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ジョーン・ロビンソンとケインズ
最強の女性経済学者はいかにして生まれたか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年11月5日
- 書店発売日
- 2022年10月29日
- 登録日
- 2022年8月31日
- 最終更新日
- 2022年10月28日
書評掲載情報
2023-03-18 |
毎日新聞
朝刊 評者: 松原隆一郎(社会経済学者) |
2023-01-28 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 根井雅弘(京都大学教授) |
2023-01-07 |
朝日新聞
朝刊 評者: 神林龍(一橋大学教授・労働経済学) |
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紹介
・20世紀最大の女性経済学者であるジョーン・ロビンソン。
・彼女がいかにしてケインズをとりまく学者たちの頂点に登りつめたか。その秘密が初めて明らかになる。
20世紀を代表する女性経済学者、ジョーン・ロビンソンは、男性社会であるケンブリッジ大学の知識人のなかで、いかにして自らの地位を確立し、研究成果を認められたのか。ケインズをめぐる人間模様を、膨大な書簡から詳細に描き出す。ケインズ『一般理論』の形成、そして「ケインズ革命」を知る上で重要な一冊。
目次
プロローグ 男性経済学者たちが織りなすコラージュから浮かんでくる女性
ロビンソン夫人に乾杯!/職業的アイデンティティとアカデミックキャ
リアの形成/ローカル・ヒストリーの試みとミクロ的視点/本書が目指
す方向性、そして注意点
第1章 理論家らしからぬキャリア
1938年 2月、ケンブリッジにおける念願達成/名声を得る/成功を収
める――ケンブリッジの経済学者になるための方法(1900-30年
頃)/男だけの世界/「分析的経済学者」――職業的アイデンティテ
ィの形成(1930-31年)/学界でのキャリア形成の戦略
補 説 ロビンソンとカーン
友情とキャリア形成/親しくなる二人/いつ帰国するの?/過ぎていく
だけの時間、1933-37年/精神疲労で倒れる/説明と再確認/アレク
サンダーの死
第2章 『不完全競争の経済学』の誕生
マーシャル・ギルド/対話としての研究/アメリカでのカーンとロビン
ソン/1930-33年のケンブリッジにおける業績主張/「ロビンソン時
代」について補足――その家事マネージメント術と金銭状況について
第3章 ケインジアンになる
パトロンのいない被保護者/ケインズ=ハイエク論争/トランピント
ン・ストリート学派宣言/党派主義者/マクミラン社長の評価/ケイ
ンズへの接近を模索する/ピグーの『失業の理論』への匿名書評/貨
幣理論を学習する/学内政治/『一般理論』の草稿を読む/革命的布
教者/講義リスト論争/あっけのない結末――講師への就任/
エピローグ 「ジョーン・ロビンソンとは何者なのでしょうか?」
歴史叙述における二つの方法/戦略的な賢さ/印象管理術/戦略として
の簡単化
2022年のエピローグ
訳者あとがき(安達 貴教)
原注
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。