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スポーツクラブの社会学 水上 博司(著) - 青弓社
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スポーツクラブの社会学 『「コートの外」より愛をこめ』の射程

発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ19mm
重さ 385g
268ページ
並製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7872-3467-4
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年4月27日
書店発売日
登録日
2020年3月12日
最終更新日
2020年9月9日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2020-07-03
スポーツクラブを切り口に、スポーツを取り巻く様々な問題を社会学の視点から描き出します。生涯スポーツを楽しむためのひとつの視点も提供します。2刷出来です。

紹介

コートの「中」と「外」という視点を軸に、地域のコミュニティ型のクラブ文化を問い直す。『「コートの外」より愛をこめ』も復刊して、クラブのマネジメントのハウツーでもなく、歴史でもなく、スポーツクラブの現代的な意義と今後の展望を明らかにする。

目次

まえがき 水上博司

第1部 スポーツクラブの社会学

序 章 「コートの中」と「コートの外」からスポーツクラブを問う 水上博司
 1 市民スポーツクラブと社会学
 2 本書の問い
 3 日本スポーツ界の今日的課題
 4 「コートの中」と「コートの外」とは
 5 本書の独自性
 6 本書の構成

第1章 「コートの外」空間におけるクラブワークをめぐる「ゆらぎ」――なぜ、総合型地域スポーツクラブの理念は必ずしも現実と一致しないのか 谷口勇一
 1 総合型地域スポーツクラブの現在地
 2 総合型クラブがもたらしたもの
 3 総合型クラブでのクラブワークの実際
 4 学校運動部活動とクラブワーク
 5 クラブワークと総合型クラブのゆくえ

第2章 トライアスロンにみるスポーツ空間の「ゆとり」――市民スポーツ/地域スポーツはいかにして「スポーツになる」のか 浜田雄介
 1 スポーツになっていない?
 2 「皆生」の始まり
 3 「皆生」の現在
 4 「皆生」の「ゆとり」と体験
 5 百八十五・一九五キロの果てに

第3章 「待つ」行為における「さぐり」――「共育」コーチングとして指導者に求められるのはどのような姿勢か 迫 俊道
 1 スポーツと「待つ」行為
 2 指導者にとっての「共育」
 3 伝統芸能における身体所作の指導
 4 伝統芸能における「さぐり」
 5 スポーツにおける「待つ」行為の可能性
 6 「共育」コーチングとして指導者に求められる姿勢

第4章 語らいと熟議がもたらす「つながり」――これからのミーティング空間に求められるのはどのようなコミュニケーションか 水上博司
 1 コミュニケーションの民主化
 2 チームワーク至上主義
 3 語らい型コミュニケーション
 4 熟議型コミュニケーション
 5 「運動部文化」から「クラブ文化」へ

第2部 「コートの外」より愛をこめ[復刻]――スポーツ空間の人間学 荒井貞光

はじめに

第1章 スポーツ空間論の試み
 1 遊びの理論とスポーツ
 2 「コートの中」と「実社会」
 3 「コートの外」の意味と意義
 4 現代スポーツと「コートの外」

第2章 豊かなスポーツ空間の創造
 1 タテマエの参加、ホンネの参加――スポーツの世界の社交論
 2 チームかクラブか――スポーツ集団論の展開
 3 チームワークからクラブワークへ――スポーツ・ネットワーキング
 4 リーダーシップのバトンタッチ――ライフサイクル論の必要性
 5 コーチ、マネージャー、オーナー――指導者の類型論
 6 ゲームズマンシップとスポーツマンシップ――スポーツマン精神の再創造
 
あとがき 谷口勇一

版元から一言

昨年のワールドカップで盛り上がったラグビー、サッカー、バスケ、卓球など、地域に根づいたクラブスポーツが活況を呈している。一方で、閉鎖的な組織運営や組織役員の高齢化、勝利至上主義、体罰など、クラブスポーツにも課題が山積している。スポーツを日常的に楽しむために何が必要なのか。

本書では、コートの「中」と「外」という視点を軸にして、地域のコミュニティ型のクラブ文化を問い直す。フィールドワークやインタビューから総合型クラブの実情を確認したうえで、ゆとりを重視するスポーツ大会運営、指導者と学習者がともに学ぶコーチングのあり方、熟議を重視する人々のつながりなどの重要性を指摘する。

後半では、スポーツ社会学の名著『「コートの外」より愛をこめ』も復刊して、総合型クラブのマネジメントのハウツーでもなく、歴史でもなく、スポーツクラブの現代的な意義と今後の展望を明らかにする。

著者プロフィール

水上 博司  (ミズカミ ヒロシ)  (

1965年、広島県生まれ。日本大学文理学部教授。専攻はスポーツ社会学。共編著に『スポーツ・コモンズ』(創文企画)、共著に『スポーツプロモーション論』(明和出版)、論文に「総合型地域スポーツクラブと情報ネットワーク支援NPOの関係性から形成された社会関係資本」(「体育学研究」第64巻第1号)など。

谷口 勇一  (タニグチ ユウイチ)  (

1969年、宮崎県生まれ。大分大学教育学部教授。専攻はスポーツ社会学、体育社会学。共著に『変わりゆく日本のスポーツ』『福祉社会のアミューズメントとスポーツ』(ともに世界思想社)、論文に「部活動と総合型地域スポーツクラブの関係構築動向をめぐる批判的検討」(「体育学研究」第59巻第2号)など。

浜田 雄介  (ハマダ ユウスケ)  (

1981年、広島県生まれ。京都産業大学現代社会学部講師。専攻はスポーツ社会学。共著に『〈際〉からの探究』(文眞堂)、『スポーツの「あたりまえ」を疑え!』(晃洋書房)、論文に「エンデュランススポーツの体験に関する一考察」(「スポーツ社会学研究」第21巻第1号)など。

迫 俊道  (サコ トシミチ)  (

1976年、広島県生まれ。大阪商業大学公共学部教授。専攻はスポーツ社会学、身体教育学。著書に『芸道におけるフロー体験』(溪水社)、共著に『フロー理論の展開』(世界思想社)、『〈際〉からの探究』(文眞堂)、論文に「芸道における身体教育の段階性に関する一考察」(「スポーツ社会学研究」第14巻)など。

荒井 貞光  (アライ サダミツ)  (

1945年、神奈川県生まれ。専攻はスポーツ社会学。九州大学、広島大学、広島市立大学に奉職。2005年没。著書に『「コートの外」より愛をこめ』(遊戯社)、『クラブ文化が人を育てる』(大修館書店)、『ローテーション社会』(第一法規出版)、訳書に『リラックス』(ベースボール・マガジン社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。