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出版者情報
復刻新装版・ランニング
発行:時事通信出版局
四六判
160ページ
定価
1,500円+税
- 初版年月日
- 2019年3月
- 書店発売日
- 2019年3月29日
- 登録日
- 2019年2月1日
- 最終更新日
- 2019年3月2日
書評掲載情報
2019-04-14 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)」。前半の主人公・金栗四三が大正5年(1915年)に発刊した著書『ランニング』(菊屋出版部)がある。短距離の明石和衛との共著だが、金栗が書いた「長距離 競走練習法」の部分に、女子マラソンの草分け増田明美の解説をつけ、復刻新装版として刊行する。
マラソンの父といわれる金栗は本書の中で、体格で西欧人に劣る日本人がどうすれば国際大会で勝てるかを、練習法だけでなく、食事、日常生活にまで踏み込んで具体的に指導している。「走るときの目線は3、4間前方を見る。手と足と呼吸は連絡して調和させる。一呼吸を4分割する。長風呂や熱い風呂は筋肉が緩む」等々。
金栗を尊敬する増田明美は「当時としては画期的な内容。指導者もいない、学ぶべき本もない。そんな状況でこれからの日本の陸上界のことを真剣に考えていたことが、すごい」と評価する。金栗が伝えたかったこと、現代の理論との対比を、ユーモアを交えて解説する。
目次
第一 総論
(一)心身と駈歩との関係
(二)飲食物
(三)休息、睡眠
(四)服装
(五)入浴、冷水浴
(六)補助運動
(七)故障一般
第二 長距離駈歩について
(一)身体の姿勢
イ 目の付けどころ
ロ 腕の持ちよう
ハ 胸腹部(上体)
二 脚部
ホ 歩幅と呼吸
(二)練習の時期、距離、場所、相手
イ 春季の練習
ロ 夏季の練習
ハ 秋季の練習
二 冬季の練習
ホ 練習の距離、場所
へ 練習の相手
(三)競走および応援
イ 競走
ロ 応援
(四)長距離競走の所感
イ 初めての三里の競走
ロ 初めての六里の競走
ハ 初めてのマラソン競走(体育協会主催)
二 上海で八哩(マイル)競走
上記内容は本書刊行時のものです。