と書いている。
<目次より>
はじめに
本書について
1930 年代東アジアの地図
1章 1934年夏 満洲篇
満洲国・1934 年
古都・奉天
建設される首都・新京
国際都市・哈爾濱
炭都・撫順
2章 1939年春 南支篇
華南―南方への進出拠点
廈門―上陸、大陸への第一歩
広東作戦
海南島の占領
3章 1939年夏 朝鮮南部篇
日本統治時代の朝鮮半島
南鮮①
映画『奥村五百子』 の撮影
南鮮②
解説 吉田謙吉の写真 外地の日常生活を虚飾なく撮る 白山眞理
監修者あとがき 松重光浩
おわりに 塩澤珠江
執筆者略歴
吉田謙吉 略年譜
目次
はじめに
本書について
1930 年代東アジアの地図
1章 1934年夏 満洲篇
満洲国・1934 年
古都・奉天
建設される首都・新京
国際都市・哈爾濱
炭都・撫順
2章 1939年春 南支篇
華南―南方への進出拠点
廈門―上陸、大陸への第一歩
広東作戦
海南島の占領
3章 1939年夏 朝鮮南部篇
日本統治時代の朝鮮半島
南鮮①
映画『奥村五百子』 の撮影
南鮮②
解説 吉田謙吉の写真 外地の日常生活を虚飾なく撮る 白山眞理
監修者あとがき 松重光浩
おわりに 塩澤珠江
執筆者略歴
吉田謙吉 略年譜
上記内容は本書刊行時のものです。