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仲人の近代 阪井 裕一郎(著) - 青弓社
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9784787234995

仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 258g
208ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3499-5   COPY
ISBN 13
9784787234995   COPY
ISBN 10h
4-7872-3499-4   COPY
ISBN 10
4787234994   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年10月27日
書店発売日
登録日
2021年9月10日
最終更新日
2021年10月25日
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書評掲載情報

2021-11-27 毎日新聞  朝刊
評者: 張競(明治大学教授・比較文化)
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紹介

1990年代まで「結婚」や「家」と密接な関わりがあった仲人は、どのように広まり定着したのか。また、なぜ衰退して現在では見られなくなったのか。

明治時代以前の村落共同体では見合いが浸透していなかったが、教育勅語や家制度によって仲人が急速に普及する。明治期の家族主義と個人主義、大正期以降に登場する恋愛などとのせめぎ合いのなかで、見合い結婚が「正しい結婚」として位置づけられ、強固に維持されたことを史料を渉猟して明らかにする。

また、明治期に民間の結婚相談所が設立されたが、戦時下の人口政策に組み込まれ厚生省が結婚媒介を統制するに至って、優生思想とも接続しながら全国に結婚斡旋網が形成されたことも掘り起こす。

そして、戦後の民主化や高度経済成長によって見合い結婚は封建的と見なされるようになりながらも、仲人は恋愛結婚や職場結婚と折衷して1990年代まで存続し、2000年代に消滅するプロセスを跡づける。

村落共同体、家、国家、企業と、時代ごとに個々人の帰属先と密接に結び付いてきた仲人の近・現代史から、近代日本の家族や結婚をめぐる価値観の変容を照射する。

目次

序 章 仲人という謎――仲人から近代日本を問う
 1 仲人をするのは人生の義務
 2 仲人がいない結婚は「野合」
 3 仲人と「近代」――伝統の変容
 4 仲人を通して何をみるか
 5 仲人は「封建的」か
 6 本書の構成と概要
 7 「仲人」をめぐる用語について

第1章 仲人をめぐる「民俗」――村落共同体のなかの結婚
 1 仲人前史――村落共同体の習俗
 2 庶民の婚姻習俗
 3 村落共同体の仲人
 4 文明と野蛮

第2章 文明化と仲人――明治・大正期における「家」の結婚
 1 明治期における媒酌結婚の規範化――礼儀作法書を読む
 2 媒酌結婚をめぐる規範的言説
 3 大正期の「恋愛結婚」と仲人
 4 優生学・媒酌結婚・恋愛結婚――「改造」の時代

第3章 仲人と戦争――結婚相談所にみる結婚の国家的統制
 1 結婚媒介業の隆盛
 2 社会事業としての結婚媒介――民営から公営へ
 3 結婚相談所の国営化
 4 国家に管理される結婚

第4章 仲人の戦後史
 1 民主化と高度経済成長という二つの戦後
 2 「民主化」と結婚
 3 恋愛を補助する「仲人」
 4 高度経済成長期の仲人――企業社会に埋め込まれる結婚
 5 仲人はなぜ消滅したのか

終 章 「ポスト仲人社会」を考える
 1 再び注目される仲人
 2 仲人機能の再編成へ
 3 デモクラシーと仲人

あとがき

著者プロフィール

阪井 裕一郎  (サカイ ユウイチロウ)  (

1981年、愛知県生まれ。福岡県立大学人間社会学部専任講師。博士(社会学)。専攻は家族社会学。著書に『事実婚と夫婦別姓の社会学』(白澤社)、共著に『社会学と社会システム』(ミネルヴァ書房)、『入門 家族社会学』(新泉社)、『境界を生きるシングルたち』(人文書院)、共訳書にエリザベス・ブレイク『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(白澤社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。