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ある無名兵士の変遷
ゲリラ兵、軍人、修道士、そして人類学者へ
原書: Memorias de un soldado desconcido
発行:現代企画室
A5判
重さ 400g
296ページ
上製
価格
3,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年4月30日
- 書店発売日
- 2021年5月3日
- 登録日
- 2021年4月7日
- 最終更新日
- 2021年5月20日
書評掲載情報
2021-05-15 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
1980年代前半のペルー、アヤクーチョ地方。 アンデスの貧しい山村に生まれ育った少年は、社会正義の 実現を信じて反政府ゲリラ組織に身を投じた。
ルルヒオ・ガビランは 1983年、12歳で共産主義反政府組織「センデロ・ルミノソ」 にゲリラ兵として加わった。当時、ペルーの山間部で勢力を拡大していたセンデロ・ルミノソだが、やがて政府軍、地元の自警団との激しい暴力の応酬に突入する。 苛酷な戦闘とゲリラ組織上層部から圧迫に疲弊したルルヒオは、とある戦いで捕虜となり、今度はペルー国軍の兵士として 軍人教育を受けて成人することになる。その後、人生の平安を求めて修道院で修行生活を送ったのちに、大学で学びなおし「天職」と見定めた社会人類学徒として、現在は故郷の大学で教鞭をとる。
20世紀の矛盾の渦中を生きのびた同時代人の貴重な証言にして、続く世代に「平和」を遺す願いをこめた胸を打つ自叙伝。
上記内容は本書刊行時のものです。