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わたしは哺乳類です
母乳から知能まで、進化の鍵はなにか
- 初版年月日
- 2019年6月10日
- 書店発売日
- 2019年6月1日
- 登録日
- 2019年3月30日
- 最終更新日
- 2019年5月23日
書評掲載情報
2019-09-08 |
読売新聞
朝刊 評者: 加藤徹(明治大学教授、中国文化学者) |
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紹介
◎哺乳類はどこから来て、どのようにわれわれの姿になったのか?◎
母乳・セックス・受胎・子育て・
体毛と内温性・歯と骨・感覚・知能・・・・
・母乳が汗から進化したわけ
・精巣が体外に出たのは冷却のためではなかった!?
・胎内で父母の遺伝子は対立している
・顎(食べる)と耳(聞く)はともに進化した
・いかに新皮質は発達したのか?
・進化の謎を明かす鍵、カモノハシ
etc.
絡みあいループする進化の視点を重視し、
驚きの最新研究を満載した「決定版・哺乳類入門」!
★目からウロコの楽しい進化論ーー竹内薫『日本経済新聞』
★じつに素晴らしい進化の探究だ! ー『ネイチャー』
★絶え間なく変化する科学への深い理解と、自然への愛にあふれた本!
ー『サイエンス』
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::目次::
はじめに: 哺乳類らしさって、なに?
第1章: なぜ精巣は体外に出たのか
第2章: カモノハシに学ぶ
第3章: 性を決める新たな発明
第4章: 風変わりな生殖器
第5章: 受胎と発生――細胞進化のイノベーション
第6章: 胎内で対立する父母の遺伝子
第7章: ミルキーウェイ
第8章: 夫婦が先か、子育てが先か
第9章: 歯と骨と恐竜
第10章: 高速で燃える生命
第11章: 夜につちかわれた感覚
第12章: 悩ましきは多層の脳
第13章: 絡みあいループする進化
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::著者:: リアム・ドリュー
サイエンスライター。神経生物学博士。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジとコロンビア大学で、
12年間、哺乳類の脳の研究などに従事。
::訳者:: 梅田智世
翻訳家。訳書は、リチャード・メイビー 『イースト・アングリアへ:わたしは自然に救われた』、
ダレン・ナッシュ博士『恐竜:驚きの世界』など。
目次
▼はじめに: 哺乳類らしさって、なに?
▼第1章: なぜ精巣は体外に出たのか
ぶらぶら揺れる陰嚢の起源/冷却仮説に問題あり/
トレーニング仮説、ギャロッピング仮説など
▼第2章: カモノハシに学ぶ
哺乳類誕生の情報源/まとまりのない細い枝/凄い感覚システム
▼第3章: 性を決める発明
性の根源へ/哺乳類だけの発明品/ホルモンと染色体/
SRY遺伝子/ヒトY染色体は消滅する?
▼第4章: 風変わりな生殖器
独自の性交スタイル/こうして陰茎が生まれた/
肢と陰茎のつながり/陰茎の特殊性・多様性/ヒトのメスは異例の存在
▼第5章: 受胎と発生――細胞進化のイノベーション
発生のすべての段階で/有胎盤類の妊娠に欠かせない細胞型/
始原生殖細胞の力/哺乳類の生殖のかなめ/有袋類は中途半端?
▼第6章: 胎内で対立する父母の遺伝子
胎生と胎盤/激しく変化してきた胎盤/胎児成長のアクセルとブレーキ
▼第7章: ミルキーウェイ
乳腺は驚くべきもの/乳腺の起源と進化/
汗が母乳に変化したわけ/哺乳の大きな利点とは?/なぜオスは哺乳しないのか
▼第8章: 夫婦が先か、子育てが先か
交尾未経験のメスは子を嫌う/親の経済学/
ホルモンからの解放/模倣と社会的集団/遊びの意味
▼第9章: 歯と骨と恐竜
哺乳類の定義/歯の分業/顎と聴覚の密接なかかわり/
エアコンのような鼻甲介/加速と方向転換/三つ巴の論争
▼第10章: 高速で燃える生命
割に合わない特性/熱損失に注目!/
劇的に高まった基礎代謝率/体毛のもと/内温性の起源
▼第11章: 夜につちかわれた感覚
哺乳類の多くは夜行性/人間中心主義から離れて/
中耳の骨はどこから来たか/地位の高い嗅覚/触覚と体毛/別の世界
▼第12章: 悩ましきは多層の脳
ジュラシック・スパーク/新皮質はどう進化したか/爬虫類の皮質と比べる/
よく似た鳥類の脳/ホヤと知能/ヒトの知能の謎を解く鍵
▼第13章: 絡み合いループする進化
哺乳類は特別?/マトリョーシカのような存在/相関的な前進/
恒常性(ホメオシタシス)を維持する能力/ダーウィンの歩いた森で
上記内容は本書刊行時のものです。